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Z世代とは? 定義や他の世代との違い、仕事の価値観、活躍できる仕事環境の整え方も解説

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Z世代とは、2023年時点で10代〜20代前半の社会人になりたて、またはこれから社会人になる世代です。特徴や価値観を知っていると、円滑なコミュニケーションが取りやすくなります。この記事では、Z世代と関わることが多いであろう採用担当者に向けて解説します。Z世代が注目される理由や仕事に対する価値観もご紹介するため、採用活動の参考にしてください。

Z世代を理解するには、生まれた年代を知るとイメージしやすくなります。ここでは、定義と名前の由来について解説します。
Z世代とは、明確な年齢の定義はないものの、1990年代後半〜2012年頃に生まれた世代といわれています。2023年現在で10代〜20代前半の世代です。物心ついたときからインターネットを当たり前に活用するデジタルネイティブです。社会問題への関心が高く、個人の価値観を大切にする傾向があります。

Z世代という名前は、アメリカが発祥です。1960年代中盤〜1980年頃生まれをX世代(ジェネレーションX)と呼び、1980年頃〜1990年代中盤生まれをY世代と定義した流れで、アルファベット順にZ世代と名付けられました。

Z世代は、他の世代とは異なる特徴があります。ここでは、主な4つの特徴を解説します。
Z世代は、インターネットが普及した1990年代に生まれ育ったデジタルネイティブです。インターネットに慣れ親しんでいるだけでなく、ITの発展や普及とともに成長しているため、生活のあらゆる場面での活用が浸透しています。スマートフォンやタブレットといったデジタルデバイスや、SNSを上手に使いこなします。
複数のSNSを活用し、情報収集やコミュニケーションを行います。Z世代は、製品購入する際に、マスメディアよりもSNSを参考にします。就職活動においては、説明会やインターンシップの感想などもSNSに投稿するケースもあるでしょう。その口コミから企業を探すことも考えられます。
SNSを通じて情報収集し、国境を超えた価値観に日常的に触れている世代のため、環境問題や人種差別などの社会問題に高い関心を持つ傾向があります。就職活動においては、志望企業の社会問題の向き合い方に関心を持つ可能性があります。

商品やサービスを選ぶ際は、自分だけの個性を見出したり、共感できたりするかを重視する傾向があります。Z世代にとって、社会的な認知度が高いだけでは基準になりにくいといえるでしょう。自分が気に入ったものや、自身が共感するインフルエンサーや信頼する友人がおすすめする商品やサービスを選びたいという思考を持ちます。就職活動においては、企業理念や働いている人たちの価値観とどれだけ共感できるかという点を重視すると考えられます。

Z世代以外にも「世代」がつく用語があります。ここでは、X世代、ミレニアル世代、Y世代、α世代について解説します。
X世代は、1960年代中盤~1980年頃に生まれた世代で、Z世代の親世代にあたります。第二次世界大戦後のベビーブームの次の世代で、個人主義的な考えや独立心が強く、1つの会社で長く働きたい思考が強いといわれます。
Y世代とは、1980年頃〜1990年代中盤に生まれた世代で、ミレニアル世代ともいわれます。デジタルネイティブ世代であり、ゆとり教育を受けたゆとり世代とも呼ばれます。 ゆとり世代は1987年〜2004年頃に誕生し、震災やリーマンショックを経験した世代です。保守的な思考や多くを求めない思想が特徴といわれます。

α世代は、2013年頃〜2020年中盤頃に生まれた世代で、Z世代の後に続く世代です。α世代にとってデジタルコンテンツはテキストではなく、動画や画像が主流になっています。

Z世代は、影響の大きさと異なる価値観を持つことから注目されています。ここでは注目される理由を解説します。
日本は少子高齢化社会ですが、世界規模で見るとZ世代の割合は多いため、社会や経済に与える影響が大きい層として注目されています。全世界の多くのZ世代が労働市場に出る年齢になると、他の世代を上回る購買力が予測されています。

Z世代はスマートフォンがない時代を知らない世代で、これまでと価値観やライフスタイルが異なることも理由の1つです。マーケティングや採用広報において、従来の手法が通用しないため、Z世代について理解する必要があります。

Z世代は、働き方や仕事の価値観にも特徴があります。ここでは、5つにまとめて解説します。
仕事とプライベートの両立を目指し、ワークライフバランスを重視します。仕事優先の働き方は好まず、健康的な働き方を好みます。時短勤務やフレックス制度などが充実し、有給休暇を取得しやすい環境を選ぶ傾向にあります。
1つの会社で長く働く終身雇用のスタイルには固執せず、柔軟な働き方を検討する人が増えています。経験やスキルの幅を広げることや、自分の価値観を大切にするため、転職への抵抗は少ないといえます。多様性は働き方にも広がっているといえるでしょう。
業務や会議の無駄を解消するといった、業務の効率性向上を求め、仕事とプライベートを効率的に豊かにしたいと考えています。最近ではタイムパフォーマンスを略した「タイパ」という言葉もZ世代で多く飛び交うようになっています。
マイナビの「2023年卒 就職活動における価値観に関するアンケート」※によると、Z世代にとって安定性を感じるポイントは、企業規模ではありません。自分に合う社風や働きやすさ、福利厚生や各種制度が整備されているか、自分を取り巻く人間関係に対する心理的安全性を重視しています。

同調査で「企業選択において自身が成長できる環境かどうかを重視していますか」という問いに対して文理共に7割以上が「はい」と回答しています。自身が成長できる環境では、「研修・資格取得支援が整備されている」「若手の挑戦環境があるかどうか」が重視されています。

※参考:2023年卒学生に調査!企業選びの本音に迫る|学生にとっての「安心・安定」「成長環境」とは? | 人材採用・育成 | コラム | 経営と人材をつなげるビジネスメディア「HUMAN CAPITAL サポネット」

Z世代を社内で育て、活躍してもらうには、仕事環境を見直す必要があります。ここでは、仕事環境の整え方を解説します。
具体的な目的や背景を共有し、会社・組織・上司などを信頼できる環境を作りましょう。わからないことは自分で検索して情報収集する世代であるため、「上司の指示に従え」という理不尽な指示や、疑わしい情報を与えることは好ましくありません。
1人ひとりが異なる価値観を持つため、尊重したうえでコミュニケーションを取りましょう。一方的な意見や過度なプレッシャーを与えると、個性が認められていないと感じてしまうおそれがあります。

WEB会議やIT技術、ツールを取り入れ、業務効率化につながる労働環境を整えることも重要です。Z世代の得意分野を活かせるため生産性向上につなげられるでしょう。ただし、Z世代だけでなく先輩社員も使いこなす能力が求められます。

Z世代に向けた採用活動には、SNSの活用や意見のすり合わせが欠かせません。ここでは、3つのポイントについて解説します。
Z世代は、就職活動においても情報収集にSNSを使います。会社の様子を伝えたり、質問コーナーを設けたりして、企業の魅力を発信しましょう。一方でネガティブな口コミも瞬時に広がるため、普段から学生と接する際には発言や態度には気を付けなければなりません。
Z世代は、自分の価値観と合うかどうかを重視します。会社説明会や面接で学生と接する際は、学生の意見に耳を傾け、居心地のよさを感じてもらうことが大切です。一方的に意見を押し付けるような姿勢は避けましょう。

積極的に情報をオープンにすると、好感度が上がります。Z世代は情報の透明性を求めるため、不利益になりそうな情報もオープンにする誠実さが求められます。オンライン会社見学や社員インタビューなどを通じて、学生の不安を払拭することが重要です。

Z世代に明確な定義はないものの、一般的に、1990年代後半〜2012年頃に生まれた世代とされることが多いです。SNSが生活に深く浸透したデジタルネイティブで、個性や共感を重視するため、従来の手法が通用しない傾向があります。採用広報においても、Z世代に合わせた新しい手法の検討が必要でしょう。

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  • 人材採用・育成 更新日:2023/05/08
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