OB・OG訪問を行った学生は26.8%　平均訪問人数は5.0人

OB・OG訪問を行った学生は全体で26.8％と多くの学生が行う活動ではないようだ。しかし、OB・OG訪問を行った学生については訪問の結果、次の選考に進みたいと感じる学生が大多数であった。また、OB・OG訪問の詳細を文理男女別でみると行った割合については理系男子（33.6%）が最も高かった。平均訪問人数は全体で5.0人であり、文理男女別では文系男子が最も多く、5.7人であった。理系男子は4.5人とOB・OG訪問した割合は最も高かったものの、訪問人数については平均を下回る結果であった。【図1,2,3】

OB・OG訪問に興味のある学生は45.2%　
機会がなくOB・OG訪問を行わなかった学生が増加

OB・OG訪問に興味のある学生は45.2%であった。興味がある学生のうち、実際にOB・OG訪問を行った学生は48.1％と半数以下であった。OB・OG訪問をしなかった理由を聞くと、最も多かったのは「必要性を感じないから（23.4%）」であったが昨年と比較して割合が最も増えたのは「しようと思っていたが、その機会がなかった（18.0%,昨年比10pt増）」であった。学生の半数弱が興味を持っているが行った学生は多くはなく、企業からの機会提供が求められていることがわかる。【図4,5】

OB・OG訪問で知りたいことは具体的な仕事内容　会いたい社員は2，3年目の若手社員

学生にOB・OG訪問で知りたいことを聞くと、最も多かった回答は「具体的な仕事内容（55.1%）」であった。その他にも入社を決めた理由や社内の人間関係など実際に働くことをイメージするための内容が多くあがった。また、会いたい社員については入社2，3年目の若手社員（40.7%）、4，5年目の社員（30.5%）という回答が大多数を占めており、より近い将来においてどのような仕事ができるのかを知りたい学生の意向がみられた。【図6,7】

OB・OG訪問をした時期は1次面接を受ける前が55.3%　OB・OG訪問の結果「やりたい仕事の具体化」ができた

OB・OG訪問をした時期を聞いたところ、最も多かったのは1次面接受験前（55.3％）であった。続いて、1次面接～内々定前（31.5%）が多く、選考の過程でOB・OG訪問が行われることが多いことがわかる。訪問をした結果を聞くと「やりたいと思っていた仕事のイメージがはっきりした（59.5%）」という回答が最も多く、図4が示すOB・OG訪問によって知りたいことがしっかりと聞けていることがわかる。また、これらの結果から学生はより具体的な仕事の理解を求めており、OB・OG訪問の実施が難しい企業は選考過程で学生の仕事理解を深める施策が必要かもしれない。【図8,9】

学生の属性データ＜文理男女別＞