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中途採用面接における時間配分のポイントと求職者の見極め方 (中途採用・面接官講座 第8回)

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今回は、面接の流れについて考えてみましょう。
会社説明や仕事内容を丁寧に説明する面接もあれば、事前に理解しているものと捉えて質問を中心に行う面接もあります。面接で大切なことは、応募者が自社で必要とする人材の見極めと同時に、面接を通じて応募者の気持ちを自社へ向けさせることです。
面接時間は企業により異なりますが、経験上30分から40分程度が一般的です。限られた面接時間を有効に使うためには、面接を3つのパートに分け、前半で応募者の能力、中盤で条件面の合致、後半で入社意欲の確認という構成にしてみると良いでしょう。

面接前半 応募者能力の見極め

面接前半に職務経験、退職(転職)理由、志望動機、自己PRや自社の仕事内容や会社説明もおこないましょう。特に自社の独自性や仕事の魅力を伝えることで、緊張感が和らぎ応募者の入社意欲がより強くなります。この時、面接官が応募者の回答に共感する姿勢を示すことで、応募者は本音で回答してくれやすくなります。
面接前半は定番質問の回答から採用したい人材かどうかをイメージします。だだし、応募者も面接官の説明、態度、表情から入社すべき企業か見極めていることを忘れてはいけません。

見極めポイント

  • 定番質問への回答が自社が求めている人材と合致するか判断する。
  • 仕事内容や会社概要を説明し、応募者の表情や受け答えに注目する。

面接中盤 条件面のすり合わせ

定番質問と違った切り口で質問をおこない、面接前半のイメージが正しいかどうか見極めます。
またこれまでの経歴で気になる点があれば重点的に確認をしてください。回答内容だけでなく、表情や態度といったノンバーバーバルな部分についてもチェックをおこない、複合的な視点で判断してみてください。
また転職面接では、希望年収や勤務条件で合致しなければ採用に至らないケースがあります。実務能力を見極めると共に、自社の労働条件や待遇面と合致するか確認をしてください。

見極めポイント

  • 切り口を変えた質問から、回答の信憑性をチェックする。
  • 労働条件や待遇面で合致するか確認をする。

面接後半 入社意欲の確認

面接後半は、応募者からの質問を受け付けてください。
労働条件や待遇面に固執した質問であれば、条件面にこだわる応募者の可能性があります。
採用したいと思った応募者に対しては、これまでの経験を活かして活躍できる仕事であることを伝えれば、入社意欲がより強くなるでしょう。その際、他社への応募状況と自社の位置づけから入社意欲を判断します。入社可能時期の質問に対して曖昧な回答であれば要注意です。
終了時に入社後の姿勢や豊富を示すことなく足早に退室するようでは、入社意欲に疑問があります。面接の対応に問題があったか、労働条件や待遇面で納得していない可能性があります。

見極めポイント

  • 応募者の質問から仕事への意欲やこだわりを把握する。
  • 退室時の態度や言葉から入社意欲を判断する。

第一印象では先入観を持たず、応募者の回答に聴く耳を持って臨むことが大切です。
面接前半で悪印象を持つと、以降親身に対応しない面接官がいますが、面接の醍醐味は様々な切り口の質問をしていくことで発見できる応募者の隠れた魅力の深耕ということもできます。
転職面接は、応募者それぞれの経験が異なりますので、定番質問だけの型にはまった面接はお勧めしません。応募者の本質を見抜くためには、応募者により質問内容も異なるのです。
面接の流れを理解したうえで、応募者の魅力を引き出す面接をおこなってください。

次回は中途採用における「内定後の対応と受入れ体制のポイント」についてお伝えします。

  • 人材採用・育成 更新日:2015/05/25
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