26年卒の3月上旬内々定率は43.1%。内々定率が高まる一方、内々定を持ちながら就職活動を継続する学生が増加。 /2026年卒 大学生キャリア意向調査3月1日<就職活動・進路決定>
内々定率は43.1%で前年比8.8pt増。理系学生は55.5%と過半数が内々定を保有。
3月上旬の内々定の保有率は前年から8.8pt増加し、43.1%となった。文理別にみると、いずれも前年より増加傾向であるが、特に大きく増加した理系学生では55.5%(前年比15.2pt増)と半数を超えた。前年の25年卒の企業の採用充足率は70.0%※1と、現在の採用スケジュールとなった17年卒以降最低となり、26年卒の採用について一層厳しくなると考える企業が増えている。こうしたことから、競合他社よりも早く優秀な学生と出会いたいと考える一部の企業で、政府の定めるスケジュール※2に先駆けた採用選考が行われ、内々定率の上昇に影響していると考えられる。【図1,2,3】
また内々定を得た業種についてみると、最も多いのは「メーカー(47.7%)」、次いで「サービス・インフラ(36.4%)」となった。文系学生で最も多い業種は、コンサルティング・調査などを含む「サービス・インフラ(44.4%)」、理系学生で最も多い業種は「メーカー(63.6%)」となった。メーカーでは理系学生の採用が多いことからも、理系学生の内々定率の高さに影響しているとみられる。【図4】
※1 出典:マイナビ 2025年卒 企業新卒内定状況調査
※2 出典:就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議
内々定率は高まるも、就職活動を継続する学生は8割以上
第一志望企業の選考状況は「まだ選考を受験していない(35.4%)」が最多
現時点で内々定を保有しながらも就職活動を継続する学生は前年から4.8pt増加し、29.4%だった。未内々定者も含めた学生全体の活動継続率は8割を超え、依然として高い水準となっている。また、第一志望の企業の選考状況を聞くと「まだ選考を受験していない(35.4%) 」が最も多い。さらに今後選考を受験する予定の社数は全体で平均9.6社だった。すでに内々定を保有する学生も今後、平均7.6社の選考に参加する予定であることから、就職活動が本格化するのはこれからであると言える。【図5,6,7】
- 調査・データ 更新日:2025/03/12
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