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企業理解が進み、記憶に残る!
プレ期間にぴったりの1day開催できるワークショップの作り方

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学生が拙速に進路を決めることなく、充実したキャリアを築くために必要な学びの機会としての充実を図るため、三省合意の改正(※1)が行われ、インターンシップには「5日以上の実務体験」などの条件が必須となりました。
※採用と大学教育の未来に関する産学協議会(2022年8月)
産学で変えるこれからのインターンシップ —学生のキャリア形成支援活動の推進—」をもとにサポネット編集部にて作成

インターンシップに参加することで仕事への向き・不向きを確認できるというメリットがある一方、5日以上というまとまった時間を費やす前に、まずは広く業界や仕事を知りたいと考えている学生も多くいます。そのニーズを満たす存在として注目を集めているのが、「オープン・カンパニー(※2)」です。
数時間からの短いプログラムで提供できるため、手軽に幅広く情報収集したい学生だけでなく、より多くの学生と接点を持ちたい企業の需要も満たします。

しかし、難しいのがその「内容」。採用広報開始後と同じような会社説明会を行う企業も多いようですが、参加する多くの学生は、まだ広く業界や仕事、働き方について知りたいという状態であり、両者の間でズレが生じることもあるようです。
なかなか難しそうな課題ですが、マイナビの森明 諭によれば、この解決の糸口となるのが「自社の事業や仕事を題材としたワークショップ」なんだそう。詳しく話を聞きました。


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※1 三省合意の改正:インターンシップを含む学生のキャリア育成の枠組みについて、2025年卒以降を対象に見直された内容のこと。
※2 オープン・カンパニー:三省合意の改正に伴い新たに設けられたキャリア教育の枠組みの一つ。


インターンシップ期に学生が求めている情報とは?

— 志望業界や職種を決め切っていない学生のニーズを満たす施策の一つとして注目されている「オープン・カンパニー」ですが、企業が学生のニーズをつかみ切れていないという話も聞きます。実際、どうなのでしょうか?


森明: はい。学生のニーズがつかめずに、「せっかくオープン・カンパニーを開催しても次のステップにつながらない」という悩みは多く聞かれますね。
その理由の一つに、数時間程度のプログラムである「オープン・カンパニー」が事実上の「会社説明会」になってしまいやすい、という面はあると思います。

短い時間の中で学生に自社を認知してもらいたい、志望度を上げてもらいたいと考えた結果、一方通行で自社の情報ばかりを伝えてしまうことがあるようです。

しかし、特にインターンシップ期に学生が求めている情報は、そういった個社についての深い情報ではありません。

— 具体的に、学生が求めている情報はどのようなものなのでしょうか。


森明: まず代表的なのが「業界」や「職種」です。「何から始めればよいかが分からない。だからいろんな企業の話を聞いてみて、世の中に存在する仕事について幅広く知りたい」という考え方の学生は少なくありません。
大学のキャリア系講座を通じて世の中にはさまざまな業界、仕事があるということ自体は認識していますが、その一つひとつについての具体的・実践的な情報はまだ持っていない状態なのです。

そしてもう一つが、「自己分析・自己理解」です。
今の学生は早い段階で自己分析に取り組むので、自分の特性に対する基本的な理解は獲得しているのですが、次の段階として「では、その特性を生かしてどのような仕事に就くのか」という点についての理解は足りていません。

こうした前提に立つと、冒頭に申し上げたとおり、「オープン・カンパニー」が事実上の「会社説明会」では、参加する学生の期待とズレが生じてしまうと考えます。

学生のニーズと企業のニーズ、その両方を満たすには?

— 一方で、企業も自社のリソースを使ってオープン・カンパニーを実施する以上、自社が伝えたい情報を伝えるために時間を使うのは、ある意味で当然とも言えると思います。


森明: そうですね。大切なのは「バランス」だと思います。
学生にとって、その時に必要な学びをしっかりと持ち帰ることができること、企業にとって、学生に伝えたいことがきちんと「伝わる」形式で届けること。この2つを両立させる必要があります。

しかしその具体的な方法が分からず、結果的に企業のニーズにフォーカスしてしまっているのが現状と見てもいいかもしれません。

しかし、方法はあります。それが「ワークショップ形式」です。

ワークショップ形式の1dayプログラムが有効な理由

— 具体的に教えてください。


森明: はい。ワークショップとは、参加者が主体的に課題に取り組み、意見を出し合いながら答えをまとめあげていく体験型セミナーを指します。いわゆるグループワークやグループディスカッションもこれに該当します。統計データを見てみると、以下のような結果が出ています。

出典:2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)

森明: 2位以下に大きく差を付けて「グループディスカッション・グループワーク」が学生の印象に強く残っていることが分かると思います。
つまり、それだけ記憶に残るということです。これは学生にとっての学習効果はもちろん、企業のニーズにも合致していると言えます。

— 学びの定着があるということは、それだけその中で提供された企業の情報も記憶に残ることが期待できるわけですね。


森明: そうです。それは、グループディスカッションやグループワークに代表されるワークショップ形式でのプログラムが、一方的に話を聞くだけではなく、学生たちが積極的に参加して主体的に考える必要があるからですね。

— 他に、ワークショップ形式のメリットはありますか?


森明: ワークショップ形式のメリットは、「双方向性」に集約できます。これは、企業が学生の声を聞くことができる、ということを意味します。

ワークショップを通じて得た学生からの声によって、自社が学生からどう見られているかを知ることで、その後の採用活動における自社の伝え方を修正することもできます。

ワークショップ形式のオープン・カンパニーを「次」につなげる

— ワークショップ形式が学生のニーズを満たしやすく、企業にとってもメリットの大きい方法であることが分かりました。では、その中に「企業が伝えたいメッセージ」を織り込むにはどうしたらいいのでしょうか?


森明: ワークショップの中で、課題の具体例として自社を取り上げていくのが良いでしょう。

例えば、繊維商社が「繊維業界を理解するための1dayワークショップ」を開催したとします。
そのワークショップの中では、課題に取り組むに当たって、繊維業界全体を概観するようなインプットが最初に行われるはず。その時に「例えば弊社は、業界の中でこの位置で、こういう仕事をしています」と学生に伝えるのです。

他にも、自己分析のワークショップであれば、ワークの後に「このタイプの人は、弊社では営業に向いています。このタイプなら、マーケティングが向いています」と、自社の具体的な職種と関連付けて解説することもできます。

すると、業界や自分自身の理解にひも付いた形で学生に自社を理解してもらうことができ、なおかつ、そのことを覚えてもらえる可能性が高くなるのです。

自社を印象付けるワークショップのポイント

  • 業界理解や自己分析といった、学生のニーズを満たすテーマで開催する
  • 自社の具体的な情報を材料とした課題を設定し、主体的に考えてもらう
  • 学生からの回答発表の後、自社の情報をさらに深掘りしながら解説を行う

— それが結果として、学生の志望度につながっていくこともあるということですね。


森明: そうです。ただ、ワークショップを開催する「だけ」で志望度の向上までつなげるのは難しいでしょう。
その時は学生の印象に残りますが、その後、多くの企業と接触する中で、当時の印象が薄れていくことは避けられません。

ワークショップを通じて接触を得た学生と継続的な連絡を取りながら、会社見学会や社員座談会、インターンシップなど次のステップへと積極的に誘導していくことで、具体的な志望度向上へとつながっていくことが期待できます。

— なるほど。よく分かりました。しかし、そういった効果を狙えるワークショップを設計するのは難しそうでもありますね。


森明: そうですね。リソースやノウハウがなく、プログラム設計に手が付けられないというお声はよく聞かれます。

マイナビでは、低コストかつ1人でも運用可能な、オリジナルのワークショップを設計できる企画をご準備しています。難しいと感じる場合には、ぜひご相談いただければと思います。

— 今日は具体的なメリット、ノウハウについてのお話、ありがとうございました!


オリジナルのワークショップが作れるパッケージ企画

森明がインタビューの最後に話しているように、マイナビでは低負荷・低コストかつオンラインでも開催できるオリジナルワークショップを、簡単に設計できるパッケージ企画をご提供しています。

学生のニーズを満たしながら、自社を印象付けるワークショップの開催にご興味のある方は、ぜひお問い合わせください!


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  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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