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縁故採用えんこさいよう

縁故採用とは、企業または組織で一定以上の役職を持つ社員または役員の縁故を通じて行われる採用のことである。一般的には血縁関係や個人間の繋がりから紹介されることが多い。

同じく在籍する社員からの紹介を通じて採用活動を行うリファラル採用と類似しているものの、リファラル採用が一般的な選考の流れで実施されるのに対し、縁故採用では一般的な選考の流れを経ずに入社が決定されるケースがある点が異なる。そのため「コネ入社」として認識されるケースも多く、他の社員から不公平さや否定的な印象を持たれやすい。

紹介者との関係性の悪化が懸念されることから、不採用の判断を下すことが難しく、スキル不足が発覚するとトラブルに発展するリスクもある。こうした縁故採用を実施する場合、採用理由を明示するなど公平な採用ルールを設け、採用を理由としたハラスメントの防止に努めるといった対策が重要とされる。

縁故採用には採用コストを減らせること、早期退職のリスクが低いといったメリットがあるものの、現在は自社の価値観とマッチした人材を獲得しやすいリファラル採用が主流となっている。なお、縁故採用を禁止する法律はないものの、上記のようなトラブル回避のために、社員の血縁関係者の応募を禁止している企業もある。

更新日:2024/07/03

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