2024年卒学生のキャリア意識とコロナの影響
3月に2023年卒の採用広報が始まったばかりですが、今年は4月から2024年卒のインターンシップの選考予約受付も開始しています。対象となる2024年卒の学生は、2020年4月、初めての緊急事態宣言発出直後に入学した学年。授業のほとんどがオンライン化され、課外活動もできないという大学生1年目を過ごした学生たちです。
今回は昨年12月に調査した『大学生低学年のキャリア意識調査』の中で、調査当時大学2年生だった彼らの回答から、コロナ禍によって24年卒の学生たちが受けた大学生活への影響と、それに伴うキャリアに関する意識や関心の特徴を見ていきます。
今回は昨年12月に調査した『大学生低学年のキャリア意識調査』の中で、調査当時大学2年生だった彼らの回答から、コロナ禍によって24年卒の学生たちが受けた大学生活への影響と、それに伴うキャリアに関する意識や関心の特徴を見ていきます。
『大学生低学年のキャリア意識調査』で、将来就きたい仕事・キャリアの方向性が決まっているかどうか聞いた結果を見てみると、24年卒の学生の中で、2021年12月時点でキャリアの方向性が決まっている学生は38.7%(「具体的に決まっている(26.7%)」+「どちらかといえば、決まっている(12.0%)」の合計)で、2020年12月調査と比べて6.7pt減少しました【図3】。
また、方向性が決まっている学生に、どのような対象から影響を受けたかを聞いたところ、コロナ禍前の2019年調査の結果と比べて、大学で関わる人から影響を受けた学生が減少しました。もっとも差が大きかったのは「大学の先輩(他大学含む)13.3%」で2019年調査と比べて17.9pt減少。ついで「大学職員・教授(授業や講義含む)16.3%」が15.4pt減少となっており、「同世代の友人16.1%」も10.8ptと比較的大きな減少となっています。【図4】
また、方向性が決まっている学生に、どのような対象から影響を受けたかを聞いたところ、コロナ禍前の2019年調査の結果と比べて、大学で関わる人から影響を受けた学生が減少しました。もっとも差が大きかったのは「大学の先輩(他大学含む)13.3%」で2019年調査と比べて17.9pt減少。ついで「大学職員・教授(授業や講義含む)16.3%」が15.4pt減少となっており、「同世代の友人16.1%」も10.8ptと比較的大きな減少となっています。【図4】
そこで、学生にとってキャリアについての考え方に影響を受けるような経験ができる大きな機会がインターンシップであると思います。インターンシップは大学も超えて同年代の学生同士で刺激を受けあう場になりえますし、社会人から仕事について直接話を聞く機会を持てることは企業選びや活動をしていく上での新しい視点を得るきっかけになると思います。
このように、24年卒の学生の多くは交友関係が広げられなかったことで、将来の仕事・キャリアについての視野も狭くなる可能性があると考えられますが、学生自身も気づいていなかった興味につながるようなインターンシップを実施して、学生の視野を広げるきっかけをつくることは企業にとっても母集団を増やすことに繋がるなど双方にとってメリットになるといえそうです。
このように、24年卒の学生の多くは交友関係が広げられなかったことで、将来の仕事・キャリアについての視野も狭くなる可能性があると考えられますが、学生自身も気づいていなかった興味につながるようなインターンシップを実施して、学生の視野を広げるきっかけをつくることは企業にとっても母集団を増やすことに繋がるなど双方にとってメリットになるといえそうです。
また、『2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況』で聞いた企業選択のポイントに関する質問でも、「企業を選ぶときに、あなたが特に注目するポイント」を3つまで選んだ場合に「在宅勤務などのコロナ対策を行っている」は1位となっています。オンライン授業を経験した大学生にとって、コロナウイルス感染対策の意味も含めて在宅勤務の実施状況は関心の非常に高いものであることが分かります。【図6】
- 人材採用・育成 更新日:2022/04/28
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