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【2024年卒】新卒採用スケジュールとアドバイスまとめ

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2022年卒学生の入社が迫り、23年卒の採用広報も開始している今日この頃ですが、24年卒の採用活動の計画立案もまもなくスタートします。
今回は先を見越した効率の良い採用活動を行っていただくべく、24年卒採用の年間スケジュール例のご紹介と、それぞれの時期における「よくあるお悩み」にマイナビ営業担当がお答えしていきます。

2025年卒版の採用スケジュールはこちら
例年と大きな違いはありませんが、まずは24年卒採用の全体スケジュールを確認しましょう。
上段に学事日程、中段に学生の動き、そして下段に採用活動の動きを並べています。夏インターンシップの準備と実施期間となる6月から、年間スケジュールの詳細と各時期でのアドバイスをお伝えします。
この時期のトピックはまず、なんといっても夏インターンシップの開催です。
学生の夏期休暇と重なっているため、長期間のインターンシップを開催する企業が多くあります。
また、翌年3月の採用広報解禁に向けた広報物の戦略設計も始まります。採用ホームページや動画など、制作に時間のかかる施策を検討している場合、この時期から採用支援会社(マイナビなど)や制作会社に相談を始めましょう。
学生はこの頃に主要な就職情報サイトに登録し、夏期休暇中に夏インターンシップに参加します。
インターンシップとは「自らの専攻を含む関心分野や、将来のキャリアに関連した就業体験を伴う活動」のこと。学生にとっては未知の「仕事の現場」を体験し、将来を考える上で重要なイベントです。

マイナビの調査によると、インターンシップに参加している学生の割合はなんと8割超え。1年を通じて学生一人当たりでは平均して5社以上のインターンシップに参加しています(※)。

※「マイナビ2023年卒大学生広報活動開始前の活動調査」より
一方、企業もインターンシップを求める学生に応じて、開催数はこの時期にひとつのピークを迎えます。
インターンシップは自身の専攻や関心分野、将来のキャリアについて考えるべく参加する学生に応えるため、企業側も広範で基礎的な内容を理解できるコンテンツを用意し、学生の職業選択を手助けする目的で行われます。

また、この時期で忘れてはいけないのが、3月以降の採用広報と説明会の設計です。自社がターゲットとする学生に向け、「どのような広報戦略で、どのような説明会を開催するか」を考える必要があります。このフェーズでは「人材要件」として明文化した「自社にとって必要な人材像」をベースに、カスタマージャーニーマップを作る方法が有効です。サポネットには人材要件の作り方カスタマージャーニーマップ作りを簡単にするシートがダウンロードできる記事もありますので、ぜひ参考になさってください。

<企業からのよくある悩みにマイナビ社員が回答!>

Q:夏インターンシップに参加した学生の関心を維持するには?
A:定期的な接触機会と若手社員との交流がポイントです!


夏インターンシップから採用広報解禁の3月までは一般的なスケジュールで1年近くのブランクがあるため、そこに難しさを感じている方は多いでしょう。
ポイントは、接触の機会を維持することです。社会に出て働くということについて理解を深めるために若手社員との交流機会を積極的に設けることも、関心を継続させるためには有効です。(大西)
夏インターンシップが終わったばかりの時期ですが、この時期には秋冬のインターンシップやワンデー仕事体験を開催する企業が多くあります。
ただし学生の後期授業が始まっているため、夏インターンシップのように長期間のものではなく、「ワンデー仕事体験」に代表される短期間(短時間)のものが多くなる傾向にあるようです。
夏期休暇が終わり、翌年3月からの就職活動シーズンに向けて自己分析や業界研究を行い、自身の志望業界を絞っていく時期です。秋冬のインターンシップも、その活動の一環として参加していることが多いようです。
企業側も学生の志望先決定を助ける一環として、秋冬インターンシップを積極的に開催しています。
前述のとおり、この時期の学生は授業もあるため、プログラムは「ワンデー仕事体験」など短期間(短時間)のものが中心となります。

さらにこの時期に特徴的な動きとして、夏・秋冬のインターンシップで出会った学生により理解を深めてもらうため、説明会や座談会に参加を促すような連絡をすることもあるとの調査結果もあります。学生を対象としたアンケートでは、実に70%以上が「インターンシップ・ワンデー仕事体験に参加した企業から連絡をもらったことがある」と回答しています。(※)

<企業からのよくある悩みにマイナビ社員が回答!>

Q:ワンデー仕事体験で何を伝えられるの?
A:リアルで新鮮な情報提供が重要


夏インターンシップと違い、期間(時間)の短い秋冬インターンシップでは、この短期間に何を伝えられるのか、または伝えるべきなのかと悩まれる方が多いですね。
内容は先輩社員を交えたグループディスカッションを通じて実際の仕事内容がリアルに感じられるものにすると、学生にとっても実りのあるものになるでしょう。
ここで実際の仕事の厳しさに直面して悩みを抱えてしまう学生もいるようですが、入社後にすぐ離職されるより、早期にそういった現実を知ることのメリットの方が大きいと考えます。(大西)
多くの大学では後期試験の時期となります。秋冬インターンシップを複数回開催している場合は学生に案内を送ることもあると思いますが、学業の妨げにならないよう、タイミングには配慮が必要です。
前述のとおり、1月下旬ごろはほとんどの大学で後期試験が行われており、学生生活は学業が中心になります。その後は春休みに入り、夏期休暇に次ぐ長期休暇のシーズンです。
企業側から学生へのアプローチは、後期試験終了後以降にするのがベターでしょう。
特に力を入れたいのが、インターンシップ参加者に対するフォロー施策です。録画型セミナーなど、学生がスキマ時間に見ることのできるコンテンツで自社への理解を深める機会を設けるなどの施策が有効でしょう。
また、本格的な採用選考開始を見据えた社内での動きも活発になり、多くの企業が面接官の選定とトレーニングを行います。面接官トレーニングに当たっては「【面接質問・トーク集付き】意外と知らない! 新卒採用面接で聞くべきこと、聞いてはいけないこと」の記事をぜひ参考になさってください。

<企業からのよくある悩みにマイナビ社員が回答!>

Q:インターンシップ参加者のフォローはどうすればいいでしょうか?
A:積極性の高い学生には個別連絡を!


夏、秋冬とインターンシップを終えて、すでに多くの学生と出会っていると思います。その中から、特に積極性が高く、自社や業界に興味を抱いていそうな学生に個別連絡でオンラインコンテンツや追加のインターンシップなどを案内すると効果的です。
ポイントは、学生本人が「自分のことを企業が評価してくれている」と感じること。企業への信頼度が増し、社会に出る不安も解消されていきます。(大西)
3月といえば、採用広報(採用情報公開)の解禁です。準備しておいた採用サイトや入社案内、動画、DMなどを使って学生に直接的なアプローチを行うことができるようになります。
説明会予約も開始され、採用担当者にとっては1年で一番忙しい時期が始まります。
採用広報解禁に合わせて、学生の動きも活発化します。エントリーシートの提出や説明会の予約、参加など採用担当者に負けず劣らず学生も多忙になる時期です。
この時期に企業が最も力を入れているのは会社説明会です。
1社単独で行う説明会のほかに、複数の企業が集まる「合同会社説明会」もあり、さらに合同会社説明会の中でも業種や業界、採用ターゲット別の説明会など、細分化も進んでいます。いずれのパターンであっても、コロナ禍の影響もありこの数年ですっかりWEB開催が主流となりました。

また、政府から面接などの選考活動開始は6月1日以降との要請はあるものの、実際には4月時点で過半数の企業が初期段階の面接を開始しているとのデータもあります。(※)

「2023年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」より

<企業からのよくある悩みにマイナビ社員が回答!>

Q: 「ガクチカ」が不足している学生の見極め準備は何をすればいい?
A:SHLテストなど定量的な指標も合わせて使いましょう


24年卒の学生は入学当初からコロナ禍に突入し、外出や交流を制限されていたために「ガクチカ」が不足している傾向にあります。面接における定番質問での見極めができない中でおすすめしたい対策は、SHLテストの導入。定量的な数値からポテンシャルを測ることで面接に必要な情報を補足する方法です。実際にお客さまからのお問い合わせも増えています。面接でのSHL活用についてはサポネットにも記事がありますので参考になさってください。(大西)
採用担当者の繁忙期は続きます。6月1日からは面接やグループディスカッションといった選考活動が解禁され、これと並行して25年卒の採用準備も始まります。
夏期休暇でもあり、授業がほとんどない学生が多いため、意欲的に就職活動を進めている時期です。
また、複数の内定を得た学生は1社に絞り込み、内定辞退、早ければ同期との交流なども積極的に行っています。
面接やグループディスカッションといった選考活動がスタート。
採用担当者も、現場社員から役員まで幅広い社員のスケジュールを調整しながら面接へのアサインが必要となります。
とはいえ、昨今は前述のとおり最終面接以外はWEBでの実施が一般的になっているため、対面での面接と比較すれば調整や準備は比較的楽なことも多いようです。(参考:応募者増でも対応の質を落とさない!AOLアウトソーシングで質と効率を両立した採用活動を

また内定式の準備と内定者フォローの業務も発生します。売り手市場の昨今では学生が複数の内定を持つことは普通になっているため、内定辞退を避けるためにも、特に内定者フォローは重要です。
社会に出る直前のこの時期、学生は不安が募りセンシティブになりがちなので、マンパワー不足から若手社員との交流機会を豊富に用意できないという場合でも、最終面接前〜内定出し直後の時期には時間と人員を割いて学生自身が働く姿をリアルに想像できる機会を設けることをおすすめします。

<企業からのよくある悩みにマイナビ社員が回答!>

Q:内定者フォローに有効な施策はありますか?
A:コミュニティ化と親御さんへのアプローチがカギです


内定出しも行うこの時期にはフォロー施策が重要となりますが、そのポイントは2点です。
ひとつ目は「内定者のコミュニティ化」。これまでは内定者が集まる機会を会社が用意したり、先輩社員も参加する飲み会などを開くこともありましたが、コロナ禍により現実的でない今は、LINEのグループやオープンチャットを使った方法が効果的な施策として挙げられます。
もうひとつは、親御さん向けの施策です。同学年の学生と会う機会の少ないコロナ禍では、複数の内定を持った学生が企業選択を親御さんに相談することが多くなっています。そのため、親御さん向けに紙DMを発送するなど、自社が安心して働ける環境であることをアピールする施策も有効です。(大西)
長かった24年卒の採用活動も、これでいったんの区切りとなります。一般的なスケジュールでは10月に内定式を行い、入社する4月まで入社前研修を行うことが多いようです。
先ほども少し触れましたが、学生は社会に出ることに対して不安を強く感じています。最近の傾向ではその不安が「企業に対して」ではなく、「自分(の能力など)に対して」向くことが多いようです。

参考:覆面新入社員座談会 内定者時代に感じていた「不安」について教えてください

また、公務員志望から一般企業への就職へと切り替えた学生などは、この時期から本格的な就職活動を始めることもあります。
学生が持つ不安に対して、企業側はその不安を解消するとともに、入社までのモチベーションを維持し、入社後すぐに活躍できるよう入社前研修を行います。
学生側も実に8割以上が入社前研修を望んでおり、その成果と入社後の活躍には強い相関関係があるそうです。(※)
また、ここでも先輩社員との交流は効果的です。さまざまな部署の若手社員と内定者の交流機会をつくり、「自分もこの会社でちゃんと働けそうだ」と思ってもらえるようにしましょう。

また、予定の内定者数に至るまで継続して採用活動を続ける企業も多くあります。

「内定者の8割近くが望んでいる「入社前研修」押さえるべきポイントとその効果は?」より

<企業からのよくある悩みにマイナビ社員が回答!>

Q:内定者研修では何をしたらいいでしょうか?
A:入社に向けてだんだんとモチベーションを上げていきましょう


入社後に自分が活躍できるかどうかを悩んでいる学生に対して、仕事の現場で使える実用的な知識やPCスキルを教えていくことは重要です。ですが、それと併せて、学生から「社会人」へと変わっていく期間と捉えて、よりリアルな現場を徐々に知ってもらうようにしていきましょう。
また、この時点で現実にショックを受けて入社辞退を申し出る学生もいるかもしれません。そうならないためにも、時間をかけて対話をするなど、丁寧に自社のリアルを伝えることが重要です。(大西)
ここまで、一般的な採用スケジュールに沿って解説してきましたが、実際には採用広報から内定出しまでの一連の動き(クール)を繰り返し行い、随時募集をする「採用クール制」を導入している企業もあります。
3〜6月、5〜7月、内定式前の7〜9月、そして年内と年度末に合わせた9〜3月と4・5クールに分けるパターンが一般的です。また、10月以降(内定式以降)のクールでは内定直結型選考など、スピード感の早い選考を行うケースもあります。

<企業からのよくある悩みにマイナビ社員が回答!>

Q:採用クール制のメリット・デメリットは?
A:メリットは一般的な就職活動のスケジュールに乗れない学生を採用できること、
  デメリットは母集団確保が難しいこと


近年、採用クール制についてご相談いただくことが増えてきました。メリットとしては、公務員志望から一般企業就職へと転換した学生や、部活に打ち込んで大会終了以降に就職活動を始める体育会系学生など、一般的な就職活動のスケジュールに乗れない学生を採用できる可能性が増すことです。
一方でデメリットは、期限が明確でないので、学生にとって優先度が落ちやすいこと。そのため、採用クール制を導入しているのは大手企業が中心となっています。
また、大手志望で内定を獲得できなかった学生を中小企業が採用する狙いで採用クール制を利用することもあります。(大西)
2025年卒版の採用スケジュールはこちら
ここまで紹介してきた新卒採用のスケジュールは、一般的な中小企業をモデルとしたものです。
特定の資格を持った学生を採用したい、季節性のある業界で通常スケジュールでは採用がしにくいなど、それぞれの企業によって事情があるため、必ずしも合致しないこともあるでしょう。
また、それぞれの段階で行うべき施策も、企業の持つ特性によって変化します。

マイナビでは、採用広報のスケジュールから採用クール制の導入まで幅広いご相談を承っています。迷われたら一度、ご相談いただけると幸いです。
  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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  • 人材採用・育成 更新日:2022/04/01
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