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求職者との対話を通じて、強い志望動機を形成。転職フェアに2度参加し、計4名の採用に成功

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  • 社名 株式会社ニッショウ
    事業内容 医療・福祉・介護
    設立 1997年
    従業員数 107名※2024年5月現在
    URL https://www.nissho-inc.com/index.php

株式会社ニッショウは、神奈川県湘南エリアを中心に福祉サービスを広く展開。車いすや介護用ベッドに代表される介護用品の提案や、住宅リフォーム工事の相談などを行っています。順調な事業拡大に併せて従業員を増員することになり、マイナビ転職フェア(以下、転職フェア)を活用した採用に成功しました。今回は、総務課の安部雅史様に採用活動での工夫や転職フェアに出展するメリットについてお聞きしました。

  • 課題

    • 志望度が高い求職者からの応募を増やしたい。
    • オンライン面接での人材見極めが難しい。
  • 成功ポイント

    • 入社後の活躍イメージを対話で導き、志望動機を形成。
    • 働く人の魅力が伝わるビジュアル資料をブースに設置。

対面で会って話せるチャンスを活かし、志望度の高い求職者を集める

Qマイナビ転職を利用する前は、どのような採用課題を感じていましたか?


安部雅史様(以下、安部): 弊社は新卒採用の経験がなく、社員の9割以上は中途入社者です。定期的に応募はあるものの、応募書類に書いてある「志望動機」が弱いと感じていたんです。「介護業界は将来性があるから」「待遇面が良いから」など、どの企業でも通用する志望動機が多く見られました。

私としては「ニッショウのここに興味を持った。だから入社したい」といった熱意のある方を採用したいと考えていました。ゆえに、弊社への志望度が高い求職者をいかに集められるかが、大きな採用課題となっていました。

Q転職フェアを導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

安部: 最初のきっかけは、オンラインでの採用面接を進める中で課題を感じるようになり、何か打開策を見つけたいと思ったことでした。

コロナ禍の影響もあり、ここ数年は1次面接をオンライン、2次面接を対面で実施。その結果、オンラインでは表情や言葉のトーンの違和感がうまくつかめず、選考の際に迷いが生じていました。「オンラインでは好印象だったが、実際に会ってみたら弊社の雰囲気と合わないかも」など、言葉ではうまく説明できない違和感や不安があったんです。

そこで、求職者と直接対面で話しができる「転職フェア」を選びました。しかし転職フェアには多くの企業が出展されています。「弊社を一番に希望する方と会うのは難しいのでは?」と半信半疑でした。しかしオンライン面接での採用に行き詰っていたところだったので、対面で求職者と直接話ができる点は、非常に魅力的だと感じましたね。

人事になる前のキャリアは営業だったため、会って話をすることには自信がありました。転職フェアはまさに、対面でじっくり話せるチャンス。対話を通じて求職者の志望度を高め、応募につなげようと考えました。

想像以上に反響があった転職フェア。初参加で15名が着席し、手応えを感じた

Q実際に転職フェアに参加してみて、いかがでしたか?

安部: 初回の着席数は15名。想像以上の成果でした。私が会社紹介と面談を担当し、もう1名の人事がブース前で呼び込みを担当。ありがたいことに休憩を取る間もないほど盛況で、ひっきりなしに来場いただき、1人あたり15〜20分ほど話しました。

会社概要や理念について話し、求職者から共感をいただけると「きちんと魅力が伝わっている」という対面ならではの手応えが実感できました。求職者の置かれている現状も詳しく伺えて、双方向のやり取りができている安心感もありました。

話を続けているうちに「マイナビ転職に掲載している福利厚生などの情報を、会社の魅力を説明する資料として活用すれば、さらに採用効率が良いのでは」と気づき、手ごたえを感じました。転職フェアでは、マイナビ転職に記した会社の魅力や仕事のやりがいについて、より詳しくお話しできます。原稿作成時に考え抜いて記載した情報をより詳しく説明できますし、掲載されている会社の魅力もより深く相手に刺さっていると感じました。そのため求職者が希望する働き方と、どのぐらいマッチしているかが具体的にイメージできるようになり、志望度を高めることにつながると思いました。

Q転職フェアを成功させるために工夫したポイントは何ですか?

安部: マイナビの営業担当からは「とにかく第一印象が大切です」とのアドバイスがありました。ブースを目立たせるだけではなく「ブースでは誰と会えるのか」「会社ではどんな仕事ができるのか」「福利厚生の詳細はどうか」「どんな人と一緒に働くのか」を出来る限り分かりやすく、伝えてほしいとのことでした。

そこで前日に社内の様子や社員の姿を捉えた写真を用意し、ファイルにまとめて資料を作成。当日はそのファイルを見せながら、求職者と話をしました。さらに私の顔写真を加工した等身大パネルを作成し、ブース前に看板として設置。遠くからでもかなり目立ち、その場を行き交う全員が笑顔になっていました。こうした取り組みに力を入れたのは、企業の雰囲気の良さを少しでも伝えたいとの思いがあったから。着席いただいた求職者以外にも、興味関心を持っていただける工夫を凝らしました。

加えて、コミュニケーションの取り方も工夫しました。相手の心をつかみ、信頼関係を構築する“グリップ力”が私の強み。フランクに会社の魅力を伝えつつ、転職活動やキャリア設計に対する相手の考えについて「聞くこと」を重視しました。

「今日は他のブースにも行きました?」「どんな仕事を希望していますか?」など、私から質問するのは全体の3割程度。後の7割は求職者の話が中心でした。一方的にこちらが話すだけでなく、相手の話を聞いて共感したことが信頼を育み、「もっとニッショウについて詳しく知りたい。働いてみたい」という気持ちが自然に高まったようです。話の内容から求職者の性格やキャリアプランの希望が分かれば、私からも「ニッショウで実現できますよ」「ニッショウの理念と重なる部分がありますね」と提案できます。

そこから「なるほど。もっと詳しく知りたいので応募してみます」となった方もいましたし、フェアで初めてニッショウを知ったという求職者の方にも、対話によって強い志望動機が形成できました。これは非常に大きな成果でした。

Q転職フェアでの経験は、その後の採用活動にどのような影響を与えましたか?

安部: 転職フェア実施後は、面談した求職者にはLINE登録をお願いし、気軽に問い合わせができるようにしました。その結果、4割の求職者が選考に進み、会社見学と面接を実施。私としても気軽に連絡が取りやすいツールで求職者の不安払拭ができ、スムーズな選考フォローができました。

最終的に転職フェアへは2回出展し、4名の採用に成功。費用対効果が大変高く、満足しています。これまでにかかっていた採用コストも1/3程度に抑えられました。今後も引き続き、転職フェアを中心に据えた採用活動を続けていくでしょう。

また、社員の間にも心境の変化があったようです。会社見学に訪れた求職者の姿を見て「採用活動を頑張っているんですね!」と声をかけてくれる仲間が増えました。今まで以上に多くの社員が協力的で、より良い組織をつくろうとする機運が生まれています。

前職はエステティシャン。まったくの未経験から転身し、介護用品の営業へ

転職フェアへの参加がきっかけで、2023年10月に未経験から営業職として入社されたFさんに、ニッショウの印象や入社の決め手について聞きました。

Q前職ではどんなお仕事をされていたのですか?

Fさん: 前職は脱毛サロンのエステティシャンです。仕事とプライベートの両立がしやすい環境で働きたいと思い、転職活動をしていました。 私は実際に見学をするなど、自分の目で見て物事を決めたいタイプ。そのため転職フェアに参加して、入社後も活躍できる会社かどうかを見極めて応募したいと思っていました。

Q転職フェアで感じたニッショウの「第一印象」はいかがでしたか?

Fさん: いくつか興味のある企業を先に訪問し、ニッショウは最後に訪れました。たくさんの求職者がブースにいた記憶があります。実は、介護業界で働こうと思っていたわけではなかったんです。それでも安部さんと話をしているうちに「ニッショウで働いてみたい。面接を受けてみたい」と思っている自分がいました。

安部さんは出展企業の人事の中で一番話しやすかったですね。多くの企業は会社紹介や待遇・勤務条件を中心に話をしていましたが、安部さんは私の話す内容に合わせて質問をしてくれたんです。自分の仕事に対する思いをじっくり聞いてくれて、「ニッショウは他の企業とはひと味違う」と感じました。「入社後にこういう人と一緒に、働くんだろうな。しっかりコミュニケーションが取れて安心できるな」と思えたので、一方的に会社説明をされた企業よりも好印象を持ちました。

転職フェア後には会社見学にも伺いましたが、他の社員の皆さんも安部さんと同様、とても話しやすかったです。受け入れ体制が充実していることも分かり、さらに安心できました。

Q何が「入社の決め手」となりましたか?

Fさん: 転職にあたり大切にしていたのが「子育てと仕事の両立ができる環境」でした。そこで安部さんに相談したところ、女性社員の写真を一緒に見ながら、いかに仕事と両立しているかを紹介してくれたんです。入社後の“働くイメージ”が具体的に想像できたことが、入社の決め手となりました。

転職フェアに参加した時点で会社理解が深まったため、応募への不安はありませんでした。面接の際にはかなり緊張しましたが、社員の皆さんが温かく迎えてくださり、ここなら落ち着いて働けると思いましたね。

採用活動において不可欠となった転職フェア。今後は新卒採用にも挑戦する予定

Q今後の採用活動において、チャレンジしてみたいことを教えてください。

安部: 今後は3回目の転職フェア出展を予定しています。過去2回の実績を振り返り、新たな目標設定をして臨みたいですね。1回目の着席数が15席、2回目が18席でしたから、3回目は20席以上を目指したいです。

1回目は人事だけで参加しましたが、2回目は現場スタッフにも参加してもらい、仕事の魅力について求職者に語ってもらいました。そのおかげで採用に関する社員の経験値も上がりましたし、働くモチベーションも高まったそうです。次回も新たな取り組みを試し、PDCAサイクルをうまく回しながら採用活動に活かしていきます。

さらに今年度からは新卒採用にも挑戦します。業績好調につき、年間5名を増員するという採用目標の達成に向けて定期的に採用活動を進める仕組みを整えていこうとしています。将来の成長を見据えて、これからも若手人材の採用に力を入れていくつもりです。

  • $タイトル$
  • Q 総務課/安部 雅史様

    2006年1月11日より株式会社ニッショウに入社。
    ニッショウでは、出会えたご縁をきっかけに、お互い充実した時間となる空間づくりを常に心がけている。
    うわべではなく、少しでも本音を交わせる人間関係を重視し、それを育む努力をつづけている。
    また、社内研修へ注力し他社との差別化へ向けた人材育成への取り組みを積極的に行っている。

ページ上の各種情報は2024年5月時点のものです。

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