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仕事のやりがいも厳しさも率直に伝えられる転職フェアを活用。初出展ながらマイナビ転職への求人広告掲載と合わせて7名の採用に成功

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  • 社名 株式会社NEO
    事業内容 ・個人・法人を対象とした住宅設備の販売・メンテナンス
    ・太陽光発電設備の販売・施工・メンテナンス
    ・電気工事・水道工事
    ・不動産賃貸及び管理・不動産の売買・賃貸及びその仲介
    ・注文住宅の設計・施工分譲住宅の販売
    設立 2005年11月
    従業員数 90名 ※令和5年9月現在
    URL https://www.neo-ecolife.com/

太陽光発電設備の販売・施工や、住宅リフォームなどを通じて、快適な住まいを支えてきた株式会社NEO。売上前年比130%を達成するなど業績好調でありながら、中途採用に苦戦を強いられていました。そこで「会社で活躍できる人材層へ直接、仕事の魅力を伝えよう」とマイナビ転職フェア(以下、転職フェア)を活用。並行してマイナビ転職への求人広告掲載も行い、7名の採用に成功しました。人事担当として採用全般を進めてきた遠矢秀樹様に、転職フェアでの工夫や採用ノウハウについてお話を伺いました。

  • 課題

    • 事業拡大と定年退職を迎える社員の増加に備えて中途採用を強化したが、応募数がまったく集まらず、母集団形成に苦戦。
    • 働き方の魅力や会社の将来性についての訴求が難しく、面接にまで至っていなかった。
  • 成功ポイント

    • 転職フェアに来場した求職者とじっくり対話し、会社の魅力を存分に紹介。
    • 仕事の成果にこだわれる人材を見極め、直接声をかけてアプローチすることで、7名の採用に成功した。

Qマイナビを利用する前に感じていた採用課題について、教えてください。

遠矢秀樹様(以下、遠矢):とくに中途採用の応募がほとんど集まらず、母集団形成には苦労しました。ずっと新卒採用を中心にしていたのですが、今年度からさらなる人員確保のため「中途採用を再開しよう」ということになり、主に営業職の採用活動に力を入れ始めました。他社の求人広告やハローワークを使って採用しようと思ったのですが、想像以上に応募数が集まりませんでした。

太陽光発電が社会的に注目されていることもあり、事業拡大に向けた組織体制の強化は必須。新しい部署も立ち上げていたので積極的に採用したかったのですが、面接には至りませんでした。さらに60代を目前に控えた社員も多く、組織の若返りをいかに目指していくかも大きな課題となっていました。

Q転職フェア、マイナビ転職を利用してみようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

遠矢:転職フェアは初めてでしたが、弊社で活躍できそうな人材と直接会える可能性を感じ、参加しました。

求める人物像として描いていたのは、仕事へのモチベーションとガッツがある方。具体的には「趣味の釣りを充実させるために仕事を頑張りたい」「高級車を買いたい」といった、遊び心を仕事のモチベーションにしている方です。

基本的に弊社は固定給と合わせて「インセンティブ制度」を導入しています。インセンティブ獲得を目指す社員が増えるほど、会社としての業績も右肩上がりになっていく仕組みです。特別な専門知識・経験は入社後に習得できればかまいません。そのため「しっかり稼ぎたい」「頑張った分だけ評価されたい」という方であれば、弊社で活躍できると考えました。当時、掲載していた他社の求人広告ではこうした弊社の働き方や仕事内容に関する魅力づけが十分表現できていないかもしれないと感じていたので、転職フェアで直接お伝えできるかもしれないと期待していました。

Q転職フェアに初参加してみて、どのような印象をお持ちになりましたか?

遠矢:求職者とのやり取りが「弊社の営業がお客様と行う商談と似ている」と感じました。弊社のフェアの進め方は対面で1人ひとりと話をした上で、次回の面接のアポイントを調整し、オフィスへ来社してもらう流れでしたので、とてもやりやすかったです。

新卒採用でよくやっている「企業説明会」とは進め方も違っていて、普段の仕事にアプローチの方法を近づけることもでき安心しました。転職フェアはじっくりと対面でコミュニケーションが取れるので、お客様との商談を進めていくプロセスと同じような流れで話ができました。

ブース内に用意した座席に腰を下ろしていただき、求職者が転職の際に重視している条件や、現在の職場環境について詳しくお聞きできて良かったですね。「今の会社では、給与がこれ以上上がらないかもしれない」などの悩みにも真剣に向き合いました。弊社でなら個人の頑張りがインセンティブとして評価されることを伝えると、前のめりになって聞いてくれた求職者の方もいました。コミュニケーションがしっかり取れた手応えも感じられ、その後の選考にもつながりやすかったと思います。

Q転職フェアを活用するために、何か工夫された点などはありましたか?

遠矢:転職フェアで出会ってから1週間以内に確実に面接できるよう、ショートメールを使って連絡を取りました。一度コミュニケーションを取ってから、なるべく日を置かずに面接へ進んでもらえるように意識しながら連絡しましたね。マイナビの営業担当からは「まず着席後は転職理由や現職の不満についてじっくりヒアリングしてください。その後に会社の興味付けをして、より詳しい話をするために面接の提案をしましょう」とアドバイスをもらっていました。

そのアドバイスどおりにしてみたところ、結果として転職フェアからは複数名の採用に成功。まずは相手に話をしてもらい、受け止めた上で「株式会社NEOはこういう会社ですよ」と真摯に伝えるトークを目指しました。

他にも、ブースの前を通った方には積極的に声をかけました。社員2名が声をかけて着席を促し、私ともう1名の社員で話を聞くようにしていました。熊本、鹿児島、宮崎の転職フェアでは、いずれも15名前後の方とお話しできたと思います。そこから面接へ進む方が3割ほどでした。話をするのは15分程度でしたが、採用課題だった「総応募数を増やすための母集団形成と面接実施」もクリアできて手応えを感じました。

Q転職フェアを導入した結果、採用活動に変化はありましたか?

遠矢:転職フェアを通じて、社風にあった人材に対して会社の魅力をダイレクトに伝えることができました。そして、採用活動について改めて振り返ることができたと思っています。

今回の経験によって、会社で活躍できそうな方とどれだけ出会えるかが重要だと気付かされました。そのためには、会社情報を包み隠さず正直にお伝えすることが大切です。例えば弊社の場合は「しっかり稼げるけれど、勤務時間は長めです。始業時間が遅い分、帰りは遅くなります」といった内容です。

求人広告ではこうした情報を伝えることに戸惑いがありました。やはり、応募数に影響が出そうだったので迷ってしまい、本質をアピールできませんでした。しかし職種が「営業」であれば、訪問先の場所によっては移動時間が長くなります。入社後にそうした点を懸念されて離職につながるのであれば、最初から知っておいてもらった方が良いと実感できました。素直に伝えれば納得してもらえますし、そうした働き方が合わない方は弊社での活躍も難しいでしょう。

Q転職フェアに取り組んでみて、改めてアピールすべきと気づいた自社の魅力はありましたか?

遠矢:「しっかり稼げる」という点です。インセンティブ制度の話に興味を持ってくれる方も多く、魅力に映ったようでした。

それから分業制で営業を行っている点も魅力に感じたようです。弊社では2名のチームで進めており、マネジメント体制もしっかりしています。ついサボってしまいがちな方でも仕事に集中できる環境を整え、どんな方でも成果が出せる仕組みが導入されているんです。そうした組織として働きやすい環境が機能している点も、求職者にとっては魅力なのだと気が付きました。

また充実した教育制度がある点も、安心材料になったと感じています。入社後は座学研修や先輩社員との同行、商談トークのロールプレイなどを実施。入社後2週間目から少しずつ実務経験を積み、お客様に接しながら仕事に慣れていただく予定です。先輩社員が具体的に指導し修正するので、何かあれば相談もしやすいです。そうした魅力も、面と向かってお伝えできて良かったです。

Q今回の採用活動を通じて、どのような方が採用できましたか?

遠矢:転職フェアとマイナビ転職で合計7名を採用しました。一部の方の簡単なプロフィールを紹介します。

鹿児島の転職フェアで採用になった2名は、21歳男性と60歳男性です。21歳男性は社会人経験2年目・営業未経験ですが、エコ設備の提案販売をお任せしたいと考えています。60歳男性は大手ハウスメーカーで営業経験がありましたが「工務にチャレンジしてみたい」とのことで、工務として採用しました。

熊本の転職フェアで採用になった2名も男性です。1人は現在、契約社員で工場勤務をしているそうです。元々営業をしていましたが、ハードに働きすぎて転職。しかし工場勤務では収入面で物足りなさを感じていたそうで、弊社に興味を持ってくれました。もう1人はガソリンスタンド勤務をしていて、遠くまで通勤しないといけない辛さがあったそうです。朝は早いし、夜も遅くなってしまいますし、給与アップの見込みもないので「しっかり稼げる」と感じた弊社に入社してくれることになりました。そのほかにも、50代の派遣社員で工場勤務をされていた方を採用出来ました。

マイナビ転職への求人広告掲載では病院事務だった29歳の方と、百貨店勤務だった40歳の方が採用できました。

Q転職フェアをきっかけに採用された方の入社の決め手はなんだったのでしょうか?

遠矢:「評価制度」に惹かれた社員が多かったですね。個人の頑張りをインセンティブとして還元してくれるので、分かりやすい評価制度だと感じていただけたようです。

分業制を取っているため「提案だけに集中できるのが魅力的」だとおっしゃっていました。弊社では未経験スタートだった方が、入社3ヶ月後に月収50万~60万円を実現している例も珍しくありません。そうした組織体制が決め手につながったのでしょう。

さらに熊本で開催された転職フェアでは「企業PRタイム」に出させていただきました。来場された求職者向けの事前講演の後、採用担当者がスピーカーとなって3分間の企業PRができるものです。資料配布もできました。そこで若手社員に出演をお願いして、働きやすい環境について語ってもらったんです。出展企業の中で唯一PRをしたのでとても目立ったらしく、ブースで着席しながら話している時も「若手が活躍しているんですね」「社員のみなさんで一丸となって、熱心に採用活動をしていますよね」と盛り上がりました。そうした転職フェアでのPRの工夫も、大きな影響があったと思います。

Q最後に、今後の採用戦略について教えてください。

遠矢:初めての転職フェア参加で採用には成功しましたが、さらに見直したいポイントも出てきました。最終的には7名の採用成功につながりましたが、連絡を入れるタイミングが遅くなり、面接にまで進めなかった方もいました。なるべく早く面接日時を確約させる大切さを感じています。

求職者が何に不満を感じていて、なぜ転職をするのかについてじっくり聞くアプローチ方法は続けていきたいです。私たちにとって1対1のコミュニケーションは得意な領域ですし、より弊社に興味を持っていただけるように丁寧にお話ししていきたいです。今後もさらに採用人数を拡大していく予定ですので、引き続き転職フェアを活用しながら工夫を重ねていきたいと思います。

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  • 営業部/宮崎・熊本ブロック統括部長/遠矢 秀樹 様

    1974年生まれ 鹿児島市出身
    大鹿児島城西高等学校 調理科 1992年3月卒業。2008年3月中途にて株式会社NEOに入社。個人宅を対象とした営業として鹿児島県の全エリアを担当。現在、宮崎・熊本ブロック統括部長/リノベーション事業/人事/採用/DX/職場環境の向上をはじめ経営企画等幅広い業務に携わり今に至る

ページ上の各種情報は2023年9月時点のものです。

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