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求職者の企業理解を深めるために選考フローをあえて長期化。マイナビ転職フェアで出会った若手人材の志望度を徐々に高め、初参加で採用に成功

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  • 社名 中央建設株式会社
    事業内容 不動産・建設・設備
    創業 1984年
    従業員数 55名 ※2024年6月現在
    URL https://ckg.jp/

島根県・鳥取県など山陰地方で「住まい」を作り続けてきた中央建設株式会社。高品質・ローコストで無理なく建てられるマイホームブランド「ニコニコ住宅」を手がけ、年間180棟近い新築住宅を世に送り出しています。今回は、常務取締役の片田圭様、採用チームリーダーの三原正太郎様、採用担当の板垣美穂様に採用活動のポイントをお聞きしました。

  • 課題

    • 県内の求職者が少ないため、十分な応募数を確保できない。
    • 最も必要としている若手人材からの応募が少ない。
  • 成功ポイント

    • 直接対面で多くの若手求職者と出会い、欲しい人材からの応募を集めた。
    • 求職者に合わせた選考ステップを実施し、志望度アップに成功した。

応募数確保に苦戦。新卒採用に加え、第二新卒者を求めて中途採用にも挑戦


Qマイナビ転職・マイナビ転職フェア(以下、転職フェア)を利用する前は、どのような採用活動をされていたのでしょうか?

片田 圭様(以下、片田): さまざまな部署から適任者を揃えて「新卒採用チーム」を作り、メンバーが他の業務と兼任しながら採用活動に取り組んでいます。現在は私から三原にポジションを引き継ぎましたが、8年ほど同じ組織体制で続けてきました。

今までは合同説明会や求人広告を活用し、主に新卒採用による人材確保を中心に行なっていました。

Q採用活動を行うにあたって、どのような「採用課題」を感じていましたか?

片田: 島根県は、他県に比べると労働人口が少ない地域です。そのため、優秀な人材を巡って他社と取り合いになってしまい、採用目標人数に届かないこともありました。

そこで、新卒に加えて中途採用にも踏み切り、通年で人材確保を目指すべきだと考えました。中央建設は、研修制度の充実度・職場環境の良さなど隠れた魅力の多い会社。このような魅力は、新卒よりも社会経験を積んだ第二新卒の求職者の方に響くのではないか、と期待していました。

三原 正太郎様(以下、三原): 母集団形成だけでなく、「若手が採用できない」という課題もありましたね。弊社は社員の定着率が高く、40代以上が中心の企業です。そのため、今後は定年を迎える社員の増加に備え、若手を採用して育てなければなりません。

2023年から中途採用をスタートさせましたが、当時実施していた複数媒体での求人広告への掲載だけでは求める人材になかなか出会えず、もどかしさを感じていました。他社で経験を積み、成果を出した上で「次のチャレンジに向けて転職をしたい」と真剣に活動している方を求めていたのですが、なかなか出会うことができませんでした。

初参加で採用に成功。若手で自ら積極的に動こうとする理想的な人材に出会えた


Q新卒採用から「中途採用」にもチャレンジすることとなりましたが、マイナビ転職・転職フェアを選ばれた理由は何だったのでしょうか?

三原: 新卒採用では長年、マイナビを利用していたため、中途採用でも「マイナビ転職と転職フェアを活用しよう」ということになりました。また、新卒の合同説明会で培ったノウハウもあったので、中途採用でもぜひ活用していきたいと思っていました。

Q実際に参加してみて、成果はいかがでしたか?

板垣 美穂様(以下、板垣): 初めて参加した転職フェアでは理想としていた若手人材の採用に成功。転職フェアで出会った方は選考通過率が高く、7割以上の方が面接へと進みました。面接に進んだ方のほとんどが35歳以下だったことも、印象に残っています。非常に優秀で、熱意を持って転職活動をしている方が多かったです。

転職フェア当日は社長も含めて4名で参加。私ともう1名で求職者の方に声をかけ、社長と片田さんが会社説明をしながら面談を進めるという流れで、役割分担をしながら対応しましたね。

片田: 初参加した転職フェアで出会ったのがKさんです。初対面で「この人を採用したい」と感じましたね。誠実さが佇まいから滲み出ていました。また、営業職を募集していましたので、入社後にお客様に与える印象の良さもイメージでき、ぜひ入社していただきたいと思ったんです。プロフィールや培ってきた経験・スキルも理想的でした。

Q転職フェアに取り組む上で、工夫されたポイントなどはありましたか?

三原: マイナビの営業の方が共有してくれた転職フェアの活用法をまとめた資料があり、非常にわかりやすい“心得”として社内でも重宝していました。その資料に沿って、各自が役割を担当することで、チームワークがしっかり発揮できたのではないでしょうか。

板垣: そうですね。私が担当していた役割は「求職者への声がけ」でしたので、会社に興味を持ってもらうためにも、なるべく会話が続くように意識して話しかけていました。「希望職種は営業なんですね。ブースはいくつ回ったんですか?」と答えやすい質問を投げてみたり、雑談をしてみたり。また会社概要の資料は、求職者と一緒にパソコンの画面上で見ながら個別で説明しました。

三原: 最初はプロジェクターを活用して、ブース内の壁面に映す予定でした。しかしブースに着席できるのは2名まで。なるべく多くの方とお話ししたかったので、社長と片田さんが同時に2名へ説明し、より詳しく話せるようにしました。

このスタイルならば、どんなレイアウトのブースでも準備ができ、確実かつ丁寧な面談が可能です。会場に合わせて、柔軟に対応できるようにしたことも工夫の一つと言えるでしょう。

そのほかにも、「ブース内の掲示物にはこだわった方がいい」と聞いていたので、社内で準備していたパネルや旗を持参して、目を引く装飾を意識しました。

前職までのキャリアや頑張りに共感してもらえたことが、入社の決め手に


転職フェアに参加したことがきっかけで、未経験から営業職として入社されたKさんに、入社の決め手について聞きました。

Q前職はどんな仕事をされていたのですか?

Kさん: 前職はアミューズメント業界で働いていました。パチンコ店の主任、副店長のキャリアを積み、幅広い年代のメンバーをマネジメントしていた経験があります。現在はニコニコ住宅 松江店にて営業をしています。

Q転職フェアでの「中央建設」の様子は、いかがでしたか?

Kさん: 2023年の6 月に開催した転職フェアに参加させていただいたのですが、「中央建設」については全く知りませんでした。

会場に入ると、案内スタッフの方から「中央建設株式会社は、とても人気があるブースなんですよね。早めにチェックしてみた方が良いですよ」と勧められて、素直に足を運んでみたんです。そこで片田さんとじっくりお話ししました。当時のキャリアにおける苦労話に共感していただき、盛り上がりましたね。

意気投合して「良い出会いがあったな」と感じたことを覚えています。

Q入社の決め手は何だったのでしょうか?

Kさん: 転職活動をする際の基準として私が大切にしていたことは、やりがいがある仕事かどうかでした。さらに自分の頑張りに応じて給与が上がるなど、公正な評価制度があるという点も重視。片田さんの話を伺い、この2点を満たしていると思ったんです。

不動産業界も営業職も初めてでしたが、接客経験を通じて「人と接するスキル」は身につけていたので、できるのではないかと判断。さらに、面接やインターンシップを通じて会社の将来性も感じたので、この環境であれば一歩踏み出せると考えました。

選考フローにインターンシップを導入。企業理解が進み、「志望度」を高めることに成功


Q転職フェアに参加後、選考に進んでいただくために意識して取り組んだことはありましたか?

三原: 求職者は弊社だけを見て、応募しているわけではありません。弊社は有名企業でもないので、競合他社と同じような選考フローでは、選んでもらえないと考えました。

そこで、転職フェア後は改めて会社説明会に案内し、新卒採用と同様の選考フローを進んでいただきました。会社説明会に参加後は、モデルハウス見学、1次面接、インターンシップ、最終面接と進みます。

「選考はスピード感が大切。長引かせない方が良い」とはよく聞きますが、あえて選考過程を増やし、他社の選考よりも優先して参加してもらうようにしました。例えば1次面接の際に「他社の選考も進んでいる」という方には「インターンシップをしませんか?入社後の働くイメージを描くためにも、最終面接の前に体験できますよ」と提案。その結果、弊社への志望度を高めることにつながりました。

特にインターンシップは、弊社にとっては効果的だったようで、Kさんも「他社と比べて不安が少なくなった。中央建設で働きたいという気持ちが強くなった」と話していました。

Q今後の採用活動において、チャレンジしてみたいことを教えてください。

三原: 今後はマイナビ転職に掲載している内容の見直しにも取り組みたいです。会社情報や先輩社員に関する情報も追記し、より分かりやすく伝えられるようにしたいと思っています。採用情報に特化したSNS運用など、採用広報にも力を入れていきたいです。

やはり地方の採用活動は非常に厳しく、特に若手人材を集めるのは一苦労です。自分たちだからできる採用活動のあり方を模索しながら、試行錯誤を続けていきます。

  • $タイトル$
  • Q 執行役常務 片田 圭 様

    2016年、中央建設株式会社に住宅営業職として中途入社。
    入社初年度から営業として住宅を販売しながら新卒採用活動を一任される。
    安心して働けるよう『美点凝視』の社風づくりを進め、またリーダー発掘・育成の場となる『委員会活動』で様々な施策を実施している。

  • $タイトル$
  • Q マーケティング部 三原 正太郎 様

    2021年、中央建設株式会社に新卒入社。
    住宅営業として2年勤務し、その後マーケティング部へ異動。採用チーム リーダーも兼任。
    過去に専任の者がいなかった業務の管理を行い、不足していた部分を充実できるよう努めています。

  • $タイトル$
  • Q 営業事務 板垣 美穂 様

    2023年、中央建設株式会社に中途入社。住宅営業として1年間勤務後、営業事務へ異動。
    自分自身が中途入社ということを活かして採用チームにて中途採用を担当。
    未経験の職種に挑戦し、新たな出逢いや毎日の仕事の中に学びがあり、毎日が充実
    。 営業さんのサポートはもちろん、視野を大きく広げて店舗のみんなを全面的にサポートできるよう努めています。

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