6月末時点で3人に2人は就職活動を終了、累計エントリー社数は過去5年で最多に/2026年卒 大学生キャリア意向調査6月<就職活動・進路決定>
6月末時点で3人に2人が就職活動を終了
活動継続率は前年比0.1pt減の35.6%と、3人に2人は就職活動を終了
26年卒学生の6月末の内々定保有率は82.8%で、前年と同程度の結果となった。文理別でみると、3月末時点では理系が文系と比較して20.3pt高かったが、6月末は文系81.4%、理系85.1%と、その差は3.7ptとなった。
活動継続率※は35.6%と、前月の50.6%から15.0pt減少し、約3人に2人は就職活動を終了している状況となった。文理別にみると、文系学生41.3%(前月比17.8pt減)、理系学生26.8%(前月比10.4pt減)といずれも前月からは減少しているが、文理で14.5ptの差がある。内々定率においては文理差がなくなっているが、活動実態としては差がある結果となった。【図1、2、3、4】
4~6月のエントリー社数が増加
6月末までの累計エントリー社数は、過去5年間で最多の28.5社
直近5年間の6月末までの平均エントリー社数を比較したところ、22年卒から25年卒までは2月末までのエントリー社数は増加傾向、3月以降のエントリー社数は減少傾向となっていた。これは2月末までのインターンシップ等の活動が活発になったことや、企業の採用選考の早期化が要因であると考えられたが、26年卒では2月までのエントリー社数が減少した一方で4~6月のエントリー社数が前年から大きく増加した。エントリー社数の累計は平均28.5社と、直近5年間で最多の結果となった。
2月までのエントリー社数が減少した背景のひとつとしては、長期インターンシップの拡大により、インターンシップ・仕事体験の参加社数が微減していたことが影響していると考えられる。【図5、6、7】
3月上旬時点での見込み内々定社数は、平均2.6社
一方で、6月末時点での内々定保有社数は平均1.8社と、0.8社の差
活動継続者に対し、今後何社ぐらいの選考を受けようと考えているかを聞くと、前年から0.3社増え、平均3.9社となった。活動状況別に比較すると、未内々定者では4.7社(前年同月比0.1社減)、内々定を持ちながら活動を継続する学生では3.1社(前年同月比0.7社増)と、内々定保有者の選考参加意欲の高まりが特徴的だ。3月1日調査時点で、今後の就職活動で得られると思う内々定社数を聞いた結果では平均2.6社だったが、今回の調査では、実際に内々定保有者が保有する平均社数は1.8社となり、0.8社の差がある。2月までのエントリー社数が例年より少なかったことなどから、想定していた内々定社数が得られず、例年以上に内々定保有者の活動が活発になっていると推察される。
また、就職活動をいつ頃まで続ける予定かを聞くと、内々定保有者では「今年7月(46.5%)」の回答が約半数であったが、未内々定者では各月に回答率が比較的分散する結果となった。しかしながら内定式のある10月までとする回答が多数派で、内々定保有者では計90.9%、未内々定者では計63.8%となった。【図8、9、10】
- 調査・データ 更新日:2025/07/11
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