採用(さいよう)
採用とは、企業の運営持続・成長のために適当な人員を確保するプロセスのことである。
退職者の業務を補う欠員補充だけでなく、自社の課題解決や事業・拠点の拡大に伴い、特定のスキルや経験を持つ人材を採用するケースもある。
主に新卒採用と中途採用の2種類に分けられる。
新卒採用では、年齢などの人員構成の適正化や、将来の幹部候補の確保を目的に実施することが多い。社会人経験がないため自社の社風に合わせて育成できる点や、若手を採用することで新たな価値観が共有され組織が活性化するメリットがある一方、1年以上かけて採用活動を行うため、企業側の体力・採用力が必要となる。
中途採用では過去に就業を経験した求職者の知識並びにスキルが必要な場合や、即戦力となる人員の確保を優先事項とする場合に実施されることが多い。
新卒採用はこれまで固定のスケジュールで行われていたが、売り手市場の加速により通年採用の動きも見られている。中途採用でも、優れた人材を多く登用したい一流企業やIT・ベンチャー企業などが通年採用を活用している。
また、近年は価値観の多様化や労働人口の減少から、より柔軟な採用手法が増えている。例として、職務を前提としたジョブ型採用や、自社の従業員からの紹介を通じて人材を募集するリファラル採用、退職者を再雇用するアルムナイ採用などがある。
更新日:2024/07/04