年5名を10名に!介護職の採用人数を効率的に増やす方法
転職情報サイトは、法人がサイト上に求人広告を掲載し、それを見た求職者がサイトを通して応募する仕組みになっています。主要な転職情報サイトには多数の求職者が登録しているため、応募を集めやすい効率的な採用手法といえます。
人材紹介や派遣に比べると利用料が安いのも特徴です。うまく活用すれば、採用コストを抑えながら採用数を大幅にアップさせることができるでしょう。
ただ、人材紹介では、紹介会社の担当者が応募者対応から入社までを一貫してフォローしてくれるのに対し、転職情報サイトでは、営業担当者もアドバイスはしてくれるものの、法人の採用担当者が主体となって採用業務を進めるのが基本です。
多数の応募を集めて採用につなげるためには、採用担当者自身がノウハウを身につけて実践していかなければなりません。これまで人材紹介に頼っていた法人の場合、採用コストが下がる分、労力は増えます。そのことを理解し、2人以上の採用チームの体制を整えたうえで利用しましょう。
また、転職サイトには全業界対応の総合転職情報サイトと業界特化型情報サイトの2種類があります。業界経験者を即戦力として採用したい場合には、業界特化型情報サイトの利用を検討するのが効果的でしょう。
Googleに代表される、インターネット上の情報を検索するためのシステムのことを、検索エンジンと呼びます。求人情報だけを集めた検索エンジンが、求人検索エンジンです。求職者が検索窓に職種やキーワード、勤務地を入力することで、マッチする法人の求人情報を探すことができます。
代表的な求人検索エンジンには、法人が投稿した求人情報のほか、検索エンジンのシステムがクローリング(WEB上を巡回して自動的に情報を集めること)した求人情報も掲載されています。
法人が求人検索エンジンに求人情報を掲載するには、主に、直接投稿と自法人の採用サイトなどからのクローリング掲載という2通りの方法があります。いずれも無料でできますが、有料のプランも用意されています。
有料プランを利用すると、自法人の求人情報が目立つ位置に表示され、多数の求職者に見てもらえる可能性があるため、採用数アップが期待できます。
自法人の従業員に知人を紹介してもらう採用手法です。制度化している法人では、紹介者に謝礼金を出すこともあります。採用コストが低く、自法人にマッチする人材を採用しやすい手法ですが、活用が進まない場合もあるようです。リファラル採用の活用が進まない理由としては、まず制度自体が社員に浸透していないことがあげられます。例えば、人材を紹介した際のインセンティブを金銭で行うのか、人事考課で行うのかは法人によって異なりますが、社員にとってメリットとして実感できないことも原因かもしれません。また、そもそも会社へのエンゲージメントが低く、知人に自法人を紹介しようと思わないのかもしれません。こうした理由から、リファラル採用だけに頼るのではなく、ほかの採用手法とあわせて導入するのがおすすめです。
多数の企業が集まって合同で行う説明会イベントです。就職情報サイトや大学、自治体などが実施しています。出展した法人が会場にブースを設置し、ブースを訪れた学生に、担当者が対面で法人や業務の概要を説明する形式が一般的です。ブースでの面談で学生の心をつかむことができれば、応募数と採用数のアップにつながる可能性があります。
ただし、合同会社説明会に出展するには、配布資料やブースの装飾ツールの準備、ブースでの対応、終了後の候補者へのメール連絡などに、2~3名以上の人員が必要です。また、面談の担当者が強引な勧誘をしたり、話し方が威圧的だったりすると、法人のイメージが悪くなるおそれもあるため、担当者には基本的なマナーが求められます。
加えて、担当者には、自法人や介護の仕事の魅力を的確にアピールするスキルが不可欠です。魅力の伝え方については、下記の記事を参考にしてください。
オンラインで開催される合同会社説明会です。参加した学生は、パソコンやスマートフォンで、ライブ配信や録画による各法人の説明を視聴します。視聴者がカメラやマイクをオフにして参加する形式が一般的です。
WEB合同会社説明会は、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに広まりましたが、参加のハードルが低く、遠方からでも視聴できることから学生のニーズが高いため、今後も採用広報のメインツールとなるでしょう今後も開催されると予想されます。現状、導入している介護法人は少ないため、学生目線であること、先進的であることをアピールできるというメリットがあります。
WEBならではの注意点としては、対面での面談と違って担当者の熱意や雰囲気が伝わりにくいため、より明快な話し方で簡潔に説明しなければなりません。画面に表示するプレゼン資料も、ほかの法人に見劣りしないものを作る必要があります。
また、WEB 合同会社説明会には、気軽に参加できる分、次のステップにつながりにくい面があります。説明の最後に、見学会や面接の予約ページの2次元バーコードを画面に表示し、その場で読み取ってもらうといった、次のステップへと誘導する導線を設けることも重要です。
なお、合同会社説明会への出展経験のない介護法人には、まずは直接アピールできる対面の合同会社説明会でコツをつかむことをおすすめします。そのうえで予算の余裕があれば、WEB 合同会社説明会への参加も検討しましょう。
すでに就職情報サイトや合同会社説明会を利用しているのに、なかなか新卒採用の採用数が伸びない介護法人は、まずは求職者と接触する機会を増やして、母集団を増やす努力をしましょう。
具体的には、多数のイベントに参加する、対面の合同会社説明会にしか参加していない場合はWEB合同会社説明会も導入するといった方法があります。
また、就職情報サイトの内容を見直し、自法人の特徴や働き方、職員の様子が伝わっているかどうか、さらにどのような人材を求めているのかが正しく伝わっているのかどうかを確認し、いっしょに働こうと思ってもらえる魅力を伝えるためのサイトにブラッシュアップすることが大切です。
ほかに、採用フローの各フェーズで候補者に対してしっかりフォローをして、できる限り多くを次のフェーズにつなげる工夫も欠かせません。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
- 人材採用・育成 更新日:2023/06/14
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