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時間を気にせず先輩社員と語れるよう、8名まで参加できる大型ブースを活用して転職フェアに参加。想いを込めた「手書きメッセージ」が導いた採用成功

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  • 社名 SCSKサービスウェア株式会社
    事業内容 ・ITマネジメントサービス(システム運用管理・ヘルプデスク)
    ・業務アウトソーシングサービス(BPOサービス)
    ・テクニカル系・業務系コンタクトセンター運営サービス
    ・業務プロセス調査・分析サービス
    設立 1983年
    従業員数 5552名※2024年3月末時点
    URL https://www.scskserviceware.co.jp/

アウトソーシングサービス(BPO)を広く手がけているSCSKサービスウェア株式会社。コールセンターやヘルプデスク、バックオフィス業務をクライアント企業に代わって行っています。日本を代表する大手企業からの依頼も増え、増員を試みていました。しかし、島根県をはじめとした地方支社採用における応募者数は年々低下。そこで、新たな採用手法として「マイナビ転職フェア」を導入し始めています。今回は採用を担当している小林 明日香様、廣野 賢次様、雪吹 仁美様に採用活動のポイントについてお聞きしました。

  • 課題

    • 会社の雰囲気や業務内容が伝えきれない
    • 応募後の離脱や辞退が多い
    • 求職者人口が少なく、応募数が少ない
  • 成功ポイント

    • 大型ブースで対応人数を増やし、社風の良さを伝え
    • 求職者の不安をその場で解決し、選考離脱を防いだ
    • 選考中も丁寧にフォローし、応募数の少なさをカバー

会社の魅力がうまく伝えられずに直面していた「採用の壁」


Qマイナビを利用する前は、どのような「採用課題」を感じていましたか?

小林 明日香様(以下、小林): 以前はアルバイト・パート採用に力を入れており、各部門の裁量のもとで採用活動を進めていました。現場で活躍してくれるコールセンターのオペレーター募集が多かったです。

社員採用も進めていましたが、主な窓口は本社の人事部門。島根センターでのマネジメント人材の採用でしたが、高い英語力を求めるなど応募資格が厳しかったためか、応募数は伸び悩んでいました。

どちらも求人広告を通じて募集をかけましたが、なかなか採用にはつながりませんでしたね。転職エージェントも活用しましたが「島根県での勤務が難しい」「コールセンターでの電話対応に自信がない」などの反応ばかりで、地方で採用する難しさと、仕事の魅力を伝える難しさの両方を感じていました。

廣野 賢次様(以下、廣野): 実際には、オペレーター採用に関しては、それほど高いスキルは求めていなかったんです。「やってみたい」と思う気持ちがあり、しっかりとコミュニケーションが取れる方であれば弊社としては歓迎でしたが、求人広告だけではしっかりと伝えきれていなかったのでしょう。競合他社に内定が決まり、条件面で負けてしまうこともありました。

Qマイナビ転職・マイナビ転職フェア(以下、転職フェア)を利用しようと思われたきっかけは何ですか?

小林: 弊社のオフィスがあるビル内に、マイナビの支社が入居されてきたことがきっかけでした。そこに偶然、マイナビバイトでお付き合いがあった営業担当が異動の挨拶に来てくれたんです。以前、アルバイト・パート採用の際にお世話になった方でもあり、ちょうどその頃「契約社員でエンジニアを採用できないか」という声が部署から出ていたため、ご縁を感じて相談したんです。

すぐに「島根エリアだけでは求職者の人口自体が少なく、採用が難しいかもしれない。広島で開催する転職フェアに出展してみては?」とアドバイスをいただき、紹介してもらいました。

広島県庁や大手旅行代理店など、魅力的な企業が多数出展していましたし、島根・鳥取の企業も出展すると聞いて「まずはやってみよう」と決断。「Iターン・Uターン希望者が来場してくれるだけでも嬉しい」と思っていました。実際に、6名の求職者と座って面談ができるという結果に。「最初は様子を見たいので小さいブースにしよう」と思っていましたが、実際に出展してみると、大型ブースの方が丁寧に話ができるメリットがあると感じました。対応できる社員の数が多いので、順番を待っている求職者を気にせずにじっくりと対話ができる「8名参加」の大型ブースに変えて、次の転職フェアも参加することにしました。

最大8名で参加できる大型ブースを利用。手書きのメッセージを資料に添え、「頑張る人を応援する社風」の良さを感じてもらった


Q松江で初開催された転職フェアに参加してみて、いかがでしたか?

小林: 松江の転職フェアに初参加したのは2021年。出展企業のほとんどが正社員採用でしたから「条件面で比べられると、契約社員採用は少し不利かも」と感じていました。ところが面談をしてみると「雇用形態にこだわりはありません」と語る求職者の方々も意外と多く、ホッとしました。どの方もコミュニケーションがしっかり取れ、非常に好印象でした。

廣野: 採用目標人数も15名前後だったので、少しでも接点を増やす施策が良いのではないかと思っていました。そこで、転職フェアで出会った方を選別することはほぼなく「SCSKサービスウェアという会社があるんだ。良い会社だな」と感じていただき、間口を広げていくことになったんです。

雪吹仁美様(以下、雪吹): 確かに、廣野さんのおっしゃる通りですね。弊社が出展しているから来場したというケースは、ほとんどありません。偶然、ブースの前を通りかかって「行ってみようかな」と立ち寄った方がたくさんいたのではないでしょうか。

「じっくりと話を聞いてみた結果、とても魅力的な会社だと分かった」という声もありました。そこから、やはりじっくりと話が聞ける環境が整っていれば、興味を持ってくれる可能性が高まるのではないかと気づきました。そこで8名まで参加できる大型ブースを活用して、参加してみることになったんです。

Q転職フェアに出展する際、工夫されたポイントなどはありましたか?

小林: なるべく多くの来場者とじっくり話せる時間を確保するためには、多くの社員が対応できるようにしておく必要があります。最初は4名か8名かで悩みましたが、結局は8名まで参加できる大型ブースを選びました。社員には「とにかくニッコリと笑って、雑談していてください」とお願いし、6名で参加。社員が醸し出す笑顔と柔らかな雰囲気で、社風の良さが伝わるように意識して、接してもらうようにしましたね。各部署から協力者を募って参加してもらいましたが、皆にこやかに過ごしてくれました。

具体的には2名が呼び込み、4名がじっくり面談できる仕組みを整えました。最初に参加した広島の転職フェアでは小型ブースでしたが、今回は1人ひとりに対して丁寧に対応しようと思い、大型ブースを選択。結果として対応できる人数に余裕が出て、時間を気にせずに話もできて良かったと思います。資料も多めに設置できて、よりたくさんの来場者にアピールできました。

他には配布する資料に「ひと言コメント」を書き込んだ付箋をつけて、お渡ししました。「興味を持っていただき、ありがとうございます。ご質問があればお気軽にどうぞ」など、60部印刷した資料1つひとつにメッセージを手書きしました。

Q手書きのメッセージを添えるアイデアは、小林さんの発案だったのですか?

小林: マイナビの担当者からのアドバイスが、ヒントになりました。「若い求職者は、特別感を求めています。若手を採用したいならば “特別感”を印象づけるやり取りをしてみると良いです」と聞いて、なるほどと思ったんです。広島の転職フェアに参加した際、若い求職者が多かったこともあり、やってみました。

その結果「全ブースの中で一番印象に残った」「社員さんの柔らかい雰囲気が良かった。もう少し話を聞いてみたい」との感想もいただき、その後の選考に進むきっかけになったのではと感じています。

Q転職フェアに参加後、採用活動において何か変化はありましたか?

小林: 各部署の社員が、採用により協力的になってくれました。「ブース内でどんなやり取りをしたか、メモしておいてください」とお願いし、終了後にそのメモをもとに個別でメールを送信。「あなたのことを覚えていますよ」という気持ちを込めて、来場のお礼を伝えます。

「先輩社員とこんな話をしましたよね。お仕事に向いていると思いますが、ぜひご応募しませんか」と個別にメッセージ内容をカスタマイズし、丁寧に対応しました。

転職フェアは、今すぐ転職したい方だけが来場されるわけではありません。数ヶ月後や、来年に転職するための事前準備として、情報収集に来ている方もいます。転職するタイミングで弊社を思い出していただくためにも、求職者とのやり取りは手を抜かずにやり切りました。

雪吹: 私も、転職フェアに参加した社員の表情が印象に残っています。終了後は「すごく楽しかった!次もぜひ参加したい」と笑顔を見せてくれました。

また実際に求職者と顔を合わせたからこそ、仕事の魅力が伝わったと感じました。「コールセンターの仕事を誤解していたかも。電話対応に集中する時間は意外と少ないのですね」とコメントをいただき、イメージとのギャップを埋められたのではないかと感じました。

入社後の教育・研修についてもしっかりお話しできたので、不安払拭もできたと思います。配属前に充実した研修があると分かり、未経験者であっても入社後に活躍できるイメージが湧いたようです。

転職フェアで面談をした4割近くの方を採用。未経験から入社し、活躍する社員に成長


Q今回の採用活動を通じて、どのような方が採用できたのでしょうか?

小林: 2021年に参加した松江の転職フェアでは、最終的に4名を採用。25名の方に着席いただきました。

入社後は営業事務のチームリーダーや、大手企業の福利厚生サービスをサポートするコンシェルジュサービス担当として活躍いただいています。

また転職フェアで話をした求職者が、しばらく経ってからハローワーク経由で選考に進み、採用に至った方もいます。すぐには転職できない立場だったものの、結果として弊社を選ぶことになったそうです。同じように時間をおいて応募された方も数名いらっしゃいました。

2022年、2023年、2024年と年1~2回のペースで毎回参加し、いずれも採用に成功しています。

廣野: エンジニアは経験者が採用できました。東京や関西方面で学校を卒業し、エンジニアとして活躍されていた30~40代が中心です。「今までのスキルを活かしながら、地元に戻って働きたい」という方がほとんどでした。

Qこれからも引き続き、力を入れていきたい取り組みなどはありますか?

小林: 転職フェアの参加回数を増やし、求職者と直接会って話す機会をなるべく持ちたいですね。やはり「文字」だけでは伝えにくかった仕事の魅力が、転職フェアではストレートに届いた実感があるためです。

廣野: 私も同感です。例えば「コールセンターの仕事」が、具体的に何をしているのか。100%分かっている方は、少ないでしょう。転職フェアならば、来場された求職者を目の前にしてフラットに魅力をお伝えできます。来場者はいずれも転職活動に前向きな方ばかりですから、仕事の苦労もポジティブに捉えてくれると感じています。自分に合った仕事・働き方を選んでいただくためにも、さらに積極的に転職フェアを活用していきたいです。

雪吹: 私は転職フェアへの参加自体が、自分自身にとって非常に有益でした。今の求職者がどんな情報を求め、どこに不安を感じているのか。直接お話を伺って、よく分かりました。これからも会社や仕事の魅力を正直に伝え、求める人材と出会うチャンスを大切にしていきたいと思っています。

  • $タイトル$
  • Q BPOグループ 第一事業本部 フロントプロセスサービス第二部
    カスタマケアサポート第三課
    マネージャー 廣野 賢次 様

    2006年、株式会社島根CSK(現SCSKサービスウェア)に他業種から中途入社。
    PCのテクニカルサポートや修理受付のオペレーター、24時間稼働チームのスーパーバイザーを経験。2020年からマネージャーを務め、計数や労務管理のほか、採用や営業に携わる。

  • $タイトル$
  • Q エンタープライズサービス部
    係長 雪吹 仁美 様

    2003年、株式会社島根CSK(現SCSKサービスウェア)に入社。
    インターネットサポートチームのオペレーター、スーパーバイザーを経て2008年から業務支援チームに配属となる。
    組織を横断した人材育成、課題解決支援を担当。

  • $タイトル$
  • Q 業務サポート部第二課
    小林 明日香 様

    2003年、島根CSK(現SCSKサービスウェア)に入社。
    総務・経理・人事労務などのバックオフィス業務を担当。
    現在は総務・採用担当として、新卒、中途採用に携わる。

ページ上の各種情報は2024年6月時点のものです。

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