入社予定先を決定した学生のうちの約6割が「入社先で長く働きたい」/2025年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況
入社予定先のインターンシップ・仕事体験に参加した割合は65.3%で2年連続増加
入社予定先の採用選考がインターンシップ・仕事体験参加者限定の割合は約7割
入社予定先のインターンシップ・仕事体験に参加した割合は65.3%(前年比2.2pt増)で、2年連続で増加した。平均の参加日数は、全体では3.5日(前年比0.1日増)と増加傾向で、その要因として三省合意によるインターンシップの定義改正の影響が考えられる。文理別にみると文系が3.2日に対し、理系は3.7日と、約半日長い結果となった。
また、入社予定先決定者で入社先のインターンに参加した学生のうち、採用選考がインターンシップ・仕事体験参加者限定のものだった割合は前年から4.9pt増えて69.9%だった。インターンシップ等を通じて得た学生の情報を広報活動や採用選考活動に利用できるのは「採用選考開始時期以降に限る」と明記されているが、それよりも前に採用選考が開始されていたことが考えられる。【図1、2、3】
5月末時点で内々定を取得した学生のうち、75.8%は入社先を決定
内々定を得たことで、その後の選考を受ける企業を絞り込んだ学生は85.0%
5月末時点で内々定を取得している学生のうち、入社予定先を決めた学生は75.8%となった。
入社予定先が未決定の学生に、内々定を得たことでその後の選考を受ける企業を絞り込んだかを聞くと、「内々定を得た企業より志望度の高い企業のみに絞った(48.3%)」が最多となり、合計で85.0%の学生が選考を受ける企業の絞込みをしていることがわかった。また、活動開始時の選考応募予定社数は平均で15.3社だったが、内々定を得たことで応募をやめたり、選考を辞退した企業は5.1社と、約3分の1の企業の選考を中止していることがわかった。【図4、5、6】
約6割の学生が「入社予定先で長く働きたい」
定年を超える平均63.8歳まで働き続ける意思があり
5月末時点で内々定を取得している学生のうち、入社予定先を決めた学生は75.8%となった。
入社後のキャリアについて聞くと、「入社予定先企業で長く働きたい」が57.6%で最も多く、転職を視野に入れている学生は27.0%(※)だった。
また、人生100年時代の到来を踏まえ、何歳まで働き続けたいかを聞くと、回答の平均は63.8歳となり、文理男女別にみると女子学生の方が男子学生よりも働きたいと考える期間が短く、文理ともに現在の定年年齢の60歳(最低年齢)を超える結果となった。【図7、8】
※「1年以内に転職を考えたい」+「3年以内に転職を考えたい」+「10年以内に転職を考えたい」+「いつかはイメージできていないがいずれは転職を考えたい」の合計
OB・OG訪問未経験者の3割が「必要を感じないから」を理由にあげるも、
経験者の4人に3人はOB・OGの印象から「次のステップに進みたいと感じたことがある」
OB・OG訪問をした経験がある割合は22年卒から2年連続で減少していたが、25年卒では増加に転じ、全体で26.5%(対前年2.4pt増)となった。OB・OGの印象から「次のステップに進みたいと感じたことがある」のは76.2%(対前年2.4pt増)と、採用選考フローにおける歩留まりの改善にも有効であると考えられる。一方、OB・OG訪問をしていない学生にその理由を聞くと、「必要性を感じないから」が31.7%(対前年2.5pt増)と最も多く、学生の自発的なOB・OG訪問の実施は一部に限られそうだ。
OB・OG訪問をする場合、知りたいことについては「社内の人間関係や雰囲気(43.6%)」「具体的な仕事内容(43.5%)」「入社を決めた理由(42.7%)」などが上位にあがり、会いたい社員は「入社2、3年目の若手社員(38.1%)」という回答が最も多かった。【図9、10、11、12、13】
- 調査・データ 更新日:2024/06/25
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