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今さら聞けない!WEB面接(オンライン面接)の基本ノウハウ

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この3年ほどで、採用活動における「面接」はすっかりオンラインでの実施が定番となりました。
現在ではコロナ禍が一定の落ち着きを見せたことでオンラインと対面の併用も増えてきましたが、それでも面接の数としてはオンラインの方が多い状況が続いています。
学生にとっては交通費と時間の節約に、企業にとっては効率性の向上に大きく寄与してくれるオンライン面接ですが、そのノウハウは「オンライン商談」や「オンライン打ち合わせ」とはちょっと違うことをご存じでしょうか?

今回は、株式会社マイナビで採用を担当する2人にオンライン面接のノウハウを聞いてみました。


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― 早速なのですが、お二人とも白いシャツ姿ですね。もしかするとこれもノウハウの一つですか?


守田:確かに、二人とも白い服ですね(笑)。今日は本当に偶然ですが、オンライン面接ではまさに白い服を着ていることが多いですね。反射で顔が明るく見えるので。あと、同じ理由でハイライトや口紅でメリハリのあるメイクをするようにしています。

中村:私もオンライン面接では白い服を着ることが多いですね。中村の言うとおり顔が明るく見えますし、清潔感もありますよね。画面を通じたコミュニケーションで、基本的に顔から肩くらいまでしか映らないので、画面に映る部分は最大限、気を付けています。

あとは映り方も。ノートPCのカメラを通じてオンライン面接をすることが多いのですが、デスクに置いたままだと下から見上げたような画角になるため、学生が見る映像は「見下ろされている」ような形になります。
それは印象が良くないので、台を用意してカメラと目線をできるだけ合わせるようにしていますね。

あと、女優ライトも使って顔を照らしています。

― 女優ライトというと、あのリング状のライトですか?

中村:そうです。学生が使っているのもよく見かけますよ。私にとっては必需品です。

守田:こうしていろいろ工夫するのも、オンライン面接では「見えている部分でしか印象をつくることができないから」です。

その点、対面と比較した難しさもありますね。
対面の面接であればオフィス内の様子、廊下ですれ違う社員、視線や手のわずかな動きなど学生が受け取ってくれる視覚的な情報はたくさんありますが、オンライン面接では「画面に映るところが全て」です。そのことには常に気を配っています。

逆に言えば、見えていないところは何でもいいんです。足を組んでいてもいいし、見えてない部分はリラックスした格好でもいい(笑)。

― 「自宅から面接をする」というお話がありました。オフィスでは起こらないトラブルも自宅だとあり得ますよね。


守田:そうですね。よくあるのが「玄関チャイム」です。
面接中に鳴ってしまうと相手の気がそれてしまいますので、私は家でオンライン面接を対応する場合は消音設定に切り替えています。

― 学生側の玄関チャイムが鳴ることもありますよね。


守田:はい、よくあります。そういうときは「出ていただいても大丈夫ですよ」とお伝えするようにしています。もちろん、面接の評価にはまったく影響しないこともお伝えした上で、です。

これは結構重要ですね。学生はやはり緊張していますので、玄関チャイムが鳴ってしまった、通信状況が悪く途切れてしまったなど予期せぬことが起こった際に過度な反応をしてしまって、面接で実力を発揮できないということがあります。

学生本人はもちろん、私たちにとっても実力の見極めができないという点でデメリットが大きいのです。
なので、面接の最初に「通信状況が悪かったり、途切れてしまったりしても面接の結果には影響しないので安心してください」と必ず伝えるようにしています。

中村:通信状況のことでいえば、私たちと学生の両方で通信状態に問題があると面接自体が成り立たないということもあり得ますので、環境を整えた上でバックアップの手段は必ず持つようにしています。

オフィスであれば問題にならないことが多いのですが、自宅でもオンライン面接をすることがある場合は、Wi-Fiルーターを少しいいもの、通信が安定するものを選ぶようにした方がいいでしょう。
それに加えて、バックアップとして社用スマホを手元に置いておき、トラブルがあればテザリング(※スマホの通信回線を利用してPCなどをインターネットに繋ぐこと)ができるようにしています。

守田:あと、マイクとイヤホンは有線のものを必ず使います。無線でつながる便利なものも多いのですが、不安定な要素であることは間違いないので、少しでもトラブルを減らすためには必要な準備です。

― ここまで、いろいろとオンライン面接を上手に行うための工夫をお伺いしてきました。今度はその「中身」、つまり面接そのものについて伺いたいと思います。何か対面とは違うポイントはありますか?


守田:何度かお伝えしているように、オンライン面接では「画面に映るところが全て」です。そのため、ライトやメイクなどの工夫で印象を良くすることが大切になるのですが、もちろん話し方も非常に重要になります。

私はコロナ禍前も採用の仕事をしていて対面での面接にも慣れているのですが、それと比べて学生の印象に残る面接、印象に残る企業になることには難しさがあると思いますね。

具体的には、「言わなくても伝わる」という期待はしない方がいいですね。対面であれば表情やしぐさで、学生もこちらの評価をなんとなく察知することができてきたと思うのですが、それはオンラインだとなかなか伝わりません。

なので、フィードバックをするときには、「話を聞くときの姿勢が良く、うなずきもしっかりしているのが良かったです」とか、「表情が柔らかく、人と接することの多いこの仕事にはとても向いていると思います」など、具体的に伝えるように気を付けています。

中村:私も守田と同じで、一般論ではなく、その相手の良かったところを積極的に話します。
あと、入社5年目ということで比較的、学生と年齢も近いので共通の話題として就活の話をしたり、3年目くらいまでに自分が何をしてきたのかを話したりと、親近感を持ってもらえるように私からエピソードを話してみたりもしますね。

守田が先ほど言っていたように、オンライン面接ではオフィスや面接官以外の社員の雰囲気といったものが一切伝わらないので、私の印象が会社全体の印象につながっていきます。そのことを意識すると、自然と話し方も変わってきます。

守田:中村の言うとおり、「面接官の印象=会社の印象」になりがちなので、オンライン対応に遅れているという印象を持たれないような対応も心掛けています。
今の学生はオンライン授業に慣れていますので、企業側が対応にまごついているような印象を受けると、「遅れている企業」と考えてしまいやすいからです。

とても優秀な学生で、志望意欲も高いのに面接官やオンライン面接そのものの印象が悪くて選考辞退や内定辞退につながるのはとてももったいないことですから、あらゆる方面に気を配るのはとても大切なことですね。

― 今日はありがとうございました!

インタビューの中で、守田からは「オンライン面接を商談だと思っています」という印象的な言葉がありました。
私たちが商談の場に出るときは、会社を代表して意見を述べ、提案をしています。そのくらいの緊張感が必要だということでした。

一方、相手が学生であるという点は、一般的な商談とは異なります。緊張をほぐし、学生が自社や社会を知るための窓口となることで信頼を勝ち取ることも同時に重要になってくるでしょう。

HUMAN CAPITALサポネットでは、オンライン面接も含めて面接ノウハウに関する記事を豊富に配信しています。
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  • Organization HUMAN CAPITALサポネット編集部

    HUMAN CAPITALサポネット編集部

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  • 人材採用・育成 更新日:2023/12/14
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