新卒採用の予算について
企業戦略・経営戦略を踏まえた人材マネジメントの観点では、採用費用は単なる「コスト」ではなく、将来に向けた「投資」と捉えることが重要です。
自社の採用力を客観的に分析した上で、どのようなPRが有効か、またどのような採用手法・フローが適切かについて、経営層を交えて検討していく必要があります。
採用環境は、経済環境や雇用情勢などの影響を受け、年ごとに変化します。そのため、前年と同じPR手法がそのまま通用するとは限りません。また、学生の就職活動に対する志向も多様化していることから、常に新しいPR手法・採用手法を検討していくことが重要です。
その上で、まずは採用に必要な予算規模を算出しましょう。主な費用の使用用途は以下のとおりです。なお、採用実務の一部または全部をアウトソーシングする場合には、外注費用の算出も必要となります。
※採用予定人数、採用対象(理系限定など)、募集職種などの募集内容により採用予算は影響を受けます。
<主な具体的使用用途>
- 広告費(就職情報サイト掲載・イベント出展)
- 採用管理システム使用料
- 採用ホームページ制作料
- 入社案内等採用ツール作成料・発送する場合はその費用
- 会社説明会・選考会等会場使用料
- 遠方の面接学生の交通費
- 内定後の各シーンでの交通費・飲食費・宿泊費
- 学校訪問などの交通費
- 他、人事採用担当者の人件費
あくまで目安となりますが、弊社調査(出典:2026卒マイナビ企業新卒内定状況調査)において、採用全体にかかる費用としては1社あたり平均約326万円というデータがでています。
■採用費総額平均
全体:約326.8万円/上場企業:約1,001.0万円/非上場企業:約280.3万円
■入社予定者1人あたりの採用費平均(1社ごとに採用費を入社予定の人数で割った数値の平均値)
全体:約71.5万円/上場企業:約75.0万円/非上場企業:約71.2万円
近年の新卒採用市場の早期化により、就職情報サイトを利用する場合は、そのサイト内での露出をいかに上げていくかが重要です。特に学生が情報収集をしている就職活動の初期においては、学生に“就職先として認知してもらう”ことが不可欠となります。採用費を過度に抑えた結果、サイト内での露出が低下すると、「思ったより応募が集まらない」「応募は集まったが採用したい学生が少ない」という状況に陥る可能性があります。その結果、採用活動が長期化し、他の就職情報サイトへの追加掲載などの採用広報施策を余儀なくされ、想定外の採用費用が発生するケースも少なくありません。
採用費の検討にあたっては「何人採用するのか」「いつまで採用活動を行うのか」「学生にどういったフォローを行うのか」「昨年度のPR手法はどうだったか」など、広報活動開始から入社までの明確な採用計画を事前に立てた上で採用費の予算を組むことをおすすめします。
●HUMAN CAPITALサポネットについて
採用・育成・組織戦略ご担当者さまの課題に寄り添う、 マイナビの情報メディア「HUMAN CAPITAL サポネット」。
採用戦略や手法の好事例、学生や求職者とのコミュニケーション設計、採用・選考における基本ルールやノウハウ、人材定着と組織の生産性向上を視野に入れた研修・育成、現場での事例紹介まで、さまざまな課題やお悩みに寄り添うコラム、セミナー、市場調査データなどをお届けしてまいります。
また、会員登録していただくと採用・育成に役立つ資料や、調査データのダウンロードが可能となりますので、ぜひご登録ください。