ブログ形式での情報発信で社風を理解した応募者が増加し、コスパの高い採用活動に成功
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社名 株式会社栗山米菓 事業内容 食品 設立 1949(昭和24)年2月 従業員数 740名 ※2024年10月現在 URL https://befco.jp/
「ばかうけ」「星たべよ」「瀬戸しお」など、米菓の開発、販売を行う株式会社栗山米菓。ユニークな組織文化があるにも関わらず、そうした情報は求職者に届いていませんでした。そこで、+Stories.を活用して、自社の文化や職場の雰囲気を紹介する記事を発信することに。結果、社風を理解した応募者が増え、ミスマッチの軽減につながっています。+Stories.の効果や工夫した点などについて、採用担当者の山崎一浩様にお話を伺いました。
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課題
- 自社独自の組織文化や社風を十分に伝えられていなかった
- 応募者の会社理解が浅く、ミスマッチが生じていた
- 選考に進む応募者の志望度がつかみにくかった
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成功ポイント
- ブログ形式で組織文化や社風を具体的に発信
- 自社を理解したうえでの応募が増え、ミスマッチ減少
- 記事を読んでいるかどうかで志望度を見極められるようになった
職場の雰囲気や社風を伝える記事の公開で、会社説明がスムーズに
Q+Stories.は、どのようなきっかけで導入されましたか?
山崎 一浩様(以下、山崎):
以前より、面接や会社説明よりも前の段階で、求職者に職場の雰囲気や社風を知ってもらうための工夫が必要だと感じていました。というのも、弊社では、朝礼で社歌をうたったり、歌に合わせて体を動かしたりするなどユニークな取り組みを行っており、こうした社風を理解したうえで応募いただきたいと考えていたからです。
そんななか、マイナビ担当者から、ブログと求人広告を同時に利用できる、+Stories.という企画を紹介いただきました。様々な採用媒体がありますが、採用ブログをサービスとして提供しているものはなかったため、会社の雰囲気を知ってもらうために導入を決めました。また、比較的安価に利用できることも、導入を決めた理由の1つです。
Q導入にあたり、懸念点はありましたか?
山崎:
正直なところ、最初は記事のテーマを考えたり、継続的に更新したりできるのか不安でした。普段は採用活動に加えて人事労務などの業務を抱えています。さらにブログを更新するとなると、業務負担が増え、手が回らなくなるのではないかと感じていたからです。また、これまでブログでの情報発信はしておらず、記事を書いたところで、実際に採用活動に効果が出るのかという疑問もありました。
ですが、実際に使用してみたところ、当初の印象とは全く違いました。思ったよりも手間はかかりませんし、記事を見て十分な会社理解をもって応募される方が増えているので、面接前の会社説明もスムーズになりました。実際に運用して初めて、採用ブログの効果を感じています。
職場の雰囲気を感じてもらうには「ありのまま」を伝えることが大切
Q運営や制作の方針について教えてください。
山崎:
私ともう一人の社員の2名体制で担当しています。現在は月に1回のペースで、求職者が知りたい内容を意識して情報提供をしています。たとえば、弊社ではさまざまなイベントが開催されており、記事のネタは豊富です。会社の雰囲気や文化を伝えるためにも積極的に投稿しています。
加えて、実際に応募者から「こんな情報が欲しい」と聞いたことをきっかけに作成した記事もあります。応募者に話を聞くと、社内イベントよりも、職場の雰囲気が分かるような記事のニーズが高いことがわかりました。引き続き、働くイメージや社内の雰囲気など、本当に求職者が知りたい内容に絞って情報提供できればと考えています。
Q+Stories.を更新する際、心がけている点はありますか?
山崎:
「ありのままの栗山米菓の雰囲気」を伝えることを心がけています。良いことばかりを伝えてしまうと信憑性が薄れてしまい、かえって求職者へ疑問や不安を与える可能性があるため、弊社で行っている取り組みや活動を正直に伝える場として活用しています。例えば、弊社のキャラクターが社歌に合わせて踊っている様子を紹介したり、朝礼や社内イベントの様子を写真付きで公開したりしています。また「ぶっちゃけインタビュー」として、製品開発部の社員に入社当初に不安だったことなどを聞き取ったインタビュー記事も公開しています。
多様な価値観があるなかで、応募者と弊社が双方納得できる採用を進めるためには、事前に弊社の組織文化を理解してもらうことが重要です。職場の雰囲気に馴染めずに早期退職に至るようなミスマッチを避けるためにも、ありのままを伝えることが大切だと考えています。
もうひとつ、意識しているのが「本当に求職者が知りたい情報を伝える」という点です。応募者へのヒアリングをもとに、職場の雰囲気や、働き方が伝わる記事を中心に作成するようにしています。営業職の一日のスケジュールや、支店ごとの雰囲気を伝えるほか、育休を取得した男性社員のインタビュー記事なども公開しました。社内の雰囲気を、より身近に感じてもらえるように意識しながら記事を作成しています。
実際に、+Stories.を確認してから応募した社員は、会社理解を深められる情報があるかどうかが応募の決め手になったようです。また、社風や社内制度を事前に知ることで安心して応募できたという声もありました。
Q更新において、苦労している点はありますか?
山崎: 導入直後は、どんな記事を発信していくか悩んだ時期もありましたが、現在は実際に応募者の生の声を聞いて、そのまま記事に反映できるので記事テーマに悩むことはほとんどありません。強いて挙げるなら、社員インタビュー記事の作成に時間がかかる点でしょうか。該当する社員に連絡して質問票に回答してもらう形で進めていますが、本来の業務と並行して対応してもらうため、予定通りに進められないこともあります。場合によっては記事作成に大幅に時間がかかってしまうこともあるので、できるだけスムーズに連携してもらうように本人や部署にお願いしています。
一方で、社員インタビューを通じて、社員個々の人柄の良さを感じることもできました。こちらが想定している以上にポジティブな回答や長文の回答を受け取ることがあり、「うちの社員はなぜここまでやってくれるのか」と思うほど、とても協力的です。社員が真剣に弊社や部署の良いところをアピールしてくれる姿勢から、本当に自分たちの仲間を増やしたいという気持ちも感じます。仲間同士で助け合うことを大切にする会社として、良い人材が集まっていることをアピールできているのと同時に、弊社が誇れる魅力の1つだと改めて感じています。
+Stories.が応募者の見極めに効果的。社風を知ったうえでの応募なので入社意欲も高い
Q+Stories.の効果として感じている点を教えてください。
山崎:
弊社では面接に進んでいただく前に45分程度の会社説明を行っていますが、記事を読んで弊社の社風などをわかったうえで応募されている方は、説明への理解度が高く逆質問も具体的です。それだけ弊社に興味があるということで、入社意向も高いように思いますし、応募者の見極めに役立っています。
特に中途採用の場合、応募段階で企業の情報収集をする方がほとんどです。どこまで調べているかで志望度がわかります。面接前の会社説明で+Stories.の話題を出し、応募者の反応を見て志望度や意向を判断する材料としても活用しています。
採用側から一方的な会社説明を行っても、受け身の姿勢になりがちで記憶に残りにくいところもあるのではないでしょうか。+Stories.は採用側が求職者に伝えたい情報を発信するだけでなく、求職者が自発的に情報収集をする手助けにもなります。十分に情報収集をした応募者は、面接時もギャップが少ないのではないでしょうか。記事を読んでくれた応募者は、社風などに対して理解度が深く、事前のミスマッチを減らすことができます。結果として、採用活動自体の質が上がり、有効応募が増えています。
Q+Stories.に対する応募者の反応はいかがでしたか?
山崎:
応募前の情報収集ができることで、より安心して応募しやすくなったという声があがっています。昨今は職場の雰囲気を重視する求職者が増えているため、面接前に知れたことで応募を決断できたという社員もいました。記事を見て「働きやすそう」「楽しそう」「明るい」といった感想をもらうことも多々あり、なかには記事をきっかけに応募・入社した社員もいます。
また、求職者自身の希望職種に関連する記事が注目されるという傾向があるように感じています。これからも、社員インタビューや部署、支店紹介の記事を中心に、求職者が知りたい情報を発信し続けていければと考えています。
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Q 管理本部 人事担当部長/山崎 一浩 様
新潟県新潟市出身。1990年に株式会社栗山米菓へ新卒入社。入社当初は情報システム担当として勤務し、以降社内ほとんどの部署を経験した後、現在は採用担当として従事。過去、栗山米菓に所属しながら盛和塾新潟(京セラ創業者 稲盛和夫氏の経営塾)の事務局を3年ほど務めた経験もある。
ページ上の各種情報は2024年10月時点のものです。
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