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初めての合同説明会 対面イベント編~企業側のメリット&出展のポイントについて解説

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この記事では、新たに新卒採用の担当になられた方や、初めて新卒採用をしようという企業の方に向けて「合同説明会」、特に実際に企業と学生が1つの会場に集まって行われる「対面型合同説明会」について解説します。

企業と学生とが最初に出会う場となる合同説明会。参加するに当たって考えておくべきこと、準備すべきものなどの基本情報から、記事の後半では「対面」の合同説明会で特に気を付けるべきことをインタビュー形式で解説します。

「初めての合同説明会 WEB編」はこちら

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<取材協力>

合同説明会は、複数の企業と多数の学生が一つの会場に集まるイベントで、採用広報手法の一つです。学生は多くの企業の中から自分が興味のある企業のブースを訪れ、話を聞くことで、自分の進路について考える場として機能しています。

イベントの内容もさまざまで、全学生を対象にしたものから、理系学生や建築土木学生向けなどの専攻別に分けたもの、体育会系の学生だけを対象にしたものや、全国47都道府県で地方企業が集まるイベントもあります。
対象が広いほど多くの学生が集まりますが、採用したい学生の属性がはっきりと決まっている場合には、細分化された合同説明会に参加するのも良いでしょう。
まずは自社が採用すべきターゲットを明確にした上で、「学生と直接接点を持つ広報が必要だ」となった際には、開催予定をリサーチし、自社が参加すべき説明会を探してみるところから始めましょう!

対面型の合同説明会では、各社ごとにブースを構え、学生に対してプレゼンテーションを実施します。時間はプレゼンテーションの内容によっても異なりますが、30分ほどで構成されることが多く、会期中に複数回実施します。
そのほか、プレゼンテーションに参加していない学生に対しても、パンフレットなどを配り知ってもらうきっかけをつくることができるのも魅力の一つです。

また、マイナビの合同説明会では各企業の説明会に参加した、しないにかかわらず、ブースを訪れた学生の同意がとれれば学生へ連絡を取ることのできる仕組みも提供されており(一部イベントを除く)、エントリー開始や個別企業説明会、インターンシップなどの情報を送ることができるため、母集団の獲得にも大きく寄与します。

WEB型との大きな違いは、その会場に来ることができる、つまり近隣に住んでいたり、地元だったりでそのエリアにゆかりのある学生が参加する点です。採用ターゲットを特定のエリアに絞り込んでいる企業にとっては、効率良く接触できる機会となるでしょう。

学部3年生・大学院1年生向けのインターンシップイベントを皮切りに1年を通して全国で開催されている合同説明会ですが、一番大規模なものは採用広報が解禁される3月に開催され、その後は、夏場や秋冬にかけてだんだんと開催規模や数が減少していきます。つまり、学生目線で「就活の初期」に当たる時期に盛んに行われていることが重要なポイントです。

採用広報解禁後の3月から4月ごろに開催される合同説明会には、志望する業界が定まっていない学生も一定数参加しており、「これから本格的な就活シーズンだ」と自分自身を鼓舞する意味で参加するという学生も少なくありません。

まずは自社に興味を持ってもらえるよう、プレゼンテーションで伝えるべき内容をよく精査しましょう。

合同説明会に参加する学生の中には、その時点で特定の企業や業界に強い興味を抱いていないことも多くあります。
そのため、あまり詳細に事業内容や仕事内容を解説するよりは、「まずは興味を持ってもらい、知ってもらう」ことを目的とするのがいいでしょう。
下記は対面イベントでもWEBイベントでも鉄板のコンテンツです。

<採用イベントのプログラム例>

  • 会社概要
  • 業界の概要
  • 募集要項
  • 先輩社員の紹介
  • 1日の流れ
  • 質疑応答

<インターンシップイベントのプログラム例>

  • 会社概要
  • 業界の概要
  • プログラム概要
  • 質疑応答

近年では入社後に自分がどのような仕事をし、どう成長できそうかを早くから知っておきたいという学生も多いことから、キャリアプランを合同説明会で紹介する企業も増えています。

しかし、30分のプレゼンテーションで全てを伝えようとすると、場合によっては早足になってしまうかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、年齢の近い若手社員と学生とのコミュニケーションに時間を使うことです。例えば「1日の流れ」のような、より現場に近い内容は若手社員に体験談を交えて話してもらったり、プログラムの後半を若手社員との座談会にするなどです。

近い将来の自分を重ね合わせ、想像することのできる若手社員との出会いは、学生にとって将来を考える最高の機会になるばかりか、WEB上では決して得られない「社員の雰囲気」「生の声」を受け取ることができるため、満足度の向上につながるでしょう。

ここからは、「対面型合同説明会」に初めて出展する企業の方が知っておくべきこと、備えておくべきことを、マイナビでイベントのプロデュースや企業のサポート、学生向けの広報などを担当している伊藤愛美と橋野貴寛に話を聞いてみたいと思います。

― まず、企業が出展するメリットは何でしょうか?


橋野:「偶然の出会い」が期待できることです。
合同説明会に参加する学生の多くは、特定の企業を訪問するより、さまざまな企業を探すことを目的に来場しているんです。

多くの学生はまず名前を知っている大企業のブースを目指しますが、その途中でさまざまな企業のブースの前を歩くことになるわけです。そして、ブースに展示されたパネルや、配られたパンフレット、社員からの声掛けで興味を持ったら話を聞いてみる、という行動に出ます。
これは、出展企業、特に中小企業やBtoBの企業にとっては大きなメリットです。

― 「偶然の出会い」を生み出すためには、説明会で何を話すかはもちろん、声掛けの方法、パンフレットなどの配り物、ブースに展示するパネルなどの要素も重要になりますね。


橋野:そのとおりです。1日の中で学生が立ち寄れるブースは4〜5社といわれています。その中の1つになるために、声掛けは最も基本的で実行しやすい最初のコミュニケーションですね。合同説明会はマイナビをはじめとした主催者によってルールが設定されていますので、その中で積極的に行っていただきたいですね。
伊藤:学生から好感度の高い声掛け方法としては自社のことを一方的に話すのではなく、会話形式で話し掛ける方法がおすすめです。

「こんにちは!今日はどんな業界を見に来られたんですか?」「なるほど。実は私たちの会社でも〇〇と関わることが多いんです。少し話を聞いていきませんか?」

のように、会話が始まる声掛けですね。会話から接点を見つけてブース内説明会に誘ってもいいし、反応が薄いようであればサッと身を引きましょう。学生はこちらが想像しているよりも緊張していますから、しつこく声掛けをするとかなりプレッシャーを感じてしまいます。

橋野:合同「説明会」というと、どうしても企業側が一方的に説明する場を想像してしまうかもしれませんが、伊藤の言うとおり、まずは「学生がコミュニケーションを取りたくなること」を大事にしていただきたいですね。

そのために大切なのが、学生の気持ちに寄り添い、「質問していいんだという安心感を与える」こと。また、学生を一社会人として対等に扱い、ビジネスコミュニケーションの徹底も欠かせません。

なお、具体的な方法の一つとしては、若手社員をブースに配置するのは非常に有効です。一回りも二回りも年上の社員よりずっと話しやすいですし、身近なロールモデルを通じて、リアルなキャリアプランや社内の雰囲気、社風などその場でないと伝えられないことを伝えることができます。

― コミュニケーションの場として捉えることは非常に重要なことだと思いました。では、その前段階で合同説明会の準備としては何をすべきでしょうか?

伊藤:大きく2つあります。1つが学生に何を・どう伝えるのかを考えること。2つ目が広報です。

橋野:1つ目は、深く考えずに出展しても成果が出ませんので、非常に重要です。就職活動を始めたばかりの学生に、自社の何を、どう伝えれば魅力的に映るのか。自社がターゲットとしている学生は、どんな情報を欲しがっているのか。コンセプトと目的をしっかりと定め、プレゼンの内容、人選、ブースの装飾をじっくりと考えていただきたいですね。
マイナビの合同説明会に出展されるのであれば、営業担当が一緒にプランを考えますので、いつでもご相談ください。

伊藤:2つ目の広報について、自社のホームページや求人媒体ページに出展情報を掲載するのはもちろん、すでに自社にエントリーしている学生へ出展告知メールの送付などを行うことで、ブースへの集客の最大化を図ることができます。

橋野:合同説明会の大きなメリットとして「偶然の出会い」が重要とお話ししましたが、自社の出展を知り、「指名」でブースを訪れてくれる学生がいれば、それに越したことはありません。自社目的で来場する学生をいかに増やすかも考えて広報設計できると良いでしょう。

― では最後に、出展後には何をすべきでしょうか?


伊藤:就職活動のスタートとして合同説明会に参加し、やる気に火が着いている状態のうちに学生とコンタクトを取ってください。
個別企業説明会の案内、インターンシップの案内、選考会の案内など、具体的に学生がアクションを取れるよう、予約URLを添えたメッセージを出すといいでしょう。

橋野:加えて、出展の振り返りもしっかりと行っていただきたいですね。訪れた人数を確認し、多かったにせよ少なかったにせよ、その理由を探り、次の出展に向けて作戦を考えることが重要です。

― 今日はありがとうございました!

初めて対面型合同説明会に出展を検討されている、出展が決まっている方向けに基礎的な内容を解説しました。
WEBイベントも普及している今の世の中で、わざわざ「会いに来る」だけの価値を学生に感じてもらうためには、「リアルでないと伝わらない情報」をいかに伝えるか、が重要です。

若手社員のアサイン、プレゼン内容の精査、社風が表現できるブース装飾など、ぜひ工夫を凝らして学生にアプローチしてみましょう!

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  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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  • 人材採用・育成 更新日:2023/10/20
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