5月末の内々定保有率は前年比2.7pt増の77.1%、活動継続率は前年比1.0pt増の50.6%と、いずれも前年と同水準/2026年卒 大学生キャリア意向調査5月<就職活動・進路決定>
5月末の内々定保有率は前年比2.7pt増の77.1%
活動継続率は前年比1.0pt減の50.6%と、いずれも前年と同水準
5月末の内々定保有率は前年から2.7pt増加し、77.1%となった。3、4月については前年からの増加が目立ったが、増加幅は徐々に落ち着きを見せている。文理別にみると、文系学生で73.9%、理系学生で82.1%と、文理差も縮小している。活動継続率(内々定を持ちながら活動を継続する学生の割合+未内々定者の割合)についても50.6%と、前年の51.6%と同程度となっている。文理別では文系学生59.1%(前月比11.8pt減)、理系学生37.2%(前月比8.6pt減)といずれも前月からは減少しているが、内々定保有率と同様に文理差は縮小している。【図2、3、4、5】
5月の活動状況①未内々定者:例年以上に活発に活動中
過去4年間の5月末までの平均エントリー社数を比較すると、22年卒から25年卒までは2月末までのエントリー社数は増加傾向、3月以降のエントリー社数は減少傾向となっていた。これは2月末までのインターンシップ等の活動が活発になったことや、企業の採用選考の早期化が要因であると考えられたが、26年卒では2月までのエントリー社数が減少、3月以降のエントリー社数が増加に転じた。今後何社くらい選考を受けようと考えているかを聞くと、未内々定者では平均5.4社と活動継続者全体と比較して1.3社多く、また前年から0.4社増加した。26年卒学生は2月までのエントリー社数が例年より少なかったことから、例年以上に未内々定者の動きが活発になっているとみられる。また未内々定者のうち約8割が就職活動に対しての不安が「ある」と答え、その内容としては、「1つでも内々定をもらえるかどうか(67.0%)」が最も多かった【図6,7,8】
5月の活動状況②内々定あり・活動継続者:複数内々定を保有するも継続
内々定を持ちながら活動を継続する学生の平均の内々定保有社数は全体で1.9社だった。文理別にみても、文系で1.9社、理系で2.0社と文理差はほとんどなく、約2社と複数社の内々定を得ている状況だ。今後何社くらい選考を受けようと考えているかを聞くと、平均3.0社と前年よりも0.4社多い。また、63.2%と過半数が就職活動に不安を感じており、内容としては「現在の内々定先企業に入社して良いのか(47.2%)」が最も多かった。この状況にある学生は、複数内々定を保有していても入社先の決断に迷っており、引き続き選考参加に意欲的な状況にあるようだ。【図9,10,11】
5月の活動状況③活動終了者:志望企業から内々定を獲得
就職活動を終了している学生に内々定保有社数をきくと、全体で平均2.0社(文系:2.3社、理系:1.8社)の内々定を得て、入社予定先の1社を決定していることが分かった。入社予定先の企業(活動継続者の場合は内々定を得ているなかで入社意志の最も高い企業)について、就職活動開始時にその企業が第一志望だった割合をみると、活動終了者が53.4%、活動継続者では20.3%だった。また、活動を終了する学生の9割は就職活動への不安は「ない」と回答しており、志望度の高い企業から内々定を得て、納得したうえで活動を終了している状況であると考えられる。【図12,13,14】
- 調査・データ 更新日:2025/06/13
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