マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況
新卒学生向け就職サイト「マイナビ」の運営をはじめ、各種就職・転職情報サービスを行う株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2021年卒の大学生・大学院生を対象に、2020年2月から2020年8月まで「マイナビ学生就職モニター調査」を実施致します。月ごとの学生の活動状況や活動量、心境についての定点調査と、発表回毎に異なった追加調査の結果を2020年3月から2020年9月まで毎月発表。今回は「マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況」の調査結果を発表致します。
<調査結果の概要>
6割強が「WEB面接(ライブ形式)」を受験。4月後半はほとんどの面接がWEBに
4月の活動状況では、「個別企業セミナーに実際に参加した」割合(18.6%、前月比37.5pt減)は前月より大きく減り、「ライブ形式のWEBセミナー(個別企業のセミナー・会社説明会)に参加した」割合(50.6%。前月比22.1pt減)、「録画されたセミナーをWEB上で視聴した」割合(58.7%、前月比17.9pt減)も前月より減った。一方、「WEB面接(ライブ形式)を受けた」割合(61.0%、前月比20.6pt増)は前月より大きく増加した。ただし前年同月と比べると、「1次面接を受けた」割合(63.5%、前年同月比13.7pt減)が下回るなど、活動割合は前年よりやや低くなっているようだ。
■4月までにかかった就活費用は累計平均で2万6,690円。前年同月比4万4,784円減
4月の1ヶ月間に就職活動にかかった費用は交通費・宿泊費が平均2,391円、その他の費用が1,664円で合計4,055円と前年より大幅に少なかった。3月・4月の累計は2万6,690円で、前年同月より4万4,784円減となった。個別企業セミナーや面接の多くがWEBで行われ、交通費がかからなかったことのほか、アルバイト収入が減ったことも原因と考えられる。
■第一志望の企業の就職活動が面接以降の段階に入っている割合は全体の56.8%。進捗状況はほぼ前年並み
第一志望の企業の就職活動進捗状況を聞いたところ、面接以降の段階に進んでいる割合は全体で56.8%(前月比22.7pt増、前年同月比1.3pt減)で、前月から2割以上増加した。前年同月比ではほどんど変わらず、ほぼ前年並みの進捗となっているようだ。理系の方が文系より面接以降の段階に進んでいる割合が高く、理系院生では69.5%(前月比30.1pt増、前年比2.1pt減)と、ほぼ7割の学生が面接以降の段階に進んでいる。
■先輩と比較して就職活動が「(かなり+多少)厳しくなる」は91.0%で、前月よりさらに増加
先輩と比較して、自分たちの就職環境が楽になると思うか、それとも厳しくなると思うか聞いたところ、91.0%の学生が「(かなり+多少)厳しくなる」と回答した(前年同月比73.1pt増)。前々月(63.2%)、前月(83.8%)と月を追うごとに厳しいと考える学生が増加している。厳しくなると思う理由では「新型コロナウイルス感染症の流行の影響があるから(85.6%)」が最も高い。また、「景気が悪い(悪くなる)と思うから(56.6%)」「企業の採用人数が減ると思うから(51.4%)」も半数を超える学生が選択した。
■企業を選ぶとき「新型コロナウイルスから社員を守る施策を行っている」が最も重要だと思うのは40.7%
企業を選ぶときに特に注目するポイントは「自分が成長できる環境がある(38.1%)」が前月に続いて1位で、「社員の人間関係が良い(35.6%)」も前月と同じく2位だった。企業を選ぶとき注目するポイントを聞いた後、追加で、企業を選ぶとき「在宅勤務など新型コロナウイルス感染症から社員を守る施策を行っている」ことにどの程度注目しているか聞いたところ、40.7%が「最も重要」と回答した。
■最終面接に関する4月末時点で最も適切だと思われる対応は「ライブ形式のWEB面接」47.0%「延期」30.5%
面接に関する企業の対応について、3月末と4月末の時点でそれぞれ最も適切なものを聞いたところ「ライブ形式のWEB面接で実施」は、1次面接で3月末 53.5% → 4月末 73.6%、最終面接で3月末 30.5% → 4月末 47.0%と大きく増加した。「実施を延期」もそれぞれ増加しており(最終面接の4月末 30.5%)、4月末では多くの学生が最終面接であっても対面よりWEBでの実施か延期が適切だと思ったことがわかった。
■4月までに得た内々定のうち、内々定先の企業のインターンシップに参加していた割合は69.5%
内々定を獲得した企業をひとり最大4社まで回答してもらい「社数」ベースで再集計したところ、企業の主な発見ツールでは「インターンシップ(28.8%)」が最も高い割合で、「就職情報サイト(22.5%)」がそれに続いた。内々定を保有している学生に、入社予定先を決めているか聞いたところ、決めているのは全体の46.2%(前年同月比6.5pt増)で、前年同月より増加した。入社予定先企業に入社したいと最初に強く思ったタイミングでは「インターンシップ参加時(38.8%、前年同月比5.3pt増)」の割合が前年同月より増加した。内々定を得た時期では、2月以前が20.5%(前年同月比8.8pt増)と前年同月と比べかなり高い割合となった。内々定先のインターンシップに参加した割合は69.5%(前年同月比12.6pt増)で、入社予定先の企業に絞ると73.3%(前年同月比10.2pt増)だった。また、入社予定先のインターンシップに参加した学生のうち、36.7%がその企業のインターンシップに2回以上参加していた。内々定先のインターンシップに参加した時期では、8月(14.1%、前年同月比2.8pt増)、9月(9.9%、前年同月比2.7pt増)、12月(14.9%、前年同月比5.0pt増)などの割合が前年より高くなった。
■ジョブマッチングを受けたことがある割合は、院生35.2%、学部生11.9%
理系学生の4月の活動状況では、「企業の選考を受けた」学生は、院生で80.4%(前月比5.4pt減、前年同月比7.3pt減)、学部生で70.5%(前月比4.7pt減、前年同月比9.7pt減)だった。
これまでにジョブマッチングを受けたことがある割合は、院生は35.2%(前年比4.2pt減)、学部生は11.9%(前年比6.0pt減)だった。ジョブマッチングの内容を、受けた中で最も志望度が高かった企業について聞いたところ、「自分の研究内容と配属希望先の仕事内容のマッチング」は院生で20.3%、学部生で17.1%とあまり多くなく、院生では「エントリーシートに記入した内容についての質疑応答(47.9%)」や「研究内容についての質疑応答(45.8%)」が多かった。
【以下、5月29日に追加掲載】
■対面式の個別企業セミナーの予約経験は60.5%。WEBセミナーはライブ形式75.9%、録画67.7%
今年の個別企業セミナーは、新型コロナウイルス感染症流行の影響により、WEBでの実施が多かった。そこで今回は、対面式の個別企業セミナー、ライブ形式のWEBセミナー、録画のWEBセミナーのそれぞれについて、必要に応じて分けて調査する形を取った。参加・視聴の予約経験がある割合は、ライブ形式のWEBセミナーが75.9%で、対面式(60.5%)や録画(67.7%)より高かった。
■予約したが参加しなかった割合は対面式33.5%、ライブ形式25.5%で、対面式の方が高い
予約したが参加しなかったことがある割合は、対面式(33.5%)の方が、ライブ形式のWEBセミナー(25.5%)より高かった。対面式に参加しなかったことがある学生のうち「新型コロナウイルス感染症拡大を考慮して」参加をやめたことがある人は22.0%だった。また、参加するのをやめた際、連絡しなかった割合はライブ形式のWEBセミナーの方が対面式より高かった。
■「ライブ形式のWEBセミナー参加」73.3%。「録画のWEBセミナー視聴」75.9%
個別企業セミナーの参加経験がある学生は、対面式が63.8%、ライブ形式のWEBセミナーが73.3%だった。録画のWEBセミナーの視聴経験があるのは75.9%だった。最も参加・視聴しやすいセミナーの長さでは、WEBセミナーは1時間以内のものを好む割合が対面式より高く、同じWEBセミナーでも録画はライブ形式より短い時間のものを好む割合が高いようだ。録画のWEBセミナーを見る際、早送りすることがあるのは56.5%(いつも+することがある)だった。
■セミナーの内容「聞きたかった」が「聞いた」より高いのは「社風・社内の雰囲気」
個別企業セミナーで最も話を聞きたい人は前年同様「入社2、3年目の若手社員(31.0%、前年比0.2pt増)」が最も高い割合だった。セミナーの内容について「聞きたかった」割合が「聞いた」割合を大きく上回っているのは、「聞きたかった」割合が高い順に「社風・社内の雰囲気」「入社後のキャリアモデル」「若手社員の話」「入社後の待遇」だった。「参加した個別企業セミナーでは知りたかった内容が理解できたか」を聞いたところ、「理解できた」割合(よく+だいたい)は対面式の方がWEBセミナー(ライブ形式、録画)よりやや高かった。
■印象が良かった対面式の個別企業セミナーの理由「さまざまな社員の話を聞けた」
参加して印象の良かった対面式の個別企業セミナーの理由として、最も多く選択されたのは「さまざまな社員の話を聞けた(46.3%)」で、次が「就活生への対応が丁寧だった(42.5%)」となった。また、新型コロナウイルス感染症流行の影響でセミナーの参加人数を絞ったことで「少人数制で話がじっくり聞けた(38.2%)」も高い割合となった。印象の悪かった個別企業セミナーの理由で最も多く選択されたのは「HPを見ればわかるような内容だった(31.1%)」で、次が「社員のプレゼンテーションが下手だった(27.7%)」だった。「感染症対策が不十分だった」は16.0%だった。
■エントリーした企業から電話がかかってきてセミナーや個別面談に参加したことがある割合は20.4%
エントリーした企業から電話がかかってきて、個別企業セミナーや個別面談に参加したことがあるか聞いたところ「電話があって参加したことがある」割合は20.4%だった(前年比2.8pt減)。電話がかかったきたことがある割合は40.2%(前年比12.4pt減)で前年より大きく減った。「自分以外のセミナー参加者の印象によって、その企業に対するイメージはどのように変わることが多かったか」を聞いたところ、「イメージが良くなることが多かった」は23.7%、「イメージが悪くなることが多かった」は11.6%だった。
■セミナーに参加したことで選考を受けようと思ったポイント「人事担当者のプレゼンを聞いて」
個別企業セミナーに参加したことで、その企業の選考を受けようと思ったことがある学生に、選考を受けようと思ったポイントを、対面式、ライブ形式のWEBセミナー、録画のWEBセミナーについてそれぞれ聞いた。3種類のセミナーのいずれでも高い割合だったのは「人事担当者のプレゼンテーションを聞いて」と「仕事内容の説明を聞き、やってみたいと思った」だった。また「在宅勤務の実施など社員を新型コロナウイルス感染から守る施策を聞いて」も高い割合だった。選考を受ける前の段階で「個別面談」を受けたことがある割合は、対面式の個別面談が24.7%、ライブ形式のWEB面談が16.6%だった。
- 調査・データ 更新日:2020/05/21
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