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【オンライン編】合同会社説明会の集客・コミュニケーションのコツ5選

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合同会社説明会をオンラインとオフラインのハイブリッドで活用する企業が多くなってきた現在。2023年卒の採用シーズンでは、それぞれの特徴を生かして学生と接触することも重要になっています。
今回は集客力の高いオンラインイベントを実現し、その効果を最大化するために、イベント主催者の立場から出展企業にぜひ行っていただきたい集客やコミュニケーションのポイントを5つお伝えしていきます。

― 室谷さん、横下さん、今日はよろしくお願いします。まずはマイナビがオンラインで合同会社説明会をスタートしたきっかけをお伺いできますか。


室谷: マイナビが初めてオンライン合同会社説明会を開催したのは、17年3月のことです。当時は、合同会社説明会だけでなく、各社の説明会や面接も対面で行うのが基本でした。そのため、学生にとってはエリアによって出会える企業数やイベント会場、企業説明会・面接会場までの交通費など、就職活動格差が今よりも大きく生じていました。

そういった差を少しでも縮めていけないかという背景から、オンラインでの合同会社説明会が始まっています。

― なるほど。17年というと、かなり前からオンラインにも力を入れてきたということですね。改めて、オンライン合同会社説明会の特徴はどういったものでしょうか。


横下: はい。まずオフライン(対面)との大きな違いとして、エリアによる情報格差がないことだと思います。これは企業にとっても学生にとってもメリットだと言えるでしょう。

また、学生のフットワークが軽くなるという点も挙げられます。オンラインの場合、学生がいろいろな企業を一度にたくさん見て回れますので、1回のイベントで10社以上のセミナーを視聴したという学生も多くいます。

― なるほど。学生はいわゆるザッピングのような状態で見られるわけですね。そうなると、企業側にとってはメッセージが全て伝わらない懸念もあるかと思うのですが、横下さんから見ていかがでしょうか?。


横下: きちんと話を聞いてもらえているのかは不安ですよね。

ただ合同会社説明会は、企業のことを知らない全国の学生に認知してもらうということを目的とされていることも多く、話を聞いて少しでも興味を持ってもらえる機会として捉えていただけると良いかと思います。

― 合同会社説明会は学生にとっては就職活動をスタートする場でもありますので、まずは接触機会を増やす考え方なんですね。室谷さん、他にも違いはありますか?

室谷: はい。企業の方の負担を軽減できる点も特徴だと思います。オフラインではひとつのブースで受け入れられる人数や説明できる回数に限りがありますが、オンラインはその制限がありません。

― 多くのメリットについてお伺いしましたが、オンラインとオフライン、2種のイベントを開催したことは大学側にも好評だったそうですね。どんな点が好評だったのでしょうか?


室谷: 学生の意思で参加方法を選べる点ですね。コロナ禍で、オフラインのイベントへの参加を積極的に促すことが難しい中、参加方法を学生自身が選べますので大学側としても勧めやすいというお声を多くいただきました。

― 学生の視点も伺っていきたいと思います。学生はオンライン合同会社説明会にどんなことを求めているのでしょうか?

横下: 特にライブ配信の場合、まずは「質問に答えてもらえる」ことが求められていると思います。大勢の前では質問しづらいけれど、オンラインの場合は周りに見られることなく企業に質問を送ることができます。学生にとって質問しやすい環境と言えるでしょう。

― 発言するハードルは下がりそうですね。資料についてはいかがでしょうか?


室谷: はい。特に録画開催の場合、学生にとっては何回も説明を聞けたり、気になる点をメモできたりと、自分のペースで企業研究できるコンテンツになります。なので、より一層濃い内容の説明が求められています。

ライブ配信と録画配信で資料を使い分けている企業は多くはありませんが、そこにこだわりを持てると、もっと学生に寄り添った内容になるのではと思いますね。

― ありがとうございます。まだまだ合同会社説明会で工夫できることはありそうですね。それでは、これまでのお話を踏まえて具体的にオンラインイベント成功のポイントを伺っていきましょう!

― これまでのお話をお伺いすると、学生をいかに飽きさせないかが大事だと感じます。学生を飽きさせないスライドやコンテンツ作りについて何かアドバイスはありますか?

室谷: そうですね。大前提として、オンラインもオフラインも学生が知りたい事を伝えることが重要ですが、オンラインでは視聴環境の違いを意識していただくと良いと思います。
自宅なのか大学なのか、それとも移動中なのか。また、端末もPCかスマホかによって受け取る印象も異なります。

特に録画の場合は一方通行になりがちです。1人がただ30分話し続けるよりも、複数人でコミュニケーションを取りながら掛け合いのように進めていく形の方が飽きずに見てもらえると思います。人事担当の方と若手の社員、営業系、事務系、開発系など回を重ねるごとに参加者を変えるのもお勧めです。

― なるほど。人事の方と若手の方など複数人で進める形にすれば、会話が生まれて変化のあるコンテンツにできそうですね。スライドについてはいかがでしょうか?


横下: オフラインと違い、オンラインは企業のパンフレットなどを持ち帰ることができないため、スライドがパンフレット代わりになります。企業の雰囲気がイメージとして伝わるように、デザインや盛り込む内容は「自社らしさ」を意識すると良いと思います。

ただ、学生が資料をスマホで閲覧することを想定して情報量を調整することをお勧めします。繰り返し見てもらえることや、スクリーンショットを想定して全てのスライドに情報を詰め込むよりは、学生がスクリーンショットをしやすいポイントをスライドの中に作っておくと良いと思いますよ。

― 特にライブ配信の場合は、学生とリアルタイムでコミュニケーションができますが、企業側がチャットを有効活用するためにはどのようなポイントがあるのでしょうか?


横下: 学生はチャットに慣れていますので、まずは「質問があればチャットでお願いします」と冒頭で一言声を掛けてもらえると活発なコミュニケーションが生まれやすくなると思います。発言が少ないようであれば「皆さん今日はどちらからご参加されていますか?」など、答えやすい質問を投げ掛けてみるのもお勧めです。

あとは、後半に質疑応答の時間を設けて質問する機会をつくるというのも多くの企業でうまくいっている事例ですね。

― 落ち着いて質問を送れますので学生は質問しやすそうですね。


横下: はい。あとは区切りの良いタイミングで「ここまでで分からないところはありますか?」などと声を掛けてコミュニケーションを取りながら進めることで、より学生の動向やニーズもつかみやすくなります。

― 録画の場合はいかがでしょうか?


室谷: 録画の場合、チャットはできないのですが、合同会社説明会後のステップでコミュニケーションが取れる機会を作り、その案内をしている企業もあります。工夫次第で学生とのコミュニケーションを取る方法はありますよ。

― 説明会で会った学生をスムーズに母集団につなげるためのポイントはありますか?


横下: 一番大切なのは、学生に「次のステップ」を明確に案内することです。視聴時に学生がすぐに次のアクションを起こせるような準備をしておくと良いと思います。

例えば「本日視聴していただいた皆さまは、一次選考を免除して面接へ進んでいただけます」や「視聴いただいた皆さまだけに、説明会の予約枠を拡大しました。ぜひスライド上のQRコードからご予約ください」といったような形で、学生がすぐにアクションを起こせる導線を作れれば “見て終わり”ということも防げるはずです。

また、QRコードを利用する際には、スマートフォンで視聴している学生は読み取りが難しいので、当日視聴してくれた学生へメールやメッセージでのご案内もしていただけると良いでしょう。

― オンラインの良さとして、全国どこからでも参加できる点があります。合同会社説明会後のステップに関してもそこは意識しておくべき点でしょうか?


室谷: はい。やはり合同会社説明会でいいなという企業に出会っても、次のステップがオフラインしかない、となると離脱してしまう学生も多いのが現状です。なので、基本的にその先のステップはオフラインとオンライン両方ご用意いただき、学生に選択してもらえるスタンスだと印象も良いです。

せっかく興味を持ってくれた学生を逃してしまうことにもなり得ますので、オンラインでの受け皿はぜひ用意していただきたいですね。

― 企業の説明会に参加した学生へのアプローチにも工夫が必要だと思いますが、その点はいかがでしょうか?

横下: マイナビ主催のオンライン合同会社説明会では、視聴した学生は参加した企業へ出席票(マイナビに登録している個人情報)を提出できます。 出席票を提出してくれた学生には、できる限り早く視聴のお礼と次のステップのご案内をお勧めしています。学生は多くの企業を見て回っていますので、企業からのアプローチが早い方が学生もアクションを起こしやすくなります。
多くの学生と接触できる強みを最大限生かしていくために、学生の視聴環境や求めるものに応えるコンテンツを作ること、その後の採用につながるスムーズな導線を作る必要があることが分かりました。

合同会社説明会が本格化するにあたり、今回ご紹介したアドバイスは少しの工夫でより効果的に学生との接点がつくれるものばかりです。
ぜひ、自社での運営に取り入れてみてくださいね。
  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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