転職フェアでは、働くイメージが伝わりやすい。母集団形成とともに、ミスマッチ減少と採用プロセスの短縮に成功。
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奥津: 私が初めて参加したのは、2022年6月に開催された大阪での転職フェアです。会場には「すぐに転職先を探しているわけではないが、情報収集をしている」層が思った以上にいらっしゃって、驚きました。そうしたなかでも、弊社に興味を持っていただく方も多く、毎回30名前後の着席がありました。さまざまな経歴を持つ方にアプローチでき、求職者の生の声が聞けたのが良かったです。求職者がどの程度の熱意で転職を希望されているのか、どのような経歴の人が求職しているのかなど、求職者の動向がつかめるため、今後の採用活動の参考になりました。
そして、転職フェアには多くの企業様が参加されるので、世情を肌で体感できる良い機会だと感じました。求職者へのアプローチ方法はもちろんですが、出展されている他社の様子を見て「こんな職種・業界が人気なんだな」とか、「この募集の仕方は参考になるな」などと、情報収集ができました。実際に採用に繋がるだけでなく、転職者・企業の動向を把握できる点などに魅力を感じ、以降は大阪で開催されるたびに、参加しています。
奥津: 転職フェアでは、会社案内の動画や資料・スライドを活用したり、口頭で仕事内容を説明したりできるので、具体的な仕事のイメージを持ってもらいやすいように感じています。IT系以外の仕事を希望されている方にも声かけして、休暇の取りやすさといった待遇面からアプローチするなど、弊社の魅力を伝えることができました。結果として、応募の段階でのミスマッチも減っています。転職フェアで話を聞いて、「自分でもできると思ったので応募しました」という方もいらっしゃいました。
ほかにも、仕事内容を説明する採用プロセスが減り、内定までの工程がスムーズになりました。それまで、仕事内容などを1人ひとりに詳しく説明するWeb面接と、実際に選考をする採用面接の計2回を行っていたのですが、それでは他社の選考スピードに追い付けないように感じていました。その点、転職フェアから応募いただいた方には、すでに仕事内容が説明できている状態のため、採用面接が1回で済みます。弊社では、人材採用においてコミュニケーション力を重視しているのですが、転職フェアでの直接話す機会がそのままスキルをはかる機会にもなっています。
奥津: 例えば「電話を使います」「メールによるサポートです」など、どんなツールを使うのかといった話をすることもあります。細かいことは入社後に研修を受けていただきますが、わかりやすいイメージから伝えると、IT系に携わったことがない方でも理解しやすいのかなと思っています。
求職者が複数名のときでも、できるだけ1対1に感じてもらえるようなコミュニケーションを心がけています。可能な限り、名前を呼んで話しかけたり、指名して質問を募ったり。また、求職者から質問を受ける際には、質問内容を復唱したうえで回答するなど、他の求職者にも会話のやりとりがしっかり届くようなフォローも行っています。
ブース前ではIT関係への転職を希望する方にはもちろん声かけをしますが、違う業種を希望されている方にも、ビラを渡して話しかけています。IT関係を希望の方には、「弊社はインフラなんですけど」と声かけして話を進めたり、他の業種を希望される方にも「こういう条件で働けますが、いかがですか」と伝えたりして、アプローチしています。最初に話しかける文言を変えるのもひと工夫ですね。
奥津: 面接日程の調整の方法として、オンラインツールなどではなく、紙のカレンダーを用いたのが効果的でした。あらかじめ面接の日時候補が書かれたものを用意して、着席された方に見せながら、その場で応募と面接日を決めてもらっています。決まったら、手書きで記入して、カレンダーを埋めていく感じです。一目で面接予定日が相手に伝わりますし、管理もしやすくなります。実際に、カレンダーを出すと、求職者も「この日に面接しなきゃ」と意識していただけるようです。
あとは、集客施策の一環として、ブースの飾りつけも工夫しました。タペストリーやテーブルクロスなどを用意し、コーポレートカラーの緑色をベースに飾りつけています。しっかり飾りつけをするようになってから、興味を持ってもらいやすくなったように感じています。
奥津: 弊社では、採用活動だけを専門とする担当者はおらず、全員が複数の業務を兼務しています。そのため、採用に関わる社員が集まる機会が限られてしまいます。ですが、転職フェア後には、上長も含め、その日の着席人数や求職者の傾向などを共有する時間として、振り返りができます。その際に、改めて採用人数の目標を見直したり、関連する部署の方と話をしたりして、採用活動そのものを振り返る、良いきっかけとなりました。
弊社の場合、ほぼ年中、採用広告を出しているような状況が続いているのですが、転職フェアで感じた求職者の温度感や傾向から、求人広告を出すタイミングをはかる参考にもなり、採用対策も臨機応変に考えられるようになりました。毎回、多くの方と対話ができるので、サンプルも取りやすいですね。その時のリアルな求職傾向をつかんで、今後に活かせるのも転職フェアの魅力だと思います。
奥津: 今後も転職フェアを継続しながら、1ブースで説明できる人数を増やせたらと考えています。私と上長、現場の担当者の3名で参加していますが、休憩をとりながらとはいえ、対応できるのは30名程度が上限ですね。今後は、時間を決めてグループごとに説明する方法などを検討しています。最終的には、1回の転職フェアで100名に説明できるのが目標です。
また、これまでは、案件にマッチする人材へのアプローチを行っていましたが、今後は案件ありきでなく、弊社の理念によりマッチした人材を採用していきたいと考えています。転職フェアでは、2か月~3カ月先の転職を希望されている方も多いので、そういう層に対してアプローチできればと思っています。
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