23年卒向けマイナビ調査にみるZ世代就活生の価値観
2022年3月1日より23年卒学生の就職活動が始まりました。23年卒は現役大学生であれば2000年生まれ、大学院生であれば1998年生まれの方が多く、いわゆる「Z世代」と言われる世代に当たります。
本コラムでは、マイナビで実施した「2023年卒大学生ライフスタイル調査」から、23年卒就活生の姿に迫ってみたいと思います。
本コラムでは、マイナビで実施した「2023年卒大学生ライフスタイル調査」から、23年卒就活生の姿に迫ってみたいと思います。
Z世代といえば「スマホネイティブ」「SNSネイティブ」という言葉で知られています。マイナビで実施した「2023年卒大学生ライフスタイル調査」によると、9割の方が高校一年生までにLINEを使い始めたと回答しており、中高生の頃からずっと、スマホを使い、チャット形式で友人と会話をすることが日常的だったことがわかります【図1】。
関心のあるテーマは属性に関わらず似ていますが、ライフコース選択に関わる内容に限定すると、女子学生では「少子化・働く女性支援」、男子学生では「高齢化社会・介護問題」について関心が高いようです。
こうしたテーマは社会問題であるとともに、自分自身のライフコースにも関わる内容であるため、就職活動を行う際、志望先企業がどのように向き合っているのか、関心を持つ可能性があります。
最近、特に話題なのが「男性育休」ですが、2022年4月から段階的に「育児・介護休業法」の改正が施行されます。この「育休」に対する考え方もここ数年で大きく変化していることが調査からわかっています。
【図6】は「育児休業をとって積極的に子育てしたい」と回答した割合の推移を示したものです。2010年に「イクメン」という言葉が流行語になってから10年以上たっても、まだまだ男女の意識差は大きく残っていました。しかし、ここ数年で男女差は目に見えて小さくなり、23年卒ではとうとう1割を切りました。
また、【図7】に示す通り、「育児休業を取って積極的に子育てしたい理由」を見ると男子学生では「育児休業を取るのは当然の権利だと思うから」が最多で29.3%となっています。つまり、「イクメンのほうが格好いい」という体裁の良さを気にしているのではなく、育休を取得し子育てを行うことを“当たり前”だと考えている様子がうかがえます。
先述したようにこうした姿勢の変化もあり、女子学生だけでなく男子学生も「育休」という制度が整っているか、またきちんと運用されているかという視点で企業選びを行う可能性が十分に考えられます。
こうしたテーマは社会問題であるとともに、自分自身のライフコースにも関わる内容であるため、就職活動を行う際、志望先企業がどのように向き合っているのか、関心を持つ可能性があります。
最近、特に話題なのが「男性育休」ですが、2022年4月から段階的に「育児・介護休業法」の改正が施行されます。この「育休」に対する考え方もここ数年で大きく変化していることが調査からわかっています。
【図6】は「育児休業をとって積極的に子育てしたい」と回答した割合の推移を示したものです。2010年に「イクメン」という言葉が流行語になってから10年以上たっても、まだまだ男女の意識差は大きく残っていました。しかし、ここ数年で男女差は目に見えて小さくなり、23年卒ではとうとう1割を切りました。
また、【図7】に示す通り、「育児休業を取って積極的に子育てしたい理由」を見ると男子学生では「育児休業を取るのは当然の権利だと思うから」が最多で29.3%となっています。つまり、「イクメンのほうが格好いい」という体裁の良さを気にしているのではなく、育休を取得し子育てを行うことを“当たり前”だと考えている様子がうかがえます。
先述したようにこうした姿勢の変化もあり、女子学生だけでなく男子学生も「育休」という制度が整っているか、またきちんと運用されているかという視点で企業選びを行う可能性が十分に考えられます。
ここまで、Z世代ということに注目して、23年卒就活生の特徴を述べてきました。今回は紙面の都合上、SNSと社会問題、とりわけライフコースの選択に関わる部分のみに焦点を当てているため、かなり限定的なお話しかできませんでしたが、それでもこうした新しい価値観の持ち主が社会に出ようとしているのだなということを感じていただけたかと思います。
誤解をしていただきたくないのですが、このテーマは「近頃の若者」論として受け止めていただきたいわけではありません。彼らの姿を通して、今・そして今後の社会がどのように変化していくのか、その兆しを受け止め、すでに社会に出ている先輩としてそれにどう適応していくのかを考えるきっかけになればと思っています。私自身も23年卒就活生とは20年ほど年齢差がありますが、彼らと向き合うなかで、新しい価値観を取り入れていきたいと考えています。
※本コラムで利用した調査結果の出典元はすべて「2023年卒大学生ライフスタイル調査」となります。
誤解をしていただきたくないのですが、このテーマは「近頃の若者」論として受け止めていただきたいわけではありません。彼らの姿を通して、今・そして今後の社会がどのように変化していくのか、その兆しを受け止め、すでに社会に出ている先輩としてそれにどう適応していくのかを考えるきっかけになればと思っています。私自身も23年卒就活生とは20年ほど年齢差がありますが、彼らと向き合うなかで、新しい価値観を取り入れていきたいと考えています。
※本コラムで利用した調査結果の出典元はすべて「2023年卒大学生ライフスタイル調査」となります。
- 人材採用・育成 更新日:2022/03/28
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