26年卒の4月末の内々定保有率は前年から5.7pt増加し、70.0%/2026年卒 大学生キャリア意向調査4月<就職活動・進路決定>
4月末の内々定保有率は前年から5.7pt増加し、70.0%
活動継続率は文系学生が70.9%、理系学生は45.9%で5割を下回る結果に
4月末の内々定保有率は前年から5.7pt増加し、70.0%となった。前年からの増加幅をみると、3月1日時点で8.8pt増、3月末時点で7.2pt増、4月末時点で5.7pt増と、増加幅は徐々に減少している。内々定を持ちながら就職活動を継続する学生の割合は、3月末の調査までは前年比増となっていたが、4月末時点では前年同月の31.5%から微減して31.2%だった。また、未内々定者と合わせた活動継続の割合は61.2%(前年比6.0pt減)となった。活動継続率を文理別にみると、文系学生で70.9%、理系学生で45.9%と理系学生の継続率が低く、5割を下回った。【図1,2,3】
文理別の内々定率は文系で65.1%、理系で77.9%。理系が文系を12.8pt上回る
平均の内々定保有社数は文系で2.1社、理系で2.0社とほぼ同数
3月末調査まで文理間で約2割の差が開いていた内々定率は、4月末調査では縮小したものの、依然として理系学生の方が高い。文系学生は65.1%、理系学生は77.9%で、その差は12.8ptとなっている。また、平均の内々定保有社数は全体で2.1社と3月末調査からは0.3社増加した。文理別にみると、文系で平均2.1社、理系で平均2.0社となり、内々定率は理系学生の方が高いものの、内々定保有社数はほぼ同数となった。専門性が高くジョブ型採用がより進んでいる理系学生は、ある程度選考に進む企業を絞って就職活動をしており、文系学生の方が幅広い企業を視野に入れて就職活動をしていると考えられる。【図4,5】
内々定を保有しつつ活動を継続する学生の過半数が「不安を感じる」と回答
理由は「現在の内々定先企業に入社してよいのか(52.8%)」が最多
内々定状況別に就職活動に対し不安があるかを聞くと、未内々定者では81.8%、内々定を持ちながら活動を継続する学生でも62.3%と、半数以上が「不安がある」と回答した。具体的に何が不安かをきくと、未内々定者では「1つでも内々定をもらえるかどうか(66.7%)」が最多。内々定保有者では「現在の内々定先企業に入社してよいのか(52.8%)」が最多で、次いで「志望企業から内々定をもらえるかどうか(51.7%)」となった。内々定を保有していても現在の内々定先に決めかねていたり、より志望度の高い企業の選考を控えていたりという様子が伺える。【図6,7】
57.4%の学生が、「辞退の意思を伝えていない企業がある」と回答
内々定保有者に入社意志の低い企業に対して辞退の意思を伝えたかを聞くと、「既に全ての企業に伝えた」割合は月ごとに増加しているが、「伝えていない企業がある」(一部の企業にのみ伝えた24.5%+まだ伝えていない32.9%)学生が多数派だった。企業調査※の結果より、25年卒採用の内々定辞退率が「前年より高かった」と回答した企業は約3割と、「前年より少なかった」とする企業の約2割より多い。内定辞退率が3割を超える企業の割合もコロナ禍以降増加傾向にあり、26年卒採用で内々定をすでに出している企業においては、今後辞退者の増加が見込まれる。【図8,9,10】
- 調査・データ 更新日:2025/05/16
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