新卒採用広報とは 「母集団形成」の基本とテクニック
働き方の多様化、キャリアの流動化が進む昨今でも、相変わらず重要度の高い採用手法が「新卒採用」です。
中途採用と比較して育成にはコストがかかりますが、自社の社風や文化になじんだ人材は将来の幹部やコア人材の候補となるため、事業の永続性を担う重要な採用手法のひとつとして欠かせません。
そこでこの記事では、新卒採用初心者の方へ向けて、採用活動のファーストステップである「母集団形成」について、広報手段とその選び方から有効な活用方法までを解説していきます。
まず新卒採用のフローは、大きく4つのステップに分けることができます。
- (1) 母集団形成:自社で採用する可能性のある学生の認知を獲得する段階
- (2) 意識醸成:説明会などを通じて自社の魅力を伝え、選考への参加意識をつくっていく段階
- (3) 選考:学生の資質と自社にとって必要な人材像を照らし、選考をする段階
- (4) 内定者フォロー:入社までの期間に、一定の教育・意識醸成などを行いスムーズに入社できるようサポートする段階 (1)から(4)へと進むにつれて関わる学生が少なくなっていき、最終的に採用する数人〜数百人に絞られていく「ファネル(漏斗)型」のステップです。
母集団形成とは、「自社で採用する可能性のある学生の認知を獲得していく」ステップです。
自社の事業内容と合致する分野を専攻していたり、地域的なつながりがあったりする学生に対し、自社の存在をまずは「知ってもらう」ことに注力し、前述のとおりエントリーと説明会への参加を目標として採用広報を行います。
しかし、最初の段階では学生も就職活動を始めたばかりで、実生活の中で触れられる一部の有名企業を除けば、そもそも名前すら知らないということがほとんどです。では、どのように自社のことを知ってもらえばいいのでしょうか。
そこで重要なのが、就職情報サイトや自社の採用サイトなどに代表される「広報ツール」です。ここでは7つの主要な広報ツールを、その特徴とともにお伝えします。
こちらのデータを見ると、その重要性が理解しやすいかもしれません。
企業名を知らなくては到達できない「企業のホームページ」とは違い、ほとんどの学生が、自分の専攻や就職希望地域、希望職種などを入力することで志向に合った企業と出合える就職情報サイトを主な情報源としている現状があります。
就職情報サイトで「新卒採用の窓口を開けている」ことをまずは知ってもらう。これが母集団形成の第一歩です。
一方で、学生にとっても主要な就職活動の窓口となるだけに、その掲載内容によって成果が大きく左右されることには注意が必要でしょう。
多くの企業に埋もれてしまわないようにコピーや画像に気を配り、検索画面での見え方を自社でも確認するなど工夫が必要です。
コロナ禍を契機にして、一気にメジャーとなった採用広報ツールです。企業、学生の双方にとって時間や場所を気にすることなく実施でき、なおかつ動画ならではの表現力で文字情報だけでは伝えにくいリアリティのある情報提供ができるのが大きなメリットとなります。
また、出張費や会場費を節約しながら、全国の学生に向けて情報を届けられるのもWEBセミナーならではの特徴です。
WEBセミナーには、双方向でコミュニケーションが取れるライブ配信型と、いつでも見返せる録画型の2種類がありますので、自社の戦略に従ってどちらか、または両方を実施すると良いでしょう。
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