転職フェアに出展し、能動的な採用活動へ。現場社員からも良し悪しを包み隠さず求職者に伝えてもらうことで、より良い採用へ
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「100人乗っても大丈夫」 でおなじみのイナバ物置の製造会社、株式会社稲葉製作所のグループ会社である株式会社カトウ産業。新潟県内での卸売や配送、配送先での製品の設置工事を行っています。
これまでは求人広告への掲載のみで採用活動をしていたものの、求職者の会社選びのニーズの変化からか、今までと同じ応募数が集まりにくくなってきたと感じていたのだそうです。
そこで、直接求職者に会社のことや仕事内容を伝えられる場を設けようとマイナビ転職フェア(以下、転職フェア)への出展を開始。転職フェアへの出展とマイナビ転職への求人広告掲載を掛け合わせた採用活動を行いました。
取締役部長であり、総務・経理・人事を担当する本多真人さんに、転職フェアに出るメリットや採用面での変化についてお話を伺いました。
本多様(以下、本多):弊社は量販店やホームセンターに商品である収納庫・物置の展示品を作りに行ったり、お客様宅に組み立てに行ったりという業務がメインです。トラックに荷物を積んで現場に運び、その場で建て位置を整備し、ブロックを設置、その上に物置を組立し完成させるというのが一連の流れです。
こうした肉体労働にはハードなイメージがあるためか、昔から採用にまったく苦労していないわけではありませんでした。
それでも、5~10年前は求人媒体に広告を出せば10人ほどは人が集まるかなという雰囲気がありましたね。ただ、昨今状況が徐々に変わってきて、広告をただ出すだけでは応募が集まりづらくなってきたのです。
この変化の理由の1つは、求人広告だけでは実際の仕事内容や雰囲気が十分に伝わりづらいからではないかと考えています。
今の若い方たちは求人広告を見て「ここでいいかな」と応募するのではなく、実際に人事担当者や現場で働く人たちから話を聞くなど、求人広告には記載しきれない情報を集めた上で、自分にできそうな仕事かどうか吟味する考え方を持っているのかなと感じています。
実際に、ここ数年で弊社に入った人たちもそうした考えを持っているように見えます。
弊社のような規模の小さな会社こそ、能動的に会社や仕事の情報を正直に伝える採用活動をしていく必要性があるのだと認識しています。
本多:若手の既存社員にも来てもらい、ブースで求職者と話してもらいました。私が求職者と話して「弊社に合っていそうだ」と判断するのも良いのですが、求職者と同年代だからこそ気づける点、求職者の見え方もあると思っての施策でした。採用後に実際に一緒に働くのは現場社員たちということもあり、この施策は結果として良かったのではないかと思っています。
当日は、まず私がどう話しているのか流れを一旦見てもらい、あとのコミュニケーションは彼らに任せました。主に彼らに期待したのは現場仕事の詳細な内容を求職者に伝えてもらうことです。会社説明をこちらで行ったあとに現場社員につなぎ、実際に働いている社員だからこそ話せる内容を率直に話してもらいました。人事から「これを言ってくれ」や「これは言わないでくれ」といった指示も特にせず、良い点もネガティブに感じられる点も正直に伝えてくれていたように感じます。例えば「現場仕事のため、朝が早い」といった話は現場社員だからこそ出てくるリアルな実態だったなと思います。
本多:転職フェアの参加者から1名、転職フェアに合わせて掲載したマイナビ転職からの応募者から1名内定を出せました。転職フェア後の応募者は5名で、うち4名は転職フェアにも来てくださった方でした。
ブースへの着席数は、今回も希望していた数の2倍以上と上々でした。ただ、そこから採用につなげるところはやはり課題でしたね。転職フェアのブースでの話は面接ではありませんから、「いい方が来てくれた!」と感じた際にどこまで踏み込んでいいのか、1人に時間を割いていいのかの判断がまだ難しかった印象です。
2度目の出展では、転職フェア当日から数日以内にメールを送れるよう準備していたのですが、それでも求職者側の感覚より発信が遅かったのかもしれません。開催後すぐにメールを送っても、転職フェア当日他社に心が傾いてしまうと「遅い」ことになります。転職フェアには他社も多く出展しているため、「いい」と思った場合はその場でもう少し踏み込んでみても良いのかなと感じました。
次回出展する場合は、今回の経験を活かしてもう少し突っ込んだ話をしてみようと思っています。
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