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【2021年最新版】新卒採用担当者必見!「採用広報ツール」の使い分けポイント ―【特集】企業として出すべき採用広報とは? 第2回

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採用広報における「ツール」は、時代に合わせてその種類や活用方法が大きく変わってきました。
では、今の時代に合った採用ツールの使い方とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、
  • 採用サイト
  • 映像
  • パンフレット
  • イベント
  • SNS

の5つに分けて、それぞれ今の時代に合った使い方や活用法をお伝えします!

<解説・監修>

就職活動を始めた学生の多くがまず訪れるのは、マイナビをはじめとした「ナビサイト」です。希望の条件を入力し、検索結果に挙がった企業の情報を調べるところから、就職活動は始まります。

今回のテーマである各社が自前で持つ「採用広報ツール」は、その後企業と学生が直接的な接点を持ったときに効果を発揮します。では、その前提で「採用広報ツール」はどのように使うべきなのでしょうか?

答えは条件検索だけでは浮かび上がってこない企業の風土や歴史、社員の人柄、これからの成長戦略などを学生に伝え、最良のマッチングをかなえるために使うべき、ということです。

新卒採用において、採用予定人数に対する充足率は非常に重要な指標ですが、企業が成長するためには単に「条件」が合う学生を必要な人数採用するだけではなく、自社にマッチした企業の成長を促す人材が必要です。

そのためには、企業が学生を知ることはもちろん、学生側も企業をよく知って、条件だけでなく社風や理念まで理解し納得した「相互理解」の上で内定を受諾してもらう必要があります。
しかし、企業側が採用選考過程で学生のことをよく知ることができる一方、学生側が企業を知る方法は企業が提供した情報に限られてしまうため、採用広報で上手に情報を伝えることができないと「相互理解」を得ることはできません。

さらに、現在はコロナ禍の真最中で直接対面する機会も限られており、これまで以上に「相互理解」を得ることが難しい状況にあります。
そのような環境下で、学生とのより良いマッチングをかなえ、採用課題を解決するためにどんなツールを活用していくべきか。本記事ではツール別の特徴とともに、今の時代に合った活用のポイントをアドバイスしていきます。
まずは「採用サイト」です。
ナビサイトには掲載し切れない「社員インタビュー」や「プロジェクト紹介」のようなコンテンツはもちろん、ナビサイトと重複する企業の基本情報まで、全てを網羅的に抱えた採用サイトは、採用活動の中心となります。
採用サイトのメリット 採用サイトのデメリット
  • 自由度が高く、表現や発信方法も工夫できる
  • サイト内検索によって、学生は自分の欲しい情報にアクセスできる
  • 映像やパンフレット、イベントなど他のツールと連携できる
  • ナビサイトと違い、学生が偶然発見することは少ない
  • 定期的なリニューアルが必要である
コメント
ナビサイトはもちろん、合同会社説明会などのイベントやSNSなどを通じて企業を知った学生は、ほぼ間違いなくその次に採用サイトに訪れますし、エントリーする企業を迷っているときや選考過程で疑問が浮かんだときなども、まずは採用サイトに戻って情報を調べ直しています。

採用サイトは網羅的に情報を提供し、初期の企業研究からエントリーシート提出時の情報提供、内定承諾のタイミングでのクロージングまで、全ての採用フローで活用される可能性があるツールです。

一方で、過去にサポネットで行った学生座談会でも「採用サイトのデザインが古くさく感じると、企業へのイメージも下がる」という声が聞かれたとおり、維持にコストがかかることも事実。5年もリニューアルせずに置いておくと、かなり古く感じられてしまうでしょう。

よく「エントランスにその会社の姿勢が表れる」といいますが、学生にとってはそれが採用サイトです。
維持コストはかかりますが、「採用サイトを持たない」という選択はお勧めできません。
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。話し手が聞き手に与える情報量を「言語(文章)」「聴覚」「視覚」の3つで比較したとき、言語(文章)はたったの7%で、残りの93%は聴覚と視覚から得ている、という法則です。

つまり映像は、採用サイトやパンフレットなどテキストベースの媒体と比較して非常に多くの情報を学生に提供することができるツールとして活用できます。
映像のメリット 映像のデメリット
  • テキストを読み込む必要がなく、学生が気軽に情報をインプットできる
  • アニメーションやインタビュー、セミナーなど表現の幅が広い
  • テキストでは伝えられない企業の風土や社員の人柄を伝えることができる
  • 制作費が高額になりがち
  • 制作期間も長くかかることが多い
コメント
採用において「カルチャーフィット」は非常に重要な指標ですが、企業側のカルチャーを最も効率よく伝えられる手段が「映像」です。実際に話し、動く社員の映像は、学生に非常に強い印象を残すでしょう。
特に社風や社員の人柄などに強みのある企業にとっては、ぜひ使っていただきたいツールです。

また、学生を会場に集めた説明会やセミナーの実施が難しい今、それらを映像として配信できることも大きなメリットとなります。
コロナ禍で配布の機会そのものが激減するのに合わせて、パンフレットの制作自体を取りやめたという企業も多いのではないでしょうか。
しかし、ウェブサイトや電子書籍が普及した現代でも書店に本が並んでいるように、差別化という観点では効果を発揮するツールでもあります。
パンフレットのメリット パンフレットのデメリット
  • 紙媒体で読み込んでもらうことで、深い理解を得られる
  • 書き込むことができるため、学生向けのワークにも活用できる
  • 手元に残るため、時間がたっても他社との差別化が可能である
  • 印刷した後で修正が効かないため、制作に注意が必要である
  • 直接渡す機会がない場合、送料のコストが大きくなる
  • 適切な印刷部数の予測が難しく、無駄が出る可能性もある
  • 社員の離職など予期せぬ理由で変更が必要となることがあり、翌年には再活用しにくい
コメント
コロナ禍によって学生と直接接触する機会が減っているため、パンフレットを制作する企業は減っています。自宅に届き、手に取ることのできるパンフレット自体が大きな差別化ポイントになっています。

また、難関校の学生ほど「読み込んで、自分で情報を整理して理解する」という方法を好むため、送付する学生を絞ってもいいかもしれません。

さらに、コロナ禍によって友人や学校の先生らと会えないため、就職活動に関する相談相手として「両親」の重要性が急速に高まっています。今の就活生の親御さん世代であれば紙のツールは相性がよく、一定のブランド感も感じてもらいやすいため、エントリーや内定受諾のタイミングで迷った就活生の背中を押してくれるかもしれません。
上記のパンフレットを配る場としても活用されていたイベントも、コロナ禍の影響を強く受けました。

とはいえ、インターンシップや合同会社説明会などのイベント自体が消えることはなく、オンラインへと場を移して多くの企業が引き続き実施しています。

学生にとっては社員の生の声を聞ける貴重な場。その重要性はオンラインに移行した後も変わっていません。
イベントのメリット イベントのデメリット
  • 学生一人ひとりをフォローできるため、グリップしやすい
  • 満足度の高い接触機会を得られる
  • 長期化している採用市場においてつなぎ止め効果の重要性が上がっている
  • 現場社員への負担が大きい(社員協力がある場合)
コメント
今の採用活動は、プレ広報期間を含めると1年以上と長期化しています。その中で、採用広報ツールの多くが学生からのアクセスを待つ必要のある「待ち」のツールである一方、イベントは企業側が積極的に学生との接触を図れる貴重な機会です。

また、社員に直接質問することのできるイベントは、学生にとっても貴重な機会となっています。調べれば誰でもアクセスできる情報ではなく、「自分が知りたい、自分だけの情報」を得られる唯一の場でもあるのです。

イベントの合間や修了後に、学生が社員にこそっと聞くような質問の仕方はオンラインだと実現が難しいところですが、マイナビではその課題を解決するアバタータイプのオンラインイベントツールを提供しています。ぜひご相談ください。
最後はSNSです。学生のみならず、読者の皆さんの生活にも深く入り込んでいるであろうSNSは、発信をするハードルが他のツールと比べてはるかに低いため、カジュアルかつスピーディーなコミュニケーションを取ることができます。

一方、不自然に学生の好みに「すり寄る」ような運用は学生にも見抜かれてしまうもの。また、更新が滞っていると、それはそれで悪印象にもつながりかねません。
SNSのメリット SNSのデメリット
  • 更新作業が楽なため、最新情報を提供しやすい
  • 広告運用も可能なため、新規のターゲット学生にもリーチしやすい
  • 学生の生活圏に入り込めるため、カジュアルなコミュニケーションが可能
  • コメントやリプライなどを通じて直接コミュニケーションが取れる
  • 更新が滞ると悪印象につながりかねない。
  • 効果検証をスピーディーに回さなければならない。
コメント
オフな雰囲気や、イベントの裏側など学生が普通には見ることのできない情報をカジュアルに発信することのできるツールです。
また、LINEなどメッセージング機能が強いツールであれば、学生との連絡手段としても活用しやすいでしょう。

さらに、リプライやコメントで学生の質問に答えることができるため、育てていくことで採用サイト並みのプラットフォームとして機能させることも可能です。

ただし、一度始めると更新や検証、運用改善でマンパワーがかかります。覚悟を持って運用に臨む必要があることはぜひ覚えておいていただきたいと思います。
5つの採用広報ツールについて、そのメリット・デメリットと活用法をお伝えしました。

冒頭にも書いたとおり、採用広報ツールを使って情報を発信するのは、企業側が情報を積極的に発信することで「相互理解」を促し、採用の「質」を向上させることが目的です。

その情報をより効果的に伝えるために、ツール選びは非常に重要な選択の一つです。学生の就職活動の情報収集のあり方が変化した現在、限られた予算や人的リソースをどのツールに投資していくべきか、いま一度考えてみてはいかがでしょうか。

今日ご紹介した採用広報ツールは全て、マイナビでご提供可能です。長年の経験とノウハウから適切な情報発信をお手伝いできますので、ぜひお気軽にご相談ください!
  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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  • 人材採用・育成 更新日:2021/10/15
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