対面でのコミュニケーションでものづくりの魅力を熱意とともに紹介。志望度が高く、幅広い業務にも前向きに取り組む若手正社員を転職フェアで採用
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社名 丸吉電機株式会社 事業内容 ・電設資材の販売
・防災無線システムの 販売と設置
・電装品組み立て・ ワイヤーハーネス加工
・ヒーティングシステムの 販売と設置
・マグネシウム空気電池「Watt Satt」の販売設立 1968年 従業員数 84名※2024年2月現在 URL https://www.maruyoshi-denki.com/ -
ロボットや鉄道に使われている電線・ハーネスなどの電設資材を扱う丸吉電機。社会インフラに欠かせない部品を担うものづくり企業として、安定成長を続けています。昨年から、ものづくりの魅力を求職者に丁寧に伝えるためにマイナビ転職フェア(以下、転職フェア)を活用。その結果、若手人材の正社員雇用に成功しています。今回は、中部支店長の佐々木純様に採用活動での工夫についてお聞きしました。
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課題
- 定年退職者に代わる若手正社員採用の応募が皆無。
- 事業内容・仕事内容が難しく、訴求に苦戦。
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成功ポイント
- 事業理解・会社理解が進む求人原稿をマイナビサポートのもと作成。
- ものづくりの魅力を対面で伝え、採用に成功。
ニッチな事業内容と幅広い仕事内容でアピールが難しく、若手の正社員採用に苦戦
Qマイナビを利用する前は、どのような採用課題を感じていましたか?
佐々木純様(以下、佐々木):定年退職を控えた社員に代わる「若手の正社員採用」が課題でした。フリーペーパーやWeb求人広告を試してみたものの、パート・アルバイト以外の正社員応募数が集まらず、苦戦していました。正社員採用にこだわっていたのは、弊社のものづくりへの理解を深め、長く活躍できる方を採用したかったからです。ところがいざ採用を始めてみると、正社員からの応募がほぼなかったんです。
おそらく「何をしている会社なのか」が分かりにくいことが、正社員採用に至らない理由でしょう。弊社のメイン事業は電設資材の製造・販売。一般的にはなじみがない商材ですし、イメージも湧きにくいです。例えば電柱にぶら下がっている太い電線や、ドライヤーの中を走っている細い電線……電線に電気を通すには、専用の加工が必要になります。最近では最先端のAIロボットを動かすためにも使われており、実はさまざまな場面で社会を広く支えているんです。これまでは、そうした魅力を伝えきれずにいました。
一方で弊社は定着率が高く、入社30年以上の社員も珍しくありません。製造業は子育てとの両立もしやすいと思いますし、働きやすい職場環境も整っています。そうした会社の持つ“本来の魅力”を丁寧に伝えたいと考えていました。
Q採用につなげるための「伝え方」で大事にした点は何ですか?
佐々木:入社後のミスマッチを防ぐために、仕事内容や働き方について丁寧にわかりやすく伝えるようにしました。
弊社は製造業ですから、どんな職種でも現場でのものづくりから納品するまでの一連の流れを経験していただきます。そのため、募集時には「総合職」と表記することも多いです。結果として、入社後にどのような職種を担当するのか、具体的なイメージが湧きにくいのではないかと感じました。
入社後はメインで担当する仕事以外にも、複数の業務を兼務しながら取り組んでいただくことになります。私自身も、部署の垣根を超えて営業、生産管理、人事などの複数の業務を並行して担当しています。そうした働き方に魅力を感じていただける方に伝わるように、詳しく情報を伝える大切さも実感していました。
そこで、仕事内容や働き方について詳しく述べることができる「マイナビ転職」を活用。今回の採用対象者や会社情報などもしっかりと記し、項目別にアピールしました。募集背景なども加えた詳細な原稿内容になったおかげで、ものづくりに興味のある方に向けた訴求ができたのではないかと感じています。応募後の選考内に工場見学・ものづくり体験ができる機会も設け、より会社理解が深まる選考になるよう工夫もしました。
Q転職フェアを導入することになったきっかけは何だったのでしょうか?
佐々木:「求職者に直接会って、気持ちを伝えてみてはどうか」と、マイナビの営業担当から提案を受けたことがきっかけです。
ちょうどその頃、選考内で工場見学・ものづくり体験を行い、実際に会って話す大切さを実感したばかりでもありました。会って話せば、求職者の志望度が自ずと高まるということがわかっていたので転職フェアに参加してみようという気持ちにもなりましたね。
転職フェアのブースで顔を見ながら話し、その後に工場見学・ものづくり体験に来てもらえれば、さらに会社への志望動機も深まるのではないかと考えました。
気持ちを込めて伝えた「会社の魅力」。その姿勢が現場の社員たちの心を動かした
Q初めて転職フェアに参加してみて、いかがでしたか?
佐々木:山梨県甲府市で開催された転職フェアに、計3回参加しました。初参加でしたが12名の方とじっくりお話ができ、手応えを感じましたね。不安は特になく、求職者に熱意を伝えられる嬉しさしかなかったです。
最初の参加者は私だけでしたが、2回目、3回目は社員5名のチーム体制で参加。「サポートしますよ」と声をかけてくれて、会社の魅力を一緒に伝えるようになりました。その際に、求職者へどのような話を伝えているかについて共有。仕事に対する思いをメンバーに話し、全員で一丸となって士気を高めました。
Q転職フェアを成功させるために、工夫された点はありましたか?
佐々木:「普通の会社説明」ではつまらないと思ったので、とにかく「気持ちで話す」ことを重視しました。仕事は、生活費を稼ぐためのものでもあります。転職する以上、収入面が気になる方がいるのは当然です。しかもビジネスである以上は、売上数字を伸ばしていかなければなりません。
しかしながら、弊社が業績を上げていくには「ものづくり」にしっかり取り組む必要があります。そうなると、何が大切なのか。結局は人と人との関係、チームワークが大切になるんです。例えばサッカーは、チームプレーのスポーツです。目立つ選手もいれば、地味な選手もいる。けれども仲間全員で、チーム一丸となって勝利を目指してもらいたい──そんな話を、一生懸命伝えました。
仕事が効率よくできるかは、問いませんでした。全員で助け合って取り組もうとする姿勢があれば、何をしても成功するはずだと思ってお話ししました。
Q実際に転職フェアを活用されて、採用活動に変化はありましたか?
佐々木:ブースに着席してお話しすれば、直接連絡を取ることができます。その場で工場見学や面接の日程調整が、スムーズかつ着実に行えるようになりました。
さらに変化を感じたのは、一緒に転職フェアに参加した社員たちの行動です。それまで私がどのように会社説明をしているかは、ほとんど知られていませんでした。「こんなに熱い気持ちで話しているのか」と驚いたでしょうね。だからこそ、ここまで話をした上で入社を決めてくれた仲間を現場で支え、ものづくりを教えていこうと思ってくれたそうです。
「気持ちを伝えるって、こういうことなんですね。勉強になりました」「転職フェアに参加して刺激を受けました」と、サポートしてくれた社員から感想ももらいました。
転職フェアにチームとして参加してから、入社後のオンボーディングがうまく接続できるようになったと思います。全員で新入社員をフォローし、受け入れてもらえるようになりました。
初の転職フェアで出会った若手人材を採用。入社後も積極的に業務を覚えて活躍中
Q転職フェアに参加された求職者の方々の印象は、いかがでしたか?
佐々木:転職を希望して来場されている方々ですから、自分の将来設計を模索している方が多い印象でした。
私としては「一緒に働く人との関係を大切にしたい」と思っていましたので、こちらの話をきちんと受け止めているかに注目して、コミュニケーションを取っていました。
Q転職フェアに参加後、どのような方を採用できたのでしょうか?
佐々木:5月に参加した最初の転職フェアで、30歳の若手人材を採用しました。非常に好奇心旺盛で、前向きにチャレンジするタイプです。高校時代は体育会系で、チームで目標に向かって頑張ることが好きだと語っていました。
入社後は「失敗しても大丈夫だから、とにかくやってみよう」と声をかけ、ものづくりの現場からスタートさせました。今は営業をメインで担当してもらっています。私と一緒に商談同席をしたり、納品をしたりと頑張ってくれています。
弊社は正社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣社員などいろいろな働き方で関わっているメンバーがいます。多くの人とバランスを取って仕事を進めていくため、難しさもあるでしょうが、自ら楽しんで取り組んでいるようです。
Qその方の入社の決め手は、何だったのでしょうか?
佐々木:仲間で力を合わせて働く楽しさに、共感してくれたそうです。丸吉電機の仕事への取り組み姿勢に共感し、兼務しながらスキルアップできる点を、魅力的に感じてくれました。
いつも「僕にやらせてください!」と積極的に申し出てくれるので、採用したかったターゲット像に合っています。選考の時点からそうしたエネルギッシュさがあり、自分から何でもやってみようとする雰囲気がありました。転職フェアで直接話し合えたからこそ理想の人材と出会え、入社後もしっかり活躍してくれていると感じています。
マイナビとともに採用活動を進め、年間を通して定期的に確保していきたい
Qマイナビの営業担当からのアドバイスなどはありましたか?
佐々木:転職フェア当日に、何気なくアシストしていただいたことがありました。会場全体の求職者の様子を観察し、「あの求職者の方、興味がありそうですよ」と耳打ちしてくれたんです。さりげないフォローでしたが、とても助かりました。微妙な表情の変化を見て、求職者の関心を促してくれていたと思います。
私たちは転職フェア初参加だったので、周りの状況にまで気を配れなかったんです。マイナビの営業担当の方が現場の状況を察して誘導してくれていたので、私たちは「直接対面しながらお話をする」ことに集中できました。
Q今後の採用活動において、改めてチャレンジしたいことはありますか?
佐々木:転職フェアのブース内をもう少し華やかにし、清潔感のある立ち寄りやすい場づくりを実現しようと考えています。視覚的に魅力を感じさせるような工夫などは、まだまだ改善できる点が多そうです。他社さんは椅子カバー、パンフレット、POPなども力を入れています。次回の開催時には、こうした新たな試みにも挑戦したいです。その上で年間1〜2名は定期的に採用する目標を立て、達成していこうと思います。
そのためにも求職者が「なかなか本音が言い出せないことがある」と考慮し、こちらからも確認するように心がけていきたいです。一緒の仲間になるのであれば、なるべく長く過ごしたいじゃないですか。「気になるところはありませんか?」と、お互いの意志をすり合わせていくこと。それが将来、一緒に働く仲間になるために必要なのではないかと感じています。
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中部支店長/佐々木 純 様
1981年生まれ
山梨県出身
山梨学院短期大学卒業
2016年6月に当社へ入社
現場・生産管理・調達管理等を経て現在に至る
ページ上の各種情報は2024年2月時点のものです。
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