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企業側から情報を発信することで未経験者の不安が払拭され、低下していた内定承諾率が改善。企業理解が深まる効果も

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  • 社名 アンリミ株式会社
    事業内容 ・業務系ソフトウェア開発
    ・Webシステム開発
    ・Webサイトの開発・保守・運用
    設立 2005年12月
    従業員数 93名 ※2023年3月現在
    URL https://unlimi.co.jp

SES(システムエンジニアリングサービス)を手がけるアンリミ株式会社では、求人広告だけでは自社の魅力や入社後の活躍イメージを伝えきれず、内定承諾率が低いという課題を抱えていました。 そこで採用広報の手法として+Stories.(以下、プラスト)を選択し、マイナビ転職と連携させて利用することに。さらに母集団を増やすため、マイナビ転職フェア(以下、転職フェア)にも出展。これらのサービスを活用しながら採用への姿勢を見直した結果、課題が解消され、安定的に多数の人材を採用できる体制が整いつつあります。 社長の芳沢良様と広報・採用担当の伊藤美佳様に、マイナビのサービスを利用するに至った経緯や導入後の変化、採用活動の工夫について伺いました。

  • 課題

    • 社風や理念、社長の人柄、業界の実情、入社後のイメージなどを伝えきれていなかった。そのため内定辞退が多く、採用数が少なかった。
  • 成功ポイント

    • プラスト、マイナビ転職への掲載、面接による情報発信で求職者の不安とネガティブな業界イメージの払拭に努めた結果、応募が増え、内定承諾率が大幅に改善し、計31名の採用に成功。女性比率もアップ
    • プラストの活用で求職者の企業理解が深まり、未経験からエンジニアになれるイメージを持った状態で面接を受けてもらえるようになった
    • 転職フェアで直接話し、アピールしたことにより、求職者の応募増加につなげられた

内定承諾率の低さから採用広報の必要性を痛感し、プラストを導入

Q御社では、2022年3月からマイナビ転職とあわせてプラストの利用を開始されました。プラストを導入する前の採用状況を教えてください。

芳沢良様(以下、芳沢):マイナビ転職自体は、2016年頃から利用していました。ただ、当時は私が一人で採用業務を担っていたため、不定期に求人募集を出して、流れ作業的に選考して内定を出すのが精いっぱいでした。

プラストを導入する直前の2021年度には、なんとか月に1名は採用できていましたが、内定辞退者が多く、5名に内定を出すと4名が辞退する状況が続いていました。応募数も減少傾向で、面接のキャンセルや辞退も多かったです。

Q当時はどのような点に採用の課題を感じていたのですか?

芳沢:採用フロー全体を通して歩留まりが低く、なかでも特に内定承諾率が低い点に危機感を持っていました。主な原因は、一言でいえば企業側からの情報発信が不足していたことでしょう。特に内定辞退が多かったのは、選考過程で入社後の活躍イメージを伝えられていなかったからだと考えています。

当社では、未経験の若手人材を採用してエンジニアとして一から手をかけて育てています。未経験者の育成には費用も手間もかかりますが、私を成長させてくれたIT業界に恩返ししたいという思いもあり、SES(システムエンジニアリングサービス)という事業を通して自立した社会人を育て、社会に貢献することを基本理念としています。

背景には、私自身の経験があります。若い頃の私は夢も希望もなく無気力で、就職には何度も失敗しました。しかし、たまたま入ったSES業界で仕事が好きになり、努力を重ねた結果、社長にまでなることができました。だからこそ、この業界では未経験でも努力次第で人生を変えられるということを、若い新入社員に身をもって知ってほしいと考えています。

しかし、当時はそんな当社の理念と、背景にある私の思いや人柄を求職者に伝えきれていませんでした。ただでさえWebを中心にSES業界はブラックだという先入観が広がっており、当社のようなSES企業は、未経験の若手や女性の求職者には敬遠されがちです。また、SES業界とWeb業界の違いを理解していない求職者も多く、それが原因での離職も発生していました。

応募を増やし、辞退を減らすには、当社の魅力と理念をしっかり伝えて求職者の不安を解消するとともに、SES業界への誤解を払拭していかなければなりません。求職者に対して誠意ある対応を行い、採用広報に力を入れる必要があると感じていました。

Q採用課題を解決するために、プラストとマイナビ転職を利用することにした経緯を教えてください。

芳沢:まずは採用手法を見直そうと4社ほどの求人媒体をリサーチしました。比較検討した結果、当社のターゲットである未経験の若手人材の登録が多く、営業担当者のレスポンスが最も早かったマイナビ転職を引き続き利用することに決めました。管理画面が見やすく、操作しやすいことも理由の一つでした。

プラストに興味を持ったきっかけは、マイナビの営業担当者から勧められたことです。求職者に当社の日常や私の人柄を伝えたいと考えていた私たちにはぴったりのサービスだと感じ、利用を決めました。

Q御社ではその後、転職フェアにも出展されました。転職フェアへの出展を決めた経緯についても教えてください。

芳沢:実は転職フェアには過去に一度出展した経験があるのですが、そのときは当社の体制やノウハウが不十分でうまく採用につなげられませんでした。

ただ、転職フェアの来場者には当社の採用ターゲットである未経験の若手人材が多いので、準備さえちゃんとすれば、未経験者に当社を直接アピールする良い機会になると考えていました。そこで、体制を整えて改めてチャレンジすることにしました。

プラストの記事に未経験で入社した社員の不安や悩みも記載し、求職者の不安を解消

Q実際にマイナビ転職とプラスト、転職フェアを利用してみて、どんな印象を持ちましたか?

芳沢:マイナビ転職では、営業担当者・制作担当者に求人原稿の内容やビジュアルについて相談できるのが心強かったです。掲載ごとに、前回の採用課題を踏まえて、求人広告に盛り込む要素や表現に関して細やかなアドバイスをいただきました。

営業担当者・制作担当者の提案やアドバイスを積極的に取り入れたところ、掲載を重ねるにつれて自社の採用ターゲットに訴求する広告を出せるようになっていった実感があります。

伊藤美佳様(以下、伊藤):プラストについては、私が記事の作成、投稿、管理を担当しています。最初こそ戸惑いましたが、テンプレートが豊富なうえに、フォームに入力するだけで手軽に投稿できるためすぐに慣れ、楽しみながら更新できるようになりました。プラストを始めたばかりの頃はどんな記事を発信していくかが明確に定まっていなかったので、マイナビの担当者が記事のテーマを提案してくれたのがありがたかったです。

芳沢: 転職フェアには、東京、福岡の計2回出展しました。過去の出展では、求める人材像を明確に発信していなかったことが原因で採用ターゲットからの応募が少なかったため、今回は念入りにパンフレットなどの資料を用意し、面接で話す項目や会場での作業手順、役割分担をしっかり決めて臨みました。また、当日は、当社の採用ターゲットである未経験の若い求職者を呼び込むようにしました。

その結果、イスが足りなくなるほど多くの求職者が当社のブースを訪ねてくれて、手応えを感じました。なかにはこれまでSEの仕事に興味がなかったという方も多く、そんな求職者にもアピールする絶好の機会となりました。私や社員の人柄、雰囲気など、求人広告のテキストだけでは伝わらないことを直接伝えることができたのもよかったです。

Qプラストの記事制作において工夫したことを教えてください。

芳沢:プラストを始める前に伊藤と二人で決めていたのが、 IT業界特有のカタカナ用語や英語の略語はできる限り使わないことです。親しみやすさを感じてもらえるように、何気ない日常の様子や社員の素顔を伝えていくという方針で投稿をスタートしました。

途中から、マイナビの担当者のアドバイスもあり、未経験からエンジニアになった社員のインタビュー記事を多めに掲載するようになりました。社員にスムーズに協力してもらうために、社内で定期的に行なっている1on1ミーティングの場で自ら直接お願いしてインタビューしていました。

伊藤:インタビューをもとに記事を作成する際には、求職者が入社後の自分の姿をイメージできるように、社内の雰囲気や仕事の楽しさが伝わる部分はもちろん、未経験者ならではの不安や悩み、それらが解消される過程も盛り込むように心がけました。

記事とともに掲載する画像にもこだわりました。顔を出したくない社員が多かったため、代わりに風景や食事といった生活の一コマを写した写真を送ってもらって掲載することにしました。イラストやイメージ画像よりもリアルな写真のほうが、社員の人柄や温かみが伝わりやすいと感じています。

Qプラストで特に反応がよかったのはどんな記事ですか?

伊藤:最もPV(閲覧数)を多く集めたのは、芳沢社長がどんな人かを複数の社員に聞いた社長紹介の記事です。また、社員へのインタビュー記事は、概ねどの記事もPVが多かったです。

特に、タイトルに「未経験」という言葉が入っていると、反応がよくなる印象があります。また、面接でもプラストの記事が話題になる機会が度々あり、特に、未経験からエンジニアになった社員の記事を読んで不安が解消されたという声は多く聞かれました。

ほかに、社員やその家族の誕生日にプレゼントを贈るというユニークな当社の福利厚生を紹介した記事も、よく読まれています。

Q今回御社では、マイナビ転職の5種の求人広告企画のうち、表示順位が最上位と中位の企画の2種を利用されています。どのように使い分けていますか?

芳沢:当社の業務は、一年のなかでも非常に忙しい時期と比較的余裕がある時期とで波があります。多くの人手を必要とする繁忙期には、最も内容が充実していて集客効果が期待できるMT-S企画(※1)、繁忙期以外の時期にはMT-B企画(※2)という使い分けをしています。

(※1)マイナビ転職での掲載表示順位1位の企画
(※2)マイナビ転職での掲載表示順位3位の企画

不安や業界への先入観が払拭されたことで、低下していた内定承諾率が大幅に改善

Qマイナビ転職とプラスト、転職フェアを利用したことで、どんな効果がありましたか?

芳沢:マイナビ転職の登録者へのスカウトメールや応募者への返信メッセージにプラストのURLを付記したところ、多くの方が記事を読んでくれたおかげで、未経験ゆえの不安や業界への先入観が払拭され、入社後のイメージをしやすくなったと感じています。私の人柄や未経験者への思いも、マイナビ転職への掲載やプラストの記事を通して十分に伝えることができました。

その結果、明確に応募数が増え、歩留まりが改善しました。一番の課題だった内定承諾率は、20%程度から60~80%へと、大幅にアップしました。採用数で見ると、2021年度は計12名だったのに対し、2022年度は計31名でした。

女性の応募が増えて、約15%だった女性比率が約30%になったのも、マイナビ転職への掲載やプラストでの情報発信に力を入れた結果と受け止めています。

そのほか、面接での説明時間が短縮されるという効果もありました。というのも、以前は未経験者からエンジニアになった社員が多数いることや研修制度が充実していることを面接の場で説明する必要がありましたが、求職者がプラストの記事で読んでそれらの情報を理解したうえで面接に来てくれるようになったため、説明を省けるようになったのです。その分、業界の説明や自社の理念を求職者へ伝えられました。

なお、採用数の31名には、転職フェアで当社に興味を持ってくださった方も含まれています。ブースでの面接で丁寧に対応した結果、東京のフェアから経験者2名、未経験者3名を、福岡のフェアから未経験者2名を採用につなげることができました。東京のフェアで自社とマッチする経験者との出会いがあったのは、思いがけない収穫でした。

転職フェア経由の応募者には、すでに当社の求人広告をご覧になっている方が多数いらっしゃいました。転職フェアには、求人広告だけでは応募に至らなかった求職者の志望動機を形成し、背中を押す効果があったと感じています。

Q今回の採用活動を通じて、どのような方を採用できましたか?

芳沢:ほとんどは、当社が求めている未経験の若手です。前職や経歴はさまざまですが、 IT業界への関心が高く、前向きに学ぶ姿勢を持った方ばかりです。

Q未経験者を多く採用するにあたって、入社後にギャップを感じさせないために気をつけていたことはありますか?

芳沢:同じIT業界でも、SES業界とWeb業界にはさまざまな違いがあるのですが、求職者のなかには両者を混同している方が少なくありません。以前は当社でも、華やかなWeb業界を思い描いて入社した方がギャップを感じて離職するというミスマッチが度々生じていました。

そこで今回の採用活動では、システムエンジニアとWebエンジニアの働き方の違いを自社サイトに掲載しているコラムでわかりやすく解説し、さらに面接でも補足しました。

また、SES業界のメリットだけではなく、「セキュリティ上、顧客企業に常駐する必要がある」「目立たない環境で仕事することが多い」といった、人によってはデメリットに思えることも、面接の段階でしっかり伝えるようにしています。

こうした工夫の甲斐あって、入社後に「想像と違った」という理由で離職するケースは目に見えて減りました。

マイナビ転職の求人広告を見て入社された方の声

現在、エンジニアとしてアンリミ株式会社で働くT・Mさんに、入社の経緯や決め手、マイナビ転職の印象を聞きました。

Q貴社に応募した理由を教えてください

T・Mさん:プラストの記事などのWeb情報からアットホームな雰囲気を感じ、こんな環境で自分を成長させたいと思ったのがきっかけです。前職は不動産業界でITとは無縁だったため不安もありましたが、アンリミの記事には実際に未経験者からエンジニアになった先輩たちのインタビューが多数掲載されていて、会社と社員の雰囲気が分かり、信頼できると感じました。

Q貴社の面接を受けて感じたことを教えてください

T・Mさん:1次面接、2次面接ともに堅苦しさのない和やかなムードでした。1次面接は芳沢社長との面接でしたが、プラストの記事などであらかじめ社長の人柄を知っていたため、リラックスして面接に臨めました。社長本人から企業理念やIT業界に対する考えを聞けたのも、貴重な経験だと感じています。
面接を受ける前は入社後のイメージが漠然としていましたが、面接中に自社の業務内容や業界について詳しい説明があり、自分が働く姿を想像できるようになりました。

Q入社の決め手となったのは?

T・Mさん: 面接を受けて、より深くアンリミという企業を理解でき、改めてここで働きたいという気持ちが強くなったので入社を決めました。事前に求人広告やプラストから得ていた情報と面接での説明に齟齬がなかったことも決め手の一つです。

  • プロフィール

    T・Mさん
    28歳、前職は不動産営業にて勤務。
    「+Stories.」の掲載記事にて、会社の雰囲気や社内教育体制に魅力を感じ入社。
    上京・未経験業界に不安を感じていたが面接での代表との会話で入社を決める。約1カ月の社内研修後、大手企業のアドミ・ヘルプデスク業務にて現場着任。

自分たちが選ぶ側という認識を改め、選んでもらうための努力をするように

Qマイナビのサービスを利用した今回の採用活動を通じて、社内の意識や候補者への対応に変化はありましたか?

芳沢:今回、当社が採用で成功をおさめられたのは、マイナビのサービスの効果はもちろん、私自身をはじめとする社内の採用への姿勢が変わったことも大きく影響していると思っています。

以前はこちらが求職者を選ぶ側という認識だったため、求職者の立場に立ったフォローや情報発信をほとんど行わず、流れ作業になっていました。

しかし、マイナビ転職の営業担当者と意見交換しながら課題解決に向けて試行錯誤するうちに、企業も候補者に選んでもらうために積極的にアピールして努力すべきという認識に変化していきました。

意識が向上したことで、候補者対応も変化しました。具体例をあげると、面接で丁寧に当社や業界の説明をしたほか、当たり前のことではありますが、内定を出す際には、「ぜひ当社に入社してほしい」というメッセージを添えて、労働条件を詳細にまとめた書面を送るようになりました。当社に応募いただいた方に誠意を尽くすことの重要性に気づけたのは、大きな進歩といえます。

さらに、社内全体で採用に対して責任感を持ってもらうために、営業職の社員を意識的に採用活動に巻き込むようになりました。中心になって採用業務にあたるのは私と伊藤ですが、最終面接では、ほかの営業職にも面接官を務めてもらっています。転職フェアにも、複数の社員に同行してもらいました。

Q今後の採用活動について、展望をお聞かせください。

芳沢:今後の事業の発展に向けて、東京・福岡を中心に年間で50名のエンジニアを採用することを目標としています。そのためには、さらに当社の認知度を高めていく必要があるので、マイナビ転職を軸にしつつ、プラストのほかにSNSも活用して発信を増やしていきます。転職フェアのようなイベントにも積極的に出展していきたいです。

伊藤:プラストに関しては、記事の内容を充実させつつ、さらにデザインを整えて、統一感とインパクトのあるビジュアルにしていきたいと考えています。最近参加したプラストのWebセミナーで得た知識を活かして、画像の加工にもチャレンジする予定です。

  • $タイトル$
  • 代表取締役社長/芳沢 良 様

    1979年生まれ、東京都出身。昭和第一学園高等学校 電気科卒業
    高校卒業後、食品加工の仕事からSEに転職。
    金融系テストチームのPMとして勤務した後に営業職(SES)に転職。
    2005年にアンリミ株式会社を設立。

 
  • $タイトル$
  • エンジニアコンサルティング事業部/伊藤 美佳 様

    1996年生まれ、福岡県出身。都内医科大学 看護学科卒業
    病棟・救命センターで勤務するも突発性難聴の診断を受け退職。
    未経験からIT業界へ転身し、2021年11月より現職。現在は人事・広報の担当を務める。

ページ上の各種情報は2023年3月時点のものです。

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