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インターンシップLPとは? ナビサイトに続く募集の新手法を徹底解説

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学生のインターンシップ参加率は高まりを見せる一方、応募を集めることの難しさを実感されている方も多いのではないでしょうか。

今回は「インターンシップLP」という新しい施策について解説します。
広告やSNSなどから特定のWEBページに学生を誘導し、インターンシップやオープン・カンパニーの応募へとつなげていくこの施策。
同じオンライン施策であるマイナビなどの就職情報サイトや、自社で持つ採用サイトとはどのように違うのでしょうか。

マイナビにてインターンシップLPの企画を行っている池内智美と、パートーナー企業としてインターンシップLPの制作に携わっている株式会社ライスカレーより山下涼介さんの解説とともにご紹介します。ぜひ、資料とともにご覧ください。


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LP(ランディングページ)とは?

皆さんは、SNSなどで流れてきた広告をタップ(クリック)したら商品やサービスを紹介するプロモーションページに飛んだという経験を持っているのではないでしょうか? このページは、マーケティングの世界で「LP」と呼ばれているものです。

LPは「Landing(着地) Page(ページ)」を意味し、主に広告を通じて集めたユーザー(今回の場合は学生)の着地先として用意する1枚もののWEBページのことを指します。

LPの大きな特徴は、特定の目的を達成するためだけに作られるWEBページであるという点です。
インターンシップ募集に特化したLPとして作られた上図の例を見てみると分かりやすいでしょう。

採用サイトと同じようにWEB施策の一つですが、会社概要や働き方、社員インタビュー、企業理念など定番のコンテンツはありません。

その代わり、ファーストビュー(スマホで開いたとき最初に見える画面)いっぱいにインターンシップで得られる知見やメリットが強調され、下部にはインターンシップ応募のためのボタンが大きく配置されています。

それは、採用サイトが就職活動中の学生が「幅広く深い情報を得るための場」として設計されているのに対し、LPは「インターンシップに応募してもらう」という一つの目的に完全に特化して作られているからです。

このように、採用サイトや就職情報サイト(ナビサイト)とは別に作られた、インターンシップへの応募促進に特化したWEBページが、「インターンシップLP」です。

<解説>

  • 少しずつですが、LPに着手する企業も増え始めています。今後は注目度も高まっていくと思われますので、早めに始めて社内にノウハウを蓄積することで、年々厳しくなっていく採用市場を勝ち抜く一手になるかもしれません。(池内)

  • LPはマーケティングの世界では非常に一般的な施策で、皆さんも消費者として日常的に触れていらっしゃると思います。
    しかし、比較すると採用の世界ではあまり注目されてきませんでした。競合企業に先んじて始めることで、競争力の向上が見込めます。(山下さん)


就職情報サイトとどう併用する?

インターンシップを開催している企業のうち、その多くはインターンシップ情報を就職情報サイトにも掲載されていると思います。

では、ここまでの説明どおり、LPが「インターンへの応募促進に特化したWEBページ」であるなら、就職情報サイトに掲載しているインターンシップ情報は不要になるのでしょうか。

そんなことはありません。その理由は、LPと就職情報サイトではそれぞれの強みが異なる点にあります。


LPと比較した就職情報サイトの強み


LPが広告を使ってアクセスを集める必要のある施策であることはすでに説明しましたが、その精度にはまだ課題があります。
インターネット広告は、その広告を見せる対象(ターゲット)を趣味・嗜好(しこう)・居住地域・職業・年齢などで絞り込んで配信することができますが、「就活生だけに見てもらう」といったことができるほどの精度には達していないのが現状です。

その点で強みを持つのが、全ユーザーが就活生であることが分かっている就職情報サイトです。
また、就職情報サイトでは、その仕組み上、業種・開催地域・日程・内容など学生が参加したいインターンシップの条件を入力して検索し、情報にたどり着きます。
「こんなインターンシップに参加したいな」と具体的に考えている就活生に自社のインターンシップ情報を届けられるという、他にない強みを生かさない手はないでしょう。


就職情報サイトと比較したLPの強み


一方、LPの強みは、自由な表現で作成したページと広告を使うことで、自ら学生を獲得しにいくことができるという点です。

LPやそれを告知する広告は独自にデザインを作ることができますので、自社のインターンシップが持つ強みを自由に表現することができます。そのため、インターンシップへのニーズが顕在化していない学生を振り向かせられるような表現を開発できれば、就職サイトとは異なる学生層への認知や興味喚起につなげることができるのです。

就職情報サイトにインターンシップ情報を掲載しながらも、近年の厳しい採用環境の中で参加者不足に悩んでいる場合、LPは頼れる追加施策として機能してくれるでしょう。

<解説>

  • 就職情報サイトは、学生が日常的に使う基本ツールとして重要な役割を担っています。そのため、LPを見たことがきっかけで知った企業を就職情報サイトで検索しても見つからないとインターンシップへの信頼度も下がってしまいます。その観点でも就職サイトとLPは併用をお勧めします。(池内)

  • 就職情報サイトとLPでは学生の状態も異なります。就職情報サイトは明確にインターンシップを探している状態ですが、LPを告知する広告は多くが日常生活の中で何気なく触れるものです。インターンシップを知ってもらうために学生の接点を増やすようなイメージで捉えていただくと良いでしょう。(山下さん)


効果的なLPの作り方

ここからは具体的に、どのようなLPを作れば学生が自社のインターンシップへの応募を前向きに検討してもらえるのかを説明します。


1.徹底した学生目線


まず重要なのが、徹底して学生目線に立った情報の精査を行うことです。

LPを見ている学生は、必ずしも自社について詳しく知っているわけではないことをしっかりと意識し、就社の志望度が高くなくとも魅力的なインターンシップに見えるよう、情報を伝えていきましょう。

開催日程やコース情報、プログラムなどの基本情報だけにとどまらず、「インターンシップに参加することでどのような学びがあるのか」「提供するプログラムにはどのような特徴があるのか」など、学生にとってのメリットを強調していくといいでしょう。


2.参加してほしい学生の志向に合った表現


さらに、インターンシップに参加してほしい学生の志向を読み取り、その学生たちに響く表現を作っていくことも重要です。
例えば、上図は「SNSマーケティングに興味のある学生」を対象としたインターンシップLPのサンプルです。

メリットとして、「SNSマーケティングに詳しくなれる」「大企業のSNS運用を間近で見ることができる」「SNSでヒットを作るコツを学べる」など、将来の仕事の一つとしてSNSマーケターを検討している学生に魅力が伝わるメッセージを強調しています。

このように、自社のインターンシップに参加したいと考える学生が何を期待しているのかをしっかりと分析し、メッセージに落とし込んでいくことが重要です。


3.スマホで見やすい構成


広告で学生にアプローチしたい場合、日常的に利用しているSNSの中に広告を配信することが一般的です。したがって、ほとんどの学生がスマホでLPを閲覧することになります(一部例外として、理系学生は研究室のPCからのアクセスが多い傾向があります)。

そのため、最初からスマホでの閲覧を前提とした構成・デザインを考える必要があります。

まずは、PC版を作ってからスマホでも見られるようにカスタマイズしていくことが一般的な採用サイトとは異なる作り方なので、社内にノウハウが不足している場合はぜひマイナビまでご相談ください。

<解説>

  • LPでは、ファーストビューで学生の心をつかむことが重要です。例えば、サンプルでは学生の目を引く分かりやすくて魅力的なコピーと、インパクトのあるビジュアルが配置されています。ここはLPの要でもあり、こだわるべきポイントです。(池内)

  • 学生にとってのメリットをしっかりと表現することはもちろん、満足度など信頼性を担保する情報は数字で伝えることも重要です。
    その上で、学生が迷わずに応募できるよう、目立つ場所に分かりやすく応募ボタンを配置することも忘れないようにしましょう。(山下さん)


LPに学生を集める広告の作り方

LPが広告とセットで考えるべき施策であると繰り返しお伝えしてきましたが、では、どのような広告を配信すれば、インターンシップに参加してほしい学生にアプローチできるのでしょうか。

自社の採用活動のために広告配信を行った経験がある方は少ないと思いますので、ぜひ次の2点を覚えてください。


1.ターゲット × メッセージで考える


先述のとおり、インターネット広告(SNS広告)は、その広告を見てほしい対象をターゲットとして絞り込んで配信することができます。

しかし、学生がキャリアに望むことや、インターンシップ期間に学びたいことなど、個人的な思いや考えまで織り込んだ絞り込みは困難です。

そこで、配信のターゲットは「関東の大学に通う20歳」くらいの細かさにとどめ、自社が求める人物像に響きそうなメッセージを広告に表現することで、より確実に採用ターゲットに近い学生をインターンシップLPに誘導するよう設計することが重要です。

例えば、「数字に強いSNSマーケターを目指したい学生」を採用ターゲットとしている場合は、インターンシップLPの広告メッセージとして「渋谷駅直結のオフィスで働ける!」よりも、「SNSマーケティングの成果が数字で見えるようになる!」とアピールする方が、採用ターゲットに近い学生にアプローチすることができます。


2.テストを繰り返して最適化していく


インターネット広告(SNS広告)の大きな利点の一つに、複数のパターンを試してその効果を数字で比較できる点があります。
例えば、上図のLPに誘導するSNS広告を配信する場合は

  • SNSマーケティングの知見が得られることをアピールした広告
  • ビジネスコミュニケーション能力が身に付くことをアピールした広告
  • 報酬付きインターンシップであることをアピールした広告

など、いくつかのパターンで広告を配信し、効果を比較してインターンシップへの参加に最もつながりやすいものだけを残して広告予算を投下することで効率的な広告配信をかなえることができるのです。

また、このようにメッセージ別の広告を比較することで、自社のインターンシップに学生が求めているものが見えてくることも、大きなメリットです。

<解説>

  • 配信した広告が全て思うような成果を上げるということは、まずありません。
    成果を数字でしっかりと分析し、検証を重ね、改善を繰り返していくことで費用対効果に見合ったインターンシップLP施策を実現できます。(池内)

  • 広告配信の成功には、採用ターゲットの明確化が欠かせません。遠回りのようですが、まずはどのような学生を採用したいのかを社内でしっかりと言語化してイメージを固めることが成功への近道です。(山下さん)


LPは「育てる」もの

検証と改善を繰り返して効果を最大化していくことができるのは、広告だけではありません。

実は、LPそのものも同じように検証・改善していくことが重要です。マーケティングの世界で「LPO(Landing Page Optimization:LP最適化)」と呼ばれている概念です。

例えば、前章で解説した広告の検証・改善を行う中で、最も学生の心をつかむアピールポイントが「ビジネスコミュニケーション能力が身に付くこと」だったとします。
その結果を受けて、LPでもビジネスコミュニケーション能力に関する内容を目立つ位置に移動させるなど、学生の志向に合わせて最適化していき、インターンシップの応募数が最大になるよう調整していくような方法が考えられます。

他にも、より専門的な手段として学生がLPをどこまで閲覧していたかを計測するツールを使用したり、特によく閲覧されている部分を可視化するツールで分析したりといった方法を組み合わせることもできます。

完成したら、翌年度までは大きな改修を行わない採用サイトとは異なるLPの大きな特徴の一つです。

<解説>

  • どれだけ仮説を組み立てて作ったLPでも、公開したままの状態で最大の効果を発揮することは、まずありません。LPは検証・改善のサイクルを回していくことでノウハウがたまり、効率も上がっていきます。専門的な領域なので、ぜひマイナビまでご相談ください。(池内)


LP・LPOで競合企業に差を付ける!

LPも、LPOも採用の世界では耳慣れない用語かもしれませんが、マーケティングの世界ではどちらも古典的とも言えるほど浸透した概念です。
長く、広く使われているのは、それだけ効果があることの証明でもあります。

LPの制作と広告に注力することで、きっと御社の競合優位性を高める一助となるでしょう。

より具体的な内容とご説明は、ぜひマイナビまでお問い合わせください!


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  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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