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【オフライン編】合同会社説明会の集客・コミュニケーションのコツ5選

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合同会社説明会をオンラインとオフラインのハイブリッドで活用する企業が多くなってきた現在。2023年卒の採用シーズンでは、それぞれの特徴を生かして学生と接触することも重要になっています。

社風や人柄の魅力をより体感しやすい対面でのイベント、いわゆるオフラインイベントにおける効果を最大化するために、イベント主催者の立場から出展企業にぜひ行っていただきたい集客やコミュニケーションのポイントを5つお伝えしていきます。

― 今日はよろしくお願いします。まずは、オフラインとオンラインでの合同会社説明会の違いについてお伺いできますか?

宮崎: 合同会社説明会の基本的な流れは、オフラインもオンラインも変わりません。コロナ禍の影響もあり、就職活動もオンラインが主流になりつつある中で、やはり実際にコミュニケーションできる、リアルに会ってお話しできる場っていいよね、と改めて見直されているのかなと感じます。

― 直接会って話すことのグリップ力の強さは、オフラインならではですね。


九里: 顔を見て直接話せたことで雰囲気を感じられて良かったという声は、企業だけでなく、学生からも根強くあります。これはオフラインの強みだと思います。

― 学生の視点で見た場合はどうでしょう。学生はオフラインでの合同会社説明会にどんなことを求めているのでしょうか?

房野: 対面授業を再開した学校も多くなってきましたが、これまではオンライン授業が続いていたり、サークルやゼミでもなかなか対面で集まれず、先輩や友達に気軽に相談や情報交換ができない期間というのが長かったんですね。

そのため、オフラインでの合同会社説明に参加することで、同世代の学生の様子を見られて安心したとか、モチベーションが上がったという声もありました。

あとは、「ブースの雰囲気を見て良い印象を持ち、何気なく話を聞いた企業がとても良かった」など、自分では見つけられなかった企業に偶然出会えるというのは毎年一定数の声としていただきます。

会社の雰囲気を実際に感じられる点も、学生が感じるオフラインならではの魅力ではないかと思います。

― オンラインですと学生自身が能動的に企業を探すこともあり、そういった偶然の出会いというのはオフラインならではかもしれませんね。

ここからは、オフラインの合同会社説明会に出展する際にぜひ行っていただきたい集客やコミュニケーションのポイントについてお聞きしていきます。

― まずは、告知についてのポイントを教えてください。

九里: 合同会社説明会というと、これまで接触のなかった新しい学生との出会いだけをイメージされるかもしれませんが、すでにエントリーしている学生に対しても、出展の告知メールはぜひ行っていただきたいと思います。

理由としては、学生にとって合同説明会へ参加する方が個社説明会へ参加するよりも心理的ハードルが低く、エントリー済みの学生が初めて企業担当者と言葉を交わすタイミングが、オフラインの合同会社説明会というケースが多いからなんです。

私たちはよく「母集団を“有効母集団”に引き上げる」という言い方をしますが、初期接触のタイミングで学生の興味をグッと引き寄せ、「エントリーした数社」から「選考に進みたいと思う1社」に意欲を上げてもらう機会としてオフラインの合同説明会をぜひご活用いただきたいです。そして、ここがオンラインとオフラインの合同説明会の使い分けのポイントのひとつになるかと思います。

エントリーした学生に向けての告知では『まずは気軽に合同説明会に参加し、他社と比較もしつつ当社ブースへお越しくださいね』という参加ハードルを下げる点と『対面で、かつその場でしか聞けない情報がある』という点を意識されると良いかと思います。

― 数多くの企業が出展する中で、学生を引き付けるための工夫も必要かと思います。どんな工夫ができて、どのくらい効果があるんでしょうか。


房野: 提供されたブースのまま、装飾もなくPCで資料投影しているだけのブースは、やはり興味を引きにくいですね。バナースタンドやタペストリーひとつでも雰囲気は変わりますし、学生の目をそのブースに向けさせるきっかけにもなります。装飾ツールのご用意が難しい場合でも、社内風景や自社製品などの写真、アピールポイントをまとめたスライドなどを印刷し、ブースのパネルに貼って工夫されている企業もあります。例えば「転勤なし」「事務職募集」「理系採用中」などでしょうか。またとあるBtoBメーカーさんが、携わる有名製品を陳列されていたのは目を引きました。企業名はあまり知られていなくても、知っている製品と関わりがあることが装飾で分かるのは、学生が足を止める要因になると思います。

あとは、細かいことですがプレゼンスケジュールを貼り出すことも大切です。学生側もタイムマネジメントがしやすいですし、回転数を上げる効果もあります。

\プレゼンスケジュールDLはこちら(会員限定)/

― 実際にブースを訪れてくれた学生に対してのフォローについても教えてください。

房野: イベント参加後のフォローは、その後の採用活動に直結する重要なアクションです。
イベント参加のお礼メールはできるだけ早く、翌日、翌営業日を目安に行っていただくのが効果的です。

プレ広報期間であればインターンシップ参加案内、3月以降であれば個別説明会や選考会案内など、次のステップにつながる受け皿をあらかじめ用意しておいた上で、お礼のメールで誘導し個別エントリーにつなげる導線を作っておくと良いでしょう。

イベント当日、「興味を持ってもらえたら後ほどエントリーしてくださいね」とお伝えし、その場で資料を渡すというのもオフラインならではの印象の残し方です。

― 学生からの意見で「会社の雰囲気を知れて良かった」というものがある一方で、ふとした行動が印象を下げてしまうパターンも想定できると思います。オフラインの合同会社説明会に参加する担当者はどのような点に気を付けるべきでしょうか?

九里: 良くも悪くも、学生は何気ないところも見ているというのは企業の方にお伝えしたいところです。プレゼンテーションだけでなく、ちょっとした言葉遣いや学生と接していないときの立ち居振る舞いですね。

例えば空き時間に企業控室ではなく、ブース内や学生もいる場でお仕事をされている方もいらっしゃいますが、学生にとっては入りづらい雰囲気を感じてしまう場合もあります。

― とはいえ、どうしても少数で対応していると余裕がなくなってしまいますよね。


九里: 余裕をもった運営をするためにも、ブースの運営は3人体制以上をお勧めしています。勧誘係、プレゼン係、資料係……と役割分担することで、興味を持ってくれた学生を逃さず、間延びしない良いバランスを保てますよ。

房野: 同じく勧誘の仕方でも学生からの印象を左右します。実際に、学生や大学から強引な勧誘に対するご意見をいただくこともあります。学生からの印象を悪くしてしまわないように、自社のブースを見ていない学生に無理やり声を掛けないなど、タイミングや話し方を意識していただくと良いと思います。

説明会での人事担当者の印象についての学生調査もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

― 学生に向けてどんな内容の話をすればいいのかについてもお伺いしたいと思います。


宮崎: 業界や自社の事業内容については、どの企業も説明されているかと思います。その中でも、自社のビジネスモデルについては具体的なエピソードを交えて話すことをお勧めします。

企業がどうやって利益を上げているのか? 社会人経験のない学生にとっては、とても興味の湧く話だと思います。自社のビジネスモデルと仕事内容を併せて解説することで、より自分が働くイメージを抱きやすくなると思います。

またオンラインでも説明会を実施されている場合、既に見ていることも大いにあり得ますので、全く同じ内容にならないよう配慮も必要です。

九里: 開催される時期によって内容を工夫してみるのも良いと思います。インターンシップを探す時期、3月初旬の就職活動解禁時期、それ以降と学生は何回も参加する可能性があります。就職活動中盤以降の合同会社説明会であれば、面接から何日後に内定が出るのかといった具体的な選考スケジュールを話すなど、その時に学生が気になる内容を扱うのも効果的です。
オフラインの合同会社説明会は、偶然の出会いの創出やWEBエントリーした学生の有効母集団化など、リアルだからこそできる学生の印象形成が強みと言えます。

一方で、ちょっとした振る舞いや雰囲気が学生のイメージを左右することは、オンラインでの説明会に慣れているとつい意識が薄れてしまうところではないでしょうか。

合同会社説明会が本格化するにあたり、今回ご紹介したアドバイスは少しの工夫でより効果的に学生との接点がつくれるものばかりです。ぜひ、自社での運営に取り入れてみてくださいね。
  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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