ゴールデンウィークの採用活動について
●2023年ゴールデンウィーク期間中の採用活動に関する記事はこちら(2023/04/07)
2019年のゴールデンウィークは曜日の巡りがよいこと、5月1日が本年限りの祝日であることによって、4月27日~5月6日まで、10連休となっています。
採用活動が始まって2ヶ月弱、人手不足感が強く採用意欲の高い本年ですが、ゴールデンウィーク(以降GW)中の採用活動については、各企業どのような予定でいるのでしょうか。
企業向けに行った調査では、2020年卒向けの採用説明会・選考会を本年のGWに実施する企業の割合は、12.5%でした。(調査期間 2月13日~3月6日 回答数1,192社)
「これから検討する予定(まだ検討していない)」は19.1%となっているため、
調査時点では、68.4%の企業がGWには積極的な採用活動(セミナーや面接)を行う予定がないということです。もちろん、エントリーの受付やセミナーの予約受付等のパッシブ(受身)な活動については、今回定義する「採用活動」に含みませんので実施の可能性はあります。
という共通点があるように思います。
近年の「働き方改革」は全国に浸透しつつあり、学生も仕事とプライベートのメリハリをつけた働き方に対してプラスのイメージを持つようになっています。そのため、企業が休日である場合、そのタイミングで採用活動を積極的に行うということは「採用担当が休日出勤している」ということが学生に伝わることにもなるので、日程的に可能であっても、あえて企業イメージのために実施しない、という企業も少なくないのではと考えます。
反対に、休日がカレンダーとは異なる企業や業種においては、面接や採用セミナーのコンテンツとして、場合によっては繁忙期の店舗や施設を実際に見てもらうことや、社会を支えている、という仕事の意義を感じてもらうことができる有用な機会かもしれません。
このように、業種や企業によって、現時点での採用活動実施予定は異なる様子が見られますが、GWについては、「入る前」「終了後すぐ」の対応準備が特に重要ではないかと考えます。
GW前については、例えば以下のような準備が必要になるかと思います。
上記以外に、GW明けの学生へのアプローチ方法も事前に考えておいた方がいいでしょう。WEBでのハイブリッドメールもよいでしょうし、ハガキや郵送物でのアプローチを考えていらっしゃる企業様もあるかもしれません。長い連休ですので、地元に戻る学生も一定数いるでしょうから(特に、電車移動できるレベルの一人暮らし学生など)、このタイミングでUターン就職希望の学生にアプローチを考えることもできるのではないでしょうか。ちょうど新入社員も入ってくる時期ですし、若手社員に、彼らが大学生だった時の行動を聞いたりしながら、学生の行動に沿ったアピール方法をご検討いただくとよいかと思います。
GW明けには、学生対応が主な活動となるはずです。
対応する学生は、大きく分ければ3タイプに分けられます。
3.については、まだ見ぬ応募者となるので、1.2.を優先して、手が回らない可能性もありますが、考え方によっては、一番短い期間で採用できる学生です。
最短で6月のはじめに内々定を出すとすれば、3週間程度の短い期間になりますので、
あらかじめ、採用のフローや提供情報等をコンパクトにまとめ、短期間での採用選考に対応できる態勢を作っておくことが必要になるでしょう。
特に、3.は3月から活動を継続し、新たに応募してくる学生だけでなく、このタイミングから就職活動を始める学生もいます。情報提供は1.2.よりも細やかに、学生の個々の状況に応じて丁寧に対応する必要があります。
採用意欲は本年も、全体的に高いままであることが予想されますので、
採用予定数を充足させるためにも、応募者を増やし続けるために学生の動きを反映した施策を打っていただくことが重要になりそうです。
<最後に>
本年、GWについては積極的な採用活動を行わない企業が多いですが、GW明けに一斉に再始動することを考えると、事前の準備や対応フローを組んでいただくことが、本年の採用活動の中で特に大切なポイントになると予想されます。学生の動向については、別途調査を行う予定ですので、調査リリース等でご共有できればと思います。
今回のコラムは以上です。皆様の採用活動の一助となれば幸いです。
- 人材採用・育成 更新日:2019/03/26
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