2020年卒マイナビ学生就職モニター調査 6月の活動状況
新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2020年卒の大学生・大学院生を対象に、2019年2月から2019年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施致します。月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回毎に異なった追加調査の結果を2019年3月から2019年9月まで毎月発表。今回は「2020年卒マイナビ学生就職モニター調査 6月の活動状況」の調査結果を発表致します。
<調査結果の概要>
6月中に入社予定先を決めた学生は44.8%。面接受験社数は前年を下回る
指針の選考活動開始日を迎えた6月だが、1次面接を受けた割合(33.6%、前年同月比7.8pt減)や最終面接を受けた割合(39.3%、前年同月比6.2pt減)は前年を下回った。6月中に入社予定先を決めた学生は、ほぼ前年並みの44.8%(前年同月比0.6pt減)だった。3月から6月の面接受験社数平均の累計は10.2社(前年同月比0.4pt減)で前年を下回った。一方、エントリーシート提出社数の累計(11.6社、前年同月比0.3pt増)と通過社数の累計(7.4社、前年同月比0.4pt増)は前年を上回り、内々定獲得社数累計(1.9社、前年同月比0.1pt増)は前年とほぼ変わらなかった。前年より前倒しのペースで始まった今年の就職活動は前年並みの内々定社数で収束に向かいそうだ。
■就活にかかるお金の41.4%はアルバイト代・給料から、37.3%は親からもらうお金から捻出
就活費用平均の3月~6月累計は9万9,277円で前年を7,370円下回った。就活費用の捻出方法を聞いたところ、41.4%をアルバイト代・給料から、37.3%を保護者からもらうお金から捻出していた。今年から項目に追加した「奨学金からの充当」は6.1%だった。
1日のうち、就職活動に割いている時間は平均で、「就活準備」に0.8時間(前月比0.2pt減)、「就職活動」に1.0時間(前月比0.3pt減)となった。
現時点で就職活動に不安が「ある」学生は28.1%で、前月より19.9pt減少し、3割を切った。不安に思う要因では、「就職した後、きちんと務まるかどうか(39.3%、前月比13.6pt増)」や「現在の内々定先企業に入社してよいのか(33.1%、前月比9.5pt増)」が、前月から大きく増加した。
最も力を入れている就職活動の内容は「活動終了または注力していることはない(65.8%、前月比30.0pt増)」が前月より大きく増加して最も高い割合だった。
■6月末までに学生が得た内々定のうち、3月以前と4月に得た割合が2年連続で増加
内々定を獲得した企業をひとり最大4社まで回答してもらい「社数」ベースで再集計したところ、企業の主な発見ツールでは「就職情報サイト(29.7%)」が最も割合が高く、「インターンシップ(16.6%)」「合同企業説明会(12.1%)」が、それに続いた。その企業に入社したいと最初に強く思ったタイミングでは、最も割合の高い「1次面接~最終前面接受験時(22.5%、前年比3.7pt増)」とそれに次ぐ「インターンシップ(20.1%、前年比2.6pt増)」の割合がそれぞれ前年より増加した。6月までに学生が得た内々定の「内々定を得た時期」を前年、前々年と比較したところ、「3月以前(15.5%、前年比3.2pt増)」「4月(26.6%、前年比4.5pt増)」の割合が2年連続で増加しており、年々前倒しになっている。「入社予定先の内々定を得た時期」は、経団連の指針の選考開始のタイミングである6月上旬に3割前後が集中していたが(18年卒:34.2%、19年卒:29.1%)、今年(24.3%)はその傾向がやや薄まった。
■インターンシップに参加した企業から得た内々定に絞ると、4月以前に得た割合は60.8%
インターンシップに参加した企業からの内々定に絞ると「3月以前(28.5%)」と「4月(32.3%)」に6割強が集中していた。内々定先のインターンシップに参加した時期は多い順に2月(13.0%)8月(7.4%)1月(7.3%)だった。内々定先のインターンシップに2回以上参加した場合の初回参加月は8月(3.5%)が最も高い割合だった。
■面接を受けて志望度が上がった理由の最多は「話をしっかり聞いてくれた」の39.1%
個別企業セミナーに参加した企業から採用面接を受けるよう連絡をもらったことがある割合は45.6%で、うち38.7%は連絡をもらった企業の採用面接をすべて受験したと回答した。面接を受ける前と受けた後での志望度変化を割合で回答した平均では、志望度が上がった割合は33.1%だった。志望度が上がった理由では「話をしっかり聞いてくれた(39.1%)」「リラックスできる環境を整えてくれた(34.7%)」の割合が高かった。面接で聞くのは不適切とされる質問について、聞かれたことがあるものを聞いたところ、「兄弟姉妹や親族について(25.8%)」「両親や保護者の職業(22.7%)」の2つが比較的高い割合だった。
■WEB面接を経験した割合は20.2%で大幅増。うち「実施企業がもっと増えたほうが良い」は42.7%
面接経験者にWEB面接を受けたことがあるか聞いたところ、「ある」と回答したのは前年を大きく上回る20.2%(前年比8.7pt増)だった。WEB面接を受けたことがある人に、実施企業が増えたほうがいいと思うか聞いたところ、「思う」は42.7%で「思わない」の24.8%を大きく上回った。WEB面接を受けて感じたことでは「交通費がかからなくてよい(55.5%)」「移動時間がかからなくてよい(47.0%)」の割合が高かったが、「通信環境に影響される(38.9%)」「目線が合わない・どこを見ればいいのかわからない(35.0%)」といった意見も多かった。
■選考(面接)前に入社案内を見るとき注目するポイントは「企業理念」52.8%「採用方針」49.7%
入社案内(採用パンフレット)の入手経路は、多い順に「個別企業セミナーで(48.0%)」「合同企業説明会で(41.0%)」「インターンシップで(34.9%)」となった。最もよく目を通すタイミングでは「エントリーシートを提出する前(30.9%)」と「一次面接を受ける前(30.9%)」が最も多かった。エントリーシート提出前に注目するポイントは多い順に「採用方針(49.0%)」「企業理念(46.9%)」「募集要項(45.0%)」で、選考(面接)前は「企業理念(52.8%)」「採用方針(49.7%)」「先輩社員のインタビュー(39.0%)」だった。
志望企業の採用ホームページを見ようと思ったきっかけは多い順に「エントリーシートを書く際参考にするため(44.8%)」「面接を受ける前にその対策として(40.7%)」「就職情報サイトで発見して(25.7%)」だった。企業の採用ホームページのどんな情報をよく見ているかではエントリー前は「募集要項(46.9%)」、セミナー参加前は「会社概要(25.4%)」、ES提出や選考前は「採用方針(53.4%)」の割合が最も高かった。
- 調査・データ 更新日:2019/07/17
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