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アルバイトからの社員登用・中途採用でビジネスマナーに不安が。半日の研修で自信と安心感を

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  • 社名 株式会社小学館クリエイティブ
    事業内容 書籍の出版、および書籍・雑誌 の企画・編集受託・校正受託、地図(日本、世界)の編集制作
    設立 1966年4月
    従業員数 約55名
    URL http://www.shogakukan-cr.co.jp/

同時期にまとまった人数の新入社員が入ってくる新卒採用とは異なり、不定期に人が増える中途採用メインの会社では、ビジネスマナー研修を行うタイミングに難しさを感じることがあるのではないでしょうか。株式会社小学館クリエイティブも、そうした会社の一つでした。
出版業界ならではの文化を持つ会社ではあるものの、社会人として一定のビジネスマナーを身につけておいてほしい。そうした思いから、同社はマイナビの「ビジネスマナー研修」を導入。専務取締役の虻川晃さんと管理部の川田健太郎さんに、導入背景や成果についてお話を伺いました。

  • 課題

    • 不定期に採用を行っているため、ビジネスマナー研修を行う機会がなかった。
    • 若手のビジネスマナーを強化していきたい。
  • 成功ポイント

    • ビジネスマナーの知識がなかった社員に正しいマナーを知ってもらう機会になった。
    • マナーの知識が正しいかわからず、不安から実践できていなかった社員の確認の場になった。
    • 慣れからマナーが疎かになってしまっていた社員が気を引き締めるきっかけになった。
    • 今回は研修受講の対象にならなかった社員からもビジネスマナー研修受講を希望する声が出てきた。

Q今回、「ビジネスマナー研修」のご導入に至った背景についてお聞かせください。

虻川晃さん(以下、虻川):弊社では2011年ごろからマイナビを利用しています。中途採用向けの求人記事を1番最初に出したのもマイナビでした。研修を導入しようと思ったのは、ここ数年で若手社員が増え、このあたりで一度社会人マナーを学ぶ機会を設けた方がいいだろうと考えたためです。

川田健太郎さん(以下、川田): 弊社の社員は、アルバイトから正社員登用された人と中途採用者のみであるため、同じ時期にまとまった人数が入社してくるといったことがありません。そのため、これまで研修らしき研修を設けることができていませんでした。

虻川:編集者という仕事は、その多くが作家とのやり取りであり、外部のお客様に会う機会はそう多くはありません。日々向き合う作家も若い人が多いため、作家とのやり取りでビジネスマナーを知る機会は限定的かもしれません。企業に勤める社会人である編集者が、ビジネスマナーの基礎知識に不安がある状態に懸念を抱いていました。

現時点で、お客様に対して失礼なことをして問題になったことはありませんが、社員間のやり取りにおいて、少々気になるシーンが見受けられました。若手は先輩のやり方を見様見真似で身につけていくのですが、きちんとマナーを学んだ経験がない先輩社員も少なくないため、誤ったマナーが伝わってしまうこともあり、ここ2~3年に入社した若手社員たちに研修を受けてもらおうと思ったんです。

Q他社からも研修サービスが提供されているなか、マイナビの研修を選んだ理由はどこにあったのでしょうか。

虻川:新卒者向けの研修もやられていて、ノウハウをお持ちだろうという思いがありました。また、出版業界には業界特有のカラーがあります。代表的な例は時間です。決まった時間に出社して帰社するのではなく、作家に合わせる形で遅い時間に来て夜遅くまで働くなど、時間に対する認識が他業界とは異なるんですね。しかし、外部のお客様と仕事をする際には、一般的なルールで動かなければ非常識になってしまいます。人事領域をメインに多角的に事業を手掛けているマイナビには、さまざまな業界に対する知見があることを期待して、特定の業界にありがちな課題、雰囲気を理解して頂き、解決策を提示してもらえるのではと思いました。

川田: 研修サービスには、1日がかりのもの、合宿スタイルのものなど、いろいろなタイプのものがあります。今回は本業があるなかで研修を受けてもらうため、丸1日使うことも厳しいと考えました。マイナビの研修サービスはカスタマイズが可能だったため、今回は半日での開催を依頼しました。マナーを知る導入として取り入れやすい形にしていただけました。

Q研修内容には、どういったものを期待されましたか?

川田:電話応対や名刺の渡し方など、ビジネスマナーの基礎基本に加え、コロナ禍で増えたWeb会議におけるマナーについても知りたいとお伝えしました。あとは必要だと思われる要所を押さえてもらいたいと伝え、細かな内容はお任せしています。

虻川:講師に対してもリクエストをしました。厳しく指導する人がくると社員が委縮してしまうと思ったため、褒め上手な方を希望。参加する社員の男女比率やキャラクターを聞いていただき、見合った講師の方を選定してもらえました。

Q研修をやると聞いた社員の反応はいかがでしたか?

川田:個人的には3割くらいが喜んでくれるかなと想像していたのですが、見た感じの反応は非常に良かったですね。今回の対象者より上の年齢層の社員たちからも「受けたかった」と言われました。

Q実際に研修を開催してみての感想はいかがですか?

虻川:座学で一方的に教わるのではなく、実戦形式で進めてもらえたのが良かったですね。私は別室のモニターで様子をうかがっていたのですが、楽しそうに取り組んでいると感じました。社員の発言に対して講師の方がいきなりダメ出しをすることなく、まずは褒めた上でより良いルール、マナーを教えてくれていたのも好印象でしたね。業界特有の課題であろう時間の認識についても、内容に盛り込んでくれていました。

川田:私は研修をしていた部屋にいました。WEB会議中のルールに関しては、個人的にもなるほどなと思うところがあり、おもしろかったです。

虻川:正直、社員にどれぐらい知識があるのかわからず心配もあったのですが、ふたを開けてみると意外とみんなマナー自体の知識があったことに良い意味で驚きました。知らないからできないのではなく、場数を踏んでいないからできない、きちんとできていない先輩社員の雰囲気に染まってやらなくなってしまうといったことが大きいのかもしれないと思いましたね。

Q受講した社員からの反応はいかがでしたか?

川田:「社会人生活に慣れるなか、疎かになっていたマナーが多いと知り、気を引き締めようと思った」「自分が知っているマナーが正しいのだと知り、自信に繋がった」といった声が寄せられています。また、在宅勤務者への電話の引継ぎやWeb会議中のマナーを教われてよかったという声が多く、やはり不安に思っていた社員が多かったのだと知ることができました。

Q研修を経た今後についてお聞かせください。

川田:実践の場を用意することが一番だと理解はしていますが、コロナ禍の影響で十分につくれていないのが現状です。教わっただけでは忘れてしまうため、何らかのフォローアップを考えたいと思っています。

虻川: 「受けたかった」という先輩もいるので、きちんと学んだ後輩たちから周りの社員に正しいマナーを広げていけたらいいですね。何年か後、一定数の若手社員が集まった段階で、また研修を行うことも考えています。また、役職者や中間管理職に対し、必要な知識やスキルを身につけられる研修の導入も検討したいですね。

Qマイナビの研修担当からのコメント

今回は、小学館クリエイティブ様から事前に業務の流れをお聞きし、必要なマナーかどうかを判断した上で、最適な研修メニューをご提案しました。ビジネスマナー研修と呼ばれるものの多くは、新卒者など社会人未経験者向けです。そのプログラムを中途採用者にそのまま提供してしまうと、「学生と社会人との違い」など、無駄な箇所に時間を割いてしまうことにつながります。そもそも、新卒者向けのビジネスマナー研修は、研修を受ける社員たちの心象も良くなく、モチベーション低下につながる恐れもあります。

また、受講者の習慣やパーソナリティに合わせて研修プログラムを組むことも重要です。マイナビでは人材領域で事業を展開しているので、業界特有の文化・課題を把握しており、それ踏まえて研修プログラムを組むことが可能です。 今回も、そうした強みにご期待いただけてのご依頼でした。 例えば、インタビューでもお答えいただいていた「日頃相手にするのは作家がメイン」という環境面や、タイムマネジメントなどの課題感もお聞きしていましたが、こういった「業界あるある」を踏まえながら一般的なビジネスマナーを身につけていただけるメニューのご提案が可能です。

細かなニーズに対してカスタマイズできるのも、マイナビ研修サービスの特徴です。「時間を絞りたい」「対象者は完全なる社会人未経験ではなく、ビジネスマナーに不安がある社会人」という前提があったため、内容を凝縮し、研修時間を短く設定しました。実践をメインに取引先や社内とのビジネスコミュニケーションを円滑にすることを目指しています。課題の一つだったタイムマネジメントでは、休憩時間を活用し、会議室内の時計を基準に休憩終わり時間を判断するといった実践を行いました。

ビジネスマナー研修は新卒の初期段階で実施することが多く、中途採用を主体にされている企業様では素通りされているケースもあります。複数社経験されている方であれば、どこかのタイミングで学んでいるだろうと思われがちですが、実際にはきちんと学ぶ機会がなかった方も多くいらっしゃいます。
その為、小学館クリエイティブ様のように、ビジネスマナーなど基本的な研修を「社員の成長を促すための投資」として捉えて頂くことは非常に重要だと考えています。

  • $タイトル$
  • 専務取締役/虻川 晃 様

    1955年生まれ、秋田県出身。日本大学文理学部卒業。99年に表現研究所入社(2002年小学館クリエイティブに統合)2000年管理部長を経て、2020専務取締役に就任。前職不動産業から出版業に転職して22年が経つ。趣味はDIY、日課は毎朝愛犬との散歩。

 
  • $タイトル$
  • 管理部 課長代理/川田 健太郎 様

    1979年生まれ、神奈川県出身。2003年にイベント案内・舞台制作の会社に入社後、主に経理業務に従事しつつ、社内申請書類の見直しや、業務システムの導入など、業務効率化に取り組む。その後、株式会社小学館クリエイティブに転職し、主に労務管理に従事しつつ、社内の業務効率化に取り組む。趣味はランニングとスキューバダイビング。

ページ上の各種情報は2021年12月時点のものです。

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