マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況
新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2021年卒の大学生・大学院生を対象に、2020年2月から2020年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施致します。月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回毎に異なった追加調査の結果を2020年3月から2020年9月まで毎月発表。今回は「マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査 5月の活動状況」の調査結果を発表致します。
<調査結果の概要>
31.6%が最終面接を受ける中、5月の面接のうちWEB面接は94.7%
5月の活動状況では、1次面接を受けた割合は51.0%(前年同月比1.6pt減)、最終面接を受けた割合31.6%(前年同月比14.7pt減)だった。5月に受けたすべての面接のうちWEB面接だったのは94.7%で、最終面接も含まれる中、ほとんどの面接がWEB上で行われていた。3月~5月の面接を受けた数の累計は6.2社で、前年同月の8.9社より2.7社少ない。5月25日に緊急事態宣言が解除されたが、面接を受ける社数がすぐに増えるという状況ではないようだ。
■5月末時点で未内定の学生の18.1%が1ヶ月以上企業との接触も企業からの連絡もなし
直近の「企業との接触」または「企業からの連絡」がいつだったか聞いたところ、入社予定先決定済みの学生で1ヶ月以内に「接触」または「連絡」があったのは33.7%だった。また、未内定の学生のうち18.1%が1ヶ月以上「接触」も「連絡」もない状況だった。
■内々定を保有するも入社予定先未決定の学生「6月下旬以前に就活を終えたい」60.1%で前年を下回る
内々定を獲得した企業をひとり最大4社まで回答してもらい「社数」ベースで再集計したところ、企業の主な発見ツールでは「就職情報サイト(28.6%)」が最も高い割合で、「インターンシップ(22.9%)」がそれに続いた。内々定を保有しているが入社予定先未決定の学生に、いつまでに就活を終えたいか聞いたところ、6月下旬以前の時期を回答したのは60.1%(前年比15.0pt減)で前年より大きく減った。やや遅い時期まで活動するつもりの学生が前年より増えているようだ。未内定の学生については、6月下旬以前の時期を回答したのは38.3%(前年比5.7pt減)だった。入社予定先企業に入社したいと最初に強く思ったタイミングでは「インターンシップ参加時(36.6%、前年同月比9.7pt増)」の割合が前年同月より大きく増加した。
■内々定を得るまでに入社予定先企業の社員に一度も直接会わなかったのは12.9%
入社予定先が決まっている学生の、入社予定先の従業員規模を前年同月と比較したところ、従業員数5,000人以上の企業の割合は36.5%(前年比4.1pt増)で、前年よりやや増加した。入社予定先から内々定を得た時期では、2月以前から4月上旬にかけての早い時期が占める割合は前年より高く、4月中旬以降の割合は前年より低い。入社予定先の内々定を得るまでにその企業の社員に直接会った回数では、0回(一度も会わずに内々定を得た)は12.9%だった。
入社予定先のインターンシップに参加していた割合は66.9%(前年同月比13.9pt増)で前年同月より大きく増加した。また、入社予定先のインターンシップに参加した学生のうち、35.5%がその企業のインターンシップに2回以上参加していた。入社予定先のインターンシップに参加した時期では、9月(11.2%、前年同月比3.9pt増)、11月(9.1%、前年同月比4.8pt増)、12月(14.4%、前年同月比4.1pt増)などの割合が前年より高くなった。入社予定先から内々定を得た時期別に、その企業のインターンシップに参加していた割合を見たところ、4月中旬までに内々定を得た入社予定先はインターンシップに参加していた割合が高いが、4月下旬以降に内々定を得た入社予定先はインターンシップに参加していなかった割合が高くなっている。
■理系のみに課された選考内容・形式があった、理系院生71.6%、理系学部生28.6%
理系学生の5月の活動状況では、「企業の選考を受けた」学生は、院生で64.1%(前月比16.3pt減、前年同月比0.5pt減)、学部生で57.3%(前月比13.2pt減、前年同月比3.0pt減)だった。
これまで受けたことのある選考の内容・形式で理系学生のみに課されたものがあったか聞いたところ、院生の71.6%(前年比2.5pt減)、学部生の28.6%(前年比7.9pt減)が受けたことがあると回答した。その内容・形式では「研究概要書や研究概要レポートの提出(院生の54.0%)」「面接・面談での研究概要説明(院生の52.2%)」が多かった。理系院生が研究概要書や研究概要レポートを作成した時期は前年よりやや早くなっているが、ピークは前年と同じ3月(院生の54.8%)だった。
■OB・OG訪問で会ったうちWEBで会った割合は35.7%。文系のほうが理系より割合が高い
OB・OG訪問の経験割合は、ほぼ前年並みの24.8%(前年比0.9pt減)だった。会った人数平均は前年と同じ4.5人だったが、うち1.6人はWEB上で会っていた。WEB上で会った割合は平均35.7%で、文系のほうが理系より高い。OB・OG訪問をしなかった理由では21.4%が「新型コロナウイルス感染症流行の影響があったから」を挙げた。OB・OG訪問をしたことで得られたもので最も高い割合だったのは前年同様「やりたいと思っていた仕事のイメージがはっきりした(具体化した)」(64.7%、前年比2.5pt増)だった。
■受けたグループディスカッションのうちWEBで受けた割合は10.9%
グループディスカッションを経験したことのある割合は全体で37.9%(前年比30.0pt減)で大幅に減った。グループディスカッションとグループワーク経験者に、それぞれ経験した社数とそのうちWEBだった社数を聞き、WEBだった割合を算出したところ、グループディスカッションは10.9%、グループワークは3.3%といずれも低かった。
■紙の適性検査の受検割合が大幅減少、WEBは微増
適性検査を受検したことがある割合は、紙(46.8%、前年比21.3pt減)が大幅に減少し、WEB(89.3%、前年比1.1pt増)はわずかに増加した。受検時期の前年比較では紙の4月以降が大きく減り、平均受検社数についても紙が減って(平均1.7社、前年比0.9pt減)WEBが増えるなど(平均7.3社、前年比1.2pt増)、明らかに新型コロナウイルス感染症流行の影響が見られた。。筆記試験を理由に選考受験をやめた経験のある割合は前年よりやや減って9.5%(前年比1.9pt減)だった。
■エントリーシートを提出した学生のうち、コロナの影響を考えて提出先を増やした学生は21.0%
エントリーシートの入手経験がある割合は77.9%(前年比6.7pt減)で前年より減少した。平均入手社数(10.4社、前年比0.7pt減)、提出社数(7.8社、前年比1.4pt減)、通過社数(5.0社、前年比1.7pt減)もそれぞれ前年より減少した。通過率(=通過数/提出数)は64.1%(前年比8.7pt減)でかなり下がった。
エントリーシートを提出したことがある学生のうち、新型コロナウイルス感染症流行の影響を考えてエントリーシートの提出先を予定していたより増やした学生の割合は21.0%で、約5人に1人だった。提出しやすいと思う時期は、年々2月以前と3月が増え、4月・5月が減っており、早期化の傾向が強くなっている。
エントリーシートに記載したエピソード・題材は前年同様「アルバイトについて(68.7%、前年比4.2pt増)」の割合が最も高く、次が「学業・研究について(68.0%、前年比3.8pt増)」だった。文理差が大きいものでは「学業・研究について」は理系(79.0%)の方が高く、「ゼミ活動について」は文系(54.8%)の方が高かった。また「アルバイトについて」は文理とも女子のほうが男子より割合が高い。最もよく記載したエピソード・題材では「大学でのサークル活動・部活動について(32.8%、前年比0.9pt増)」が最も割合が高かった。
■エントリーシートを書くときWEB上に掲載されているものを参考にした学生は45.4%
エントリーシートを書くのに最も苦労した設問・テーマでは前年同様「企業ごとに志望動機を考えること(41.0%、前年比3.7pt減)」が最多だった。書くのに苦労した原因・理由では「企業ごとに志望動機を考えること」に最も苦労した学生は「企業のことを理解するのに苦労した(19.2%)」を挙げる割合が最も高く、「入社後にやってみたいこと」に最も苦労した学生は「自分が何をしたいのか分からずに苦労した(23.6%)」の割合が最も高かった。エントリーシートに関して「作成に時間がかかるので苦手」な学生は54.5%(前年比1.8pt減)、「落とされた場合、落とされた理由が知りたい」学生は51.4%(前年比4.0pt増)だった。「WEBに掲載されているESを参考にした」は前年より大きく増えて45.4%(前年比8.0pt増)だった。
■動画ESの提出を求められた際「面倒だ」42.1%「容姿や印象、雰囲気で評価されそう」33.1%
動画ESの提出を求められたことがあるか聞いたところ、「求められて提出したことがある」は26.4%、「求められたが提出しなかった」は8.2%で、求められたことがあるのは、3人に1人強(34.6%)だった。動画ESについてどう思うか聞いたところ「良いと思う(どちらかと言えば含む)」学生の割合は28.6%だった。動画ESの提出を求められた際、思ったことを聞いたところ、否定的な意見が肯定的な意見より概ね高い割合だった。最も高い割合だったのは「面倒だ(42.1%)」で、「評価基準が分からない(35.9%)」「容姿や印象、雰囲気で評価されそう(33.1%)」も高かった。肯定的な意見としては「個性・自分らしさを評価してもらえそう(28.4%)」「人柄・人となりを評価してもらえそう(27.3%)」などが挙がった。
- 調査・データ 更新日:2020/06/18
-
いま注目のテーマ
-
-
タグ
-