新卒採用のスケジュール
新卒採用は、その年の経済・雇用情勢といった外部環境に影響を受けやすい特殊な採用形態です。その時々の企業ニーズから行われる中途採用やアルバイト採用とは本質的に異なり、「定期採用」と位置づけられます。かつては就職協定があり、多くの企業が一斉に会社説明会を開催する光景がありました。
2027年度入社の採用活動においては、政府より「就職・採用活動日程に関する考え方」が示されており、学生が学修時間等を確保しつつ安心して就職活動に取り組めるよう配慮した採用スケジュールが求められています。採用手法やスケジュールについては、こうした外部環境を踏まえた上で検討・設計していく必要があります。
また、採用競合他社の会社説明会開催時期が重要な情報となることから、採用スケジュールは業界内で横並びになりやすく、新卒採用には多様な外部要因が影響します。
新卒採用においては、就職活動における広報活動開始(採用情報公開)日、選考活動開始日などが直近の10年で3回変わりました。特に2016年卒、2017年卒は選考活動開始日の変更が2年連続で実施され、新卒採用を実施する企業と就職活動生に大きな影響をもたらしました。
直近で採用スケジュールが変更された2017年卒採用では、学生への配慮から選考開始が8月から6月以降と2ヶ月前倒しとなりました。弊社の学生向け調査によると、この採用スケジュール変更については前年よりも「プラスに捉えている」との回答が多く、過去2回の時期変更時はマイナスに捉える割合が高かったことを考えると(マイナス合計:13年卒55.1%、16年卒62.9%)、2017年卒採用の選考開始時期変更については比較的好意的に受け止められていることが分かります。
2027年卒においても、現在の「3月の広報活動解禁・6月の選考活動解禁」というスケジュールに変更はなく、7年連続で同じスケジュールで進められることが決まっています。
採用スケジュールの中でも、近年特に重視されているのが広報活動開始前の取り組みです。近年、新卒採用では、入社前から学生が自らのキャリアを意識し企業との接点を持つことが一般的になっています。その代表的な手段が広報活動解禁前のインターンシップです。
企業はインターンシップを通じて学生に実務体験や職場理解の機会を提供することで、学生自身のキャリア形成活動を活性化するとともに、自社に適した人材の発掘につなげています。こうした取り組みは、学生が自身の成長やキャリアを具体的に描く手助けとなり、企業にとっても早期からの認知拡大やミスマッチ防止、定着率向上につながる重要な施策となっています。
採用スケジュールを組み立てる際は、ぜひこの期間の活用を意識することをおすすめします。
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