経営と人材をつなげるビジネスメディア

MENU CLOSE
1 s_saiyo_s00_s02_s20221104095833 column_saiyo c_s-beginnerc_knowhowc_kouhouc_shinsotsusaiyoauthor_organization_saponet

【新卒採用担当者向け】初めてのWEB説明会-プログラムから開催の流れまで徹底解説!

/news/news_file/file/thumbnail_s-column-135.png 1
学生と出会い、自社を知ってもらい、選考に進んでもらう……さまざまな採用のフェーズの中で企業と学生の最初の接触の場となるのが「会社説明会」です。その良しあしで採用の成果は左右されると言っても過言ではありません。
このように、半数以上の学生が「説明会で興味を持ち、選考を経て志望度が上がった」と回答しているのです。
そこで今回は、コロナ禍をきっかけに今ではすっかり定番となった『WEB説明会』に焦点を当てて解説していきます。
「定番になった」とはいえ、実はまだ「WEBでは一度も開催したことがない」という方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、「WEB説明会の種類」「プログラム内容の検討」「開催の流れ」の3つに分けて解説していきます。
ぜひ、今後の採用活動にお役立てください。

WEB説明会と一口に言っても、配信方法は大きく2つあります。1つが生放送の「LIVE」、もう1つが「VOD(Video On Demand)」、つまり録画配信です。
LIVE配信とはその名のとおり、リアルタイムで配信をします。企業と学生が双方向でコミュニケーションを取れるため、質疑応答が可能な点が学生から人気です。また、参加者同士の交流も可能なので、オンラインで「孤独な」就職活動をしている現代の学生にとっては、同じ業界志望の学生と話すことができる貴重な場でもあります。
そして説明会集客の観点からは、「今しか見ることができない」というプレミアム感が最大の強みと言えるでしょう。

<LIVE配信のメリット>

多くの配信サービスで搭載されている「チャット機能」で、参加している学生からリアルタイムで質問や感想を受け取ることができ、双方向のコミュニケーションが可能です。
場のにぎわいを演出できるだけでなく、顔が見えない分、対面よりも質問がしやすいため、学生のリアルな声を拾いやすいという点が企業にとってもメリットです。

<LIVE配信のデメリット>

LIVE配信のデメリットは、予期せぬ配信・接続トラブルが起こることがある点でしょう。
どれだけ入念に準備をしていても、当日の回線混雑状況や機材の調子などによってうまくいかないことはあります。また、そういったトラブルも織り込んだ入念なリハーサルや配信テストが必要になるため、VOD配信と比べると人的リソースが必要となります。


VODとは録画した説明会のことで、視聴URLをエントリーのサンクスメールに差し込んだり、ナビ画面や採用ホームページに視聴リンクを設置するのが一般的な使い方です。

<VOD配信のメリット>

事前に録画したものを動画配信プラットフォーム(YouTubeなど)にアップロードしておけばいいので、配信当日のトラブルは起こらず、また登壇者の都合の良いタイミングで収録ができるため、LIVEのデメリットである「人的リソース」の問題を解消できることが大きなメリットです。

人的リソースが削減できるということは、それだけ数を多く作ることができるということでもあります。
そのため、職種別採用を取り入れているなど、学生の属性別に細やかな対応が必要な企業にとっては大きな武器となるでしょう。

<VOD配信のデメリット>

「いつでも、何度でも見ることができる」というメリットは、裏を返せば「プレミアム感がない」ということでもあるため、強いコンテンツがないと学生に見てもらいにくいというデメリットにもなり得ます。
また、ライブ配信と違い、「動画の編集作業」が発生することもデメリットのひとつです。

このように、「WEB説明会」といっても2通りの方法があり、メリットとデメリットがあります。そのため反応を最大化するには、それぞれの良さを活かした「二刀流」がお勧めです。

例えば、プレミアム感のあるLIVEで多くの学生に向けて自社のことを幅広く知ってもらい、その後に学生の属性別にVODへと誘導するような使い方をすれば、多くの学生に、より深い理解を獲得してもらうことができるでしょう。

WEB説明会の種類について知ったところで、肝心の内容について解説していきます。
説明会の内容によって、学生の選考参加意識、入社希望度を高めることも可能ですが、実際には「学生の聞きたい内容」と「企業が話したい内容」には乖離(かいり)がある場合が多いようです。

まずは、上の図をご覧ください。水色の縦棒が「学生が実際に会社説明会で聞いたことのある内容」、青の縦棒が「学生が会社説明会で聞きたかった内容」です。

こうしてみると、「製品・商品について」や「詳しい業界動向」「企業理念」など、学生自身で事前にリサーチ可能な内容は、「企業側は話したがるが、学生は求めていない情報」で、一方「社風」や「若手社員の話」「入社後の待遇」「入社後のキャリアモデル」など、事前に確認のしにくい情報が「学生は求めているが、企業が話していない情報」であることが分かります。

実際、サポネットで過去に実施した学生座談会では、説明会に参加する理由「(事前に調べた情報の)答え合わせをして、非言語情報を獲得するため」という声も聞かれました。

今の学生は、私たちが思う以上に事前のリサーチをしっかりと行ってから説明会に臨んでいますので、採用サイトに掲載している内容など「文字情報」で取得しやすい内容はできるだけ絞って、「人の言葉」でないと伝わらない内容を豊富に伝えられるよう、心掛けましょう。

そうすることで「説明会を聞いただけ」で終わらず、学生が次の説明会や選考といった「次のフェーズ」に進みやすくなるはずです。

会社説明会で好印象を与えるには、対面とWEB(LIVE・録画)によって若干の違いはあるものの、共通するポイントも多くあります。段取りと登壇者のプレゼンスキルです。

プレゼン資料作成のポイント

マイナビの調査で良い印象が残っている録画配信セミナー(VOD)についてアンケートを取ったところ、『スライドが分かりやすかった』が1位(※)で、対面式やLIVE配信と比べてVODではスライドの重要性がより高いことが分かりました。スライド作成のコツを以下に簡単にまとめましたので、参考にしてください。

※2023年卒マイナビ学生就職モニター調査より(4月)

プレゼンスキルアップのポイント

対面での説明会はもちろん、LIVE配信で特に重要なのがプレゼンスキルです。自分がどのように見えているかは、なかなか客観視はしにくいもの。そこで今回はプロのアナウンサーも意識しているチェック項目についてご紹介します。
ここまでで、WEB説明会の配信方法の違い、話すべき内容、そして魅力的に見えるプレゼンのコツをご説明してきました。最後に、実際にWEB説明会を開催するためのポイントをご紹介します。

VODの場合は学生が好きなタイミングで見ることが前提となっていますので、LIVEでのWEB説明会開催を前提として解説していきます。

学生には決まった時間に配信を見てもらう必要がありますので、集客が重要です。
登壇者のスケジュール、学事行事、学生の生活パターンなどを鑑みて配信日・配信時間を決定しましょう。
最近は大学でも対面の授業が増えてきており、「授業と授業のスキマ時間」にWEB説明会を見ることが難しいという学生も増えてきており、平日の午後2時〜3時の間、または土日が文理にかかわらずお勧めです。

告知ツールはマイナビなど就職情報サイトからのダイレクトメールの他、SNSなどもぜひ活用してください。
また、単に「○○株式会社のWEB説明会を○月○日に行います!」というだけでなく、WEB説明会で話す予定の内容、登壇者のプロフィールなど「そのWEB説明会で何を得ることができるか、知ることができるか」を学生自身が理解できる内容で告知をすると効果的です。

対面式に対するWEB説明会の最も大きな強みの1つが、「チャット機能」です。
対面式ではなかなか発言しにくい学生も、チャットであれば質問を投げかけることができるという場合も多く、上手に活用すれば説明会の盛り上がりを演出できるばかりでなく、その場で学生の疑問を拾い上げ、回答することも可能です。

しかし、説明会を進行しながらチャットも同時に拾っていくというのは意外と難しいもの。
そこで、話者とは別にチャットに対応する人員を割り当てるのがお勧めです。想定問答集を用意したり、回答してもよい質問のカテゴリを事前に決めておいたりすれば、その場で回答できるため、学生の満足度向上につながります。

また、登壇者を2名にして、1名をメインの話者、2人目をチャット係にし、話の合間にチャットからの質問を話者に投げかけるように進行すると、画面内での掛け合いが発生するため、飽きにくい構成とすることができます。
その場合は台本で事前に質問に答える時間を決めておいたり、どこが章の区切りになるのか共有をしておくとスムーズでしょう。

いずれの場合も当日いきなりチャット係を入れてもうまくいきませんので、事前の段取り確認をしっかり行うことが大切です。

どれだけ入念に準備をしても、当日に回線や配信ソフトの不具合でトラブルが起こる可能性をゼロにすることはできません。
そのため、学生に送る案内メールには開催日時やプログラムのほかに、配信に使うツール(学生側でダウンロードが必要な場合はその旨も必ず明記)、推奨される視聴環境も案内しておくと親切です。

また、万が一のトラブルに備えて「配信トラブルの問い合わせ窓口」を一本化して伝えておくと社内のさまざまな窓口に問い合わせが殺到して大混乱……という二次トラブルも防ぐことができるでしょう。

告知とリマインドを行い、トラブル対策も行って、スライドと台本の準備も整ったら、当日は配信に向けて入念に最終確認をしましょう。

まずは、可能であればテスト配信をして映像と音声の品質をチェックします。もし、聞き取りづらさや見えづらさがあるようであれば、別のPCを使う、回線を切り替える、場合によってはWEB説明会の日程を変更するなどの対処が必要です。
また自社から社内の回線を使って配信する場合、回線をひっ迫し社内インフラに影響がある恐れがあるため、事前に社内回線の担当者に共有・確認しておくと安心です。

説明会の最後には、次の説明会の日程案内や、その説明会に参加した学生限定のVODコンテンツへの案内、特別選考ルートへの招待など、必ず「次につなげる」施策を入れるようにしましょう。

これは学生が「説明会を聞いて終わり」にならないというだけでなく、説明会冒頭から画面上に「最後に説明会参加者限定の特別選考ルートのご案内があります」のように表示しておくことで、その説明会に最後まで参加してもらうための動機づけにもつながります。

WEB説明会は、対面と違い、会場の設営や現地までの移動時間を節約できるため、その分、準備に時間を割くことができます。
そして、その準備時間は確実に学生からの反応として返ってくるでしょう。

この記事ではLIVEを中心にお伝えしてきましたが、マイクや照明の調整方法といったVOD配信の細かなTipsから、コンテンツ設計のより詳しい解説までが別の記事にまとまっていますので、ぜひそちらも参考にして良いWEB説明会を開催してください。


  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

    新卒・中途採用ご担当者さま、経営者さま、さらには面接や育成に関わるすべてのビジネスパーソンに向けた、採用・育成・組織戦略のヒントが満載の情報メディアです。HR領域に強いマイナビだからこそお伝えできるお役立ち情報を発信しています。

  • 人材採用・育成 更新日:2022/11/11
  • いま注目のテーマ

RECOMMENDED

  • ログイン

    ログインすると、採用に便利な資料をご覧いただけます。

    ログイン
  • 新規会員登録

    会員登録がまだの方はこちら。

    新規会員登録

関連記事