AIを利用したことがある学生は82.7%で、利用率は2年前と比較して2倍以上。就職活動での利用率は66.6%/2026年卒 大学生キャリア意向調査4月<就職活動におけるAI利用>
就職活動でのAI利用方法は「エントリーシートの推敲のため(68.8%)」が最多。
理由は「作業時間の短縮」が62.6%
就職活動でのAIの利用方法を聞いたところ、最も多かったのは「エントリーシートの推敲(68.8%)」、次いで「エントリーシートの作成(40.8%)」となり、エントリーシートに関連した利用が上位にあがった。就職活動にAIを使う理由は「作業時間の短縮になるため(62.6%)」、「AIによって自身のアウトプットを改善・改良するため(58.0%)」と、タイムパフォーマンスを重視する現在の学生の価値観に沿ったものが多くあげられた。エントリーシート作成時の利用が多いことも、大量のデータを元にアウトプットが可能なAIの機能の特性とタイムパフォーマンスの高さが理由であると考えられる。【図3,4】
企業が選考でAIを使うことに対して、「使ってよいと思う」のは「適性検査」。
「使ってよいと思わない」のは面接
企業が選考の評価検討にAIを利用することについて学生の意見を聞くと、利用内容によって反応が異なることがわかった。「使ってよいと思う」※1という意見が最も多かったのは「適性検査の評価検討(49.8%)」。一方「使ってよいとは思わない」※2という意見が多かったのは「面接内容の評価検討(47.5%)」だった。明確に数値などで結果がでる適性検査ではAIの利用は受け入れられるが、人柄など数値で表すことの難しいものを評価する面接では受け入れられづらいのではないかと推察される。【図5】
※1「積極的に使ってよいと思う」+「どちらかというと使ってよいと思う」の計
※2「全く使ってよいとは思わない」+「どちらかというと使ってよいとは思わない」の計
受験意欲の高まる面接は「対面面接・WEB面接」で、下がる面接は「動画選考・AI面接」。
学生が一次面接で選びたい面接手法は「WEB面接」。最終面接に向けて「対面面接」希望が増加。
企業から指定される面接手法によって「受験意欲」に影響があるかを聞いたところ、受験意欲が「上がる」※3のは「対面面接・WEB面接」、反対に意欲が「下がる」※4のは「動画選考・AI面接」だった。時間や場所を問わず受験できるという利便性よりも、対人かどうかが受験意欲に影響していると考えられる。 また、面接手法を選べる場合にどの手法を選ぶかを聞くと、一次面接は「WEB面接(79.3%)」の希望が最多で、それ以降の選考段階では対面希望の割合が増え、最終面接では「対面面接(85.0%)」が最も選ばれた。対人かどうかが受験意欲に影響を及ぼすうえ、最終面接など重要な選考段階においては、WEBではなく対面でのコミュニケーションを求める学生が多いことがわかった。【図6,7】
- 調査・データ 更新日:2025/05/28
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