マイナビ 2022年卒 大学生 活動実態調査 (4月)
◆2022年卒業予定の大学生・大学院生の4月末時点の内々定率は40.9%、平均内々定保有社数は1.7社。
2022年卒業予定の大学生・大学院生の、4月末時点での内々定率は40.9%(前年比5.7pt増)で、現行の採用スケジュールとなった2017年卒以降、過去最高となった。新型コロナウイルスの影響で選考活動が止まってしまった昨年の内々定率を大きく上回り、新型コロナウイルス感染拡大前の2020年卒からも微増(前々年比1.6pt増)している。平均内々定保有社数は1.7社(前年比0.2社増)であった。
企業の選考実施時期が年々早まっていることや、採用活動のWEB化が進みコロナ禍でも選考が順調に行われていることが、4月時点での内々定率上昇の要因とみられる。現在、緊急事態宣言下の地域もあるが、昨年ほど選考が止まってしまうことはないと考えられるため、5月の内々定率も上昇していくと予想される。【図1、2】
◆6月末までに就職活動を終了する予定の学生は72.2%。
選考がスムーズに進んでいることで、21年卒と比べて早く活動を終了する予定の学生が増加。
現在内々定を保有していて就職活動を続ける予定の学生に、いつまで活動を続ける予定か聞いたところ 「6月末」という回答が最も多く、44.0%だった。4月末~6月末までと回答した学生を合計すると72.2%となり、21年卒よりも8.9pt高い結果となった。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で選考活動がストップし、学生も活動を止めざるを得なかった21年卒に比べて、22年卒はスムーズに企業の採用活動が行われていることで学生も就職活動を進めることができているため、昨年よりも早い段階で就職活動を終える学生が多いことが予想される。【図3】
◆面接を受けたことのある学生の約5割が、コロナ禍の影響で答えづらかった質問があると回答。
最も多かったのは「学業・研究活動・ゼミ活動についての質問」で43.1%。
面接を受けたことがある学生に、面接においてコロナ禍の影響で答えづらかった質問があるか聞いたところ、48.4%が「答えづらかった質問がある」と回答した。答えづらかった質問は「学業・研究活動・ゼミ活動について」が43.1%で最も多く、「アルバイト経験について」が29.5%、「学生時代に打ち込んだことについて」が29.0%と続いた。
2022年卒の学生は、研究活動やゼミ活動が開始・本格化する3年次の授業をオンラインで受けていることが多く、思うように学業に取り組めなかった様子がうかがえる。また、「アルバイト」や「学生時代に打ち込んだこと」などについても、コロナ禍で活動が制限されていたことで、話しやすいエピソードや実績がなく、答えづらいと感じた学生が多かったようだ。【図4、5】
- 調査・データ 更新日:2021/05/12
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