「求人写真」撮影・掲載のポイントを解説! 介護職の求人票の書き方(写真編) 【介護職採用シリーズ_vol.16】
求職者が就職・転職情報サイトで仕事探しをするときには、まず職種や地域、条件などで検索するのが一般的です。するとスマートフォンやパソコンの画面には、写真とともに求人一覧が表示され、求職者は、そこから気になる求人を選んで詳細をクリックします。求人一覧に表示される写真は、キャッチコピーとともに、求職者が詳細を閲覧するかどうかの決め手となります。
とくにスマートフォンでは写真が大きく表示されるため、写真の内容や質は非常に重要です。というのも、求職者の多くがスマートフォンで求人情報を見ているからです。マイナビが運営する福祉・介護職向けの転職情報サイト「マイナビ福祉・介護のシゴト」では、求職者の約80%(※)がスマートフォンで求人を閲覧していることがわかっています。
※出典:「マイナビ福祉・介護のシゴト」2024年3月の閲覧実績
求職者は、写真から、求人情報の文面を読むだけではわかりにくい職場の雰囲気や社風といった情報を感じとって、職場選びの判断材料にしています。法人側が写真で自法人の雰囲気を十分に伝えることで、閲覧数や応募数の増加はもちろん、ミスマッチを減らす効果も期待できます。
日常的にSNSに親しんでいる若い世代の求職者は、一般的に見栄えのよい写真を掲載している法人に魅力を感じる傾向があります。できる範囲で、自法人の良さが伝わる場所や写真映えする場所を探して撮影しましょう。
適した撮影場所は、サービス形態によっても異なります。特別養護老人ホーム(特養)や有料老人ホームなどの入居施設の場合は、事務所や食堂、レクリエーション室など、自法人の特徴をアピールできる場所を選ぶとよいでしょう。建物が古い、狭いといった理由で施設内に撮影に適した場所がない場合は、敷地内の緑のきれいな樹木の前や屋上で撮るのも一案です。
とくにオフィススペースが狭い訪問介護事業所からは、撮影場所がないという悩みをよく聞きます。訪問介護事業所の場合、送迎時に職員が車に乗り込むシーン、利用者の自宅まで自転車で移動しているシーンなどを撮影するのもよいでしょう。写真にキャプション(説明文)をつけられる場合は、何をしているところなのかを書くことで、より求職者に仕事の内容や魅力が伝わりやすくなります。
撮影時には、機密情報や第三者の著作物が写っていないかをチェックしましょう。代表的な機密情報は、利用者や職員の個人情報、法人の財務状況などです。第三者の著作物では、テレビの画面、キャラクターの人形やポスターなどが写り込むケースがよく見られます。第三者の著作物が写っている写真を掲載すると、著作権(著作物を勝手に利用・複製されない権利)侵害になるおそれがあります。写真に写りそうな場合は、画面から外すか、場所を変えて撮影しましょう。
そのほか、職員が名札をつけていると、顔と名前が一致することで、部外者に個人を特定される、他法人から引き抜きされるといった思いがけないトラブルを招くリスクもあります。撮影時には、念のため職員に名札を外してもらいましょう。
- 人材採用・育成 更新日:2025/07/10
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