経営と人材をつなげるビジネスメディア

MENU CLOSE
1 s_saiyo_s02_s06_s20231015155937 column_saiyo c_dlcontsc_kouhouc_shinsotsusaiyoauthor_organization_saponet

初めての合同説明会 WEBイベント編~対面イベントと比較したメリットや、企業が出展する際のポイントを解説

/news/news_file/file/thumbnail_s-column-195.png 1
この記事では、新たに新卒採用の担当になられた方や、久しぶりに新卒採用を行う企業の方、また、対面での合同説明会には参加したことがあるけれど、「WEB型合同説明会」は初めてという方に向けて解説します。

コロナ禍をきっかけに広く普及したWEB型合同説明会は、今や定番の採用広報の一つとなっています。

参加するに当たって考えておくべきこと、準備すべきものなどの基本情報から、記事の後半では特に気を付けるべきことをインタビュー形式で解説します。
「初めての合同説明会 対面編」はこちら

\参加前に知っておきたい!「WEB型」合同説明会用伝わる&見やすいスライド&プレゼンテーションのコツ ダウンロードはこちら(会員限定・無料)/

<取材協力>

合同説明会は、複数の企業と多数の学生が一つの会場に集まるイベントで、採用広報手法の一つです。学生はさまざまな企業の中から自分が興味のある企業のプレゼンテーションを聞くことで、自分の進路について考える場として機能しています。

WEB型合同説明会は、複数の企業がWEB上で説明会を配信・公開し、学生はそれらの中から興味のある企業の説明会に参加するイベントです。

開催形式は全学生を対象にしたものから、理系などの専攻別に分けたもの、体育会系の学生だけを対象にしたものや、Iターン・Uターンを志望する学生向けに地方企業が集まるものなどもあります。

対象が広いほど多くの学生が集まりますが、採用したい学生の属性がはっきりと決まっている場合には、細分化された説明会に参加するのも良いでしょう。
まずは自社が採用すべきターゲットを明確にした上で、「学生に広く広報を行うことが必要だ」となった際には、開催予定をリサーチし、自社が参加すべき説明会を探してみるところから始めましょう!

形式は一般的に「ライブ型」と「録画型」があり、「ライブ型」が主流です。

「ライブ型」とは

自社の説明会開催時間に収録スタジオ、ないしは別の場所から生配信を行います。チャットを利用した学生との双方向コミュニケーションが可能な点が特徴です。

「録画型」とは

事前に収録したWEBセミナーを特設ページにて配信します。学生は好きな時間に繰り返し視聴することができるのが特徴です。

マイナビのWEB型合同説明会では、説明会へ参加し「出席票」を提出した学生へ連絡を取ることのできる仕組みも提供されており(一部を除く)、エントリー開始や個別企業説明会、インターンシップなどの情報を送ることができるため、母集団の獲得にも大きく寄与します。

対面型との大きな違いは、全国各地から学生が参加する点です。採用広報を広く行いたい場合に、WEB型合同説明会は有効でしょう。
配信スケジュールに合わせて終日参加している学生から、学業やアルバイトの合間をみて参加している学生まで、視聴シーンはさまざまです。

学部3年生・大学院1年生向けのインターンシップイベントを皮切りに1年を通して全国で開催されている合同説明会ですが、一番大規模なものは採用広報が解禁される3月に開催され、その後は、夏場や秋冬にかけてだんだんと開催規模や数が減少していきます。つまり、学生目線で「就活の初期」に当たる時期に盛んに行われていることが重要なポイントです。

採用広報解禁後の3月から4月ごろに開催される合同説明会には、志望する業界が定まっていない学生も一定数参加しており、「これから本格的な就活シーズンだ」と自分自身を鼓舞する意味で参加するという学生も少なくありません。

まずは自社に興味を持ってもらえるよう、プレゼンテーションで伝えるべき内容をよく精査しましょう。

合同説明会に参加する学生の中には、その時点で特定の企業や業界に強い興味を抱いていないことも多くあります。
そのため、あまり詳細に事業内容を解説するよりは、「まずは興味を持ってもらい、知ってもらう」ことを目的とするのがいいでしょう。
下記はWEBイベントでも対面イベントでも鉄板のコンテンツです。さらに、チャットを用いた「質疑応答」の時間を設け、なるべく学生の不安や懸念を払拭(ふっしょく)するのがおすすめです。

<採用イベントのプログラム例>

  • 会社概要
  • 業界の概要
  • 募集要項
  • 先輩社員の紹介
  • 質疑応答

<インターンシップイベントのプログラム例>

  • 会社概要
  • 業界の概要
  • プログラム概要
  • 質疑応答

近年では入社後に自分がどのような仕事をし、どう成長できそうかを早くから知っておきたいという学生も多いことから、キャリアプランを紹介する企業も増えています。

しかし、30分の中で全てを伝えようとすると、場合によっては早足になってしまうかもしれません。
繰り返しにはなりますが、「チャット」を利用して学生とコミュニケーションを取りつつ、進めると良いでしょう。

また対面イベントと違い、WEBイベントは匿名性のある環境で質問をすることができるため、直接は聞きにくい質問も学生から寄せられます。
そういった質問にできるだけ答えていくことで、参加して良かった、ここでないと知ることができなかった、と思ってもらえれば企業への興味にもつながっていきます。

ここからは、「WEB型合同説明会」のメリットや、初めて出展する企業の方が知っておくべきこと、備えておくべきことをマイナビでイベントのプロデュースや企業のサポート、学生向けの広報などを担当している伊藤愛美と橋野貴寛に話を聞いてみたいと思います。

― まず、WEBイベントに企業が出展するメリットは何でしょうか? 特に対面イベントと比較してどうなのかについて教えてください。


伊藤:全国の学生を一度に集客できる点は、対面イベントと比較しても大きなメリットであり強みです。参加学生に「場所の制約がない」ためですね。例えば九州で対面イベントを行った場合、九州以外の学生は2割以下程度しか集まりません。一方で、WEBイベントだと物理的な距離がないためそれ以上の集客が可能なのです。

橋野:対面イベントでは、学生が1日に回れるブースの数は4〜5社が上限だといわれていますが、この制約もWEBイベントであればなくなります。
会場内の移動がないため、少し話を聞いてみて興味がなければすぐ次に移る、という行動がしやすいからです。

企業にとってはデメリットのようにも見えますが、この流動性があるからこそ多くの学生と出会うチャンスにつながっているのも、また事実です。

― 対面イベントの場合、通りがかりで「偶然に」自社のブースに学生が来てくれるということが大きなメリットです。WEBイベントではそういった偶然は起こりにくいと思いますが、その点がデメリットにはなりませんか?


橋野:確かにWEBイベントでは全ての出展企業が並列にページ上に並ぶので「偶然」学生が参加するのは難しいかもしれませんが、それを補うだけの「間口の広さ」があります。

伊藤が言っていたように「場所の制約がない」のはもちろん、マイナビの場合、配信した説明会のアーカイブをお渡ししているので、エントリー学生に配布したり、採用ページに設置したり、QRコード化して紙DMからも見られるようにしたり……など、後工程でさまざまな活用ができます。
どちらが良いということではなく、ターゲットとする学生の属性や自社の採用戦略に照らして判断すべきですね。

― セミナーの作り方については、特にWEBイベント特有のポイントはありますか?


伊藤:まず大前提として、WEBイベントではプレゼン資料の見やすさが学生の理解度や志望度を大きく左右します。加えて、今の学生は大学の授業でプレゼンの勉強をしていることも多く、相当にリテラシーが高いことを意識していただきたいですね。

文字が小さすぎる、デザインが悪くて読みにくい・見にくい、話題の順番がきちんと考慮されていない……など、学生の高いリテラシーにかなわないプレゼン資料では、伝わるものも伝わらないという厳しさはあると思います。

橋野:その上で、自社がターゲットとする学生の嗜好(しこう)を読み取り、自社のことをきちんと伝えられる内容を考えることが大切です。
また、WEBイベントでは対面イベントと違い、学生側の緊張感に大きな差があり、飽きられやすいという特性も考慮する必要があります。

まずは冒頭でしっかり心を「つかむ」こと、また、話し手の人柄が伝わりにくいので趣味や休日の過ごし方など、プライベートな情報を交えた自己紹介をする、そしてライブ型であればチャットを活用して参加感を高めるなどの工夫を重ねていきましょう。

― チャットでのコミュニケーションは、対面イベントにはないメリットですね。


伊藤:はい、そのとおりです。顔が見えないためか、対面では聞きにくいようなこと、例えば残業時間や社員同士の関係性、給与体系についてなどをズバッと聞いてきます。そういうものに丁寧に答えることで、企業への信頼感が生まれるでしょう。

ただ、プレゼンもチャットへの回答も1人で行うとなると、なかなか厳しいですね。できれば、プレゼンターに加えて、チャット対応の社員をもう1名アサインすると良いと思います。

― では最後に、出展後には何をすべきでしょうか?


橋野:プレゼン中にすべきことにもなってくるのですが、「弊社に興味のある方は出席票(個人情報)を提出してくださいね!本日参加者限定の説明会をご案内します」のように、次のステップに促すことが重要です。また興味を持ってくれた学生へのアプローチは温度感が高い当日中にするのがおすすめです。
視聴して終わり、はもったいないため、「次のステップへ進みたい!」と思ってもらえるコンテンツと誘導はセットで考えて参加すると良いでしょう。

― WEB型合同説明会に出展するに当たって、配信環境は問題ないのか、カメラに向かってうまく話せるだろうかなど、ハードルを感じている方も多いと思います。どのような準備をすればいいのでしょうか。

橋野:快適にWEB会議ができる環境が整っている企業であれば、そのまますぐにWEBセミナーの配信、録画はできるはずです。
加えて、マイナビであれば配信スタジオも用意していますので、プレゼン資料のデータさえあれば、当日の段取りはスタッフがサポートします。

伊藤:橋野が言ったように、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。伝えたいことをしっかりと整理して、プレゼン資料も整えて、全国の学生に自社をアピールするチャンスをしっかりと活かしていただきたいと思います。

大企業も中小企業も並列に並び、学生に直接声掛けなどもできないWEB型合同説明会には、対面型にはない難しさがあるのも事実です。

しかし、インタビューでも語られていたように、その「間口の広さ」は他では変えられない大きなメリットです。
これを活かすため、深い自社理解から伝える内容、伝え方をしっかりと考えて準備をすることが重要です。

ぜひ、全国の学生に向けて自社の魅力を力強くアピールしてください!

\参加前に知っておきたい!「WEB型」合同説明会用伝わる&見やすいスライド&プレゼンテーションのコツ ダウンロードはこちら(会員限定・無料)/

  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

    新卒・中途採用ご担当者さま、経営者さま、さらには面接や育成に関わるすべてのビジネスパーソンに向けた、採用・育成・組織戦略のヒントが満載の情報メディアです。HR領域に強いマイナビだからこそお伝えできるお役立ち情報を発信しています。

  • 人材採用・育成 更新日:2023/10/20
  • いま注目のテーマ

RECOMMENDED

  • ログイン

    ログインすると、採用に便利な資料をご覧いただけます。

    ログイン
  • 新規会員登録

    会員登録がまだの方はこちら。

    新規会員登録

関連記事