78.1%の企業が26年卒の新卒採用は「厳しくなる」と予想/2026年卒企業新卒採用予定調査
78.1%の企業が26年卒の新卒採用について「厳しくなる」見通しと回答
厳しくなっている要因を「給与が低いこと」とする企業が増加
新卒全体の採用環境の見通しについて、「厳しくなる」と回答した企業は78.1%(「非常に厳しくなる(26.8%)+「厳しくなる(51.3%)」)だった。また、文理それぞれの見通しについても「厳しくなる」と予想する企業が文系:67.1%、理系:70.9%となっており、前年同様、文理問わず採用に苦戦すると考えている企業が増えている。
「自社の新卒採用が厳しくなっている要因だと考えていること」を聞いたところ、「新卒学生全体の数が減っていること(67.7%)」が前年同様上位となった。少子化で新卒学生は減少していく一方で企業の新卒採用に対する意欲は引き続き高いという状況のなかで、少ない人材に多くの企業がアプローチしあう図式になっていることを採用難の要因だと分析する企業が多いようだ。また「給与が低いこと(業界平均などと比較して)」(28.9% )が前年比4.1pt増加し、増加幅としてはもっとも大きくなった。昨今の賃上げ・初任給引き上げの機運により、給与や待遇面で他社に対して引けを取ると感じる企業が増えていると考えられる


初任給の引き上げ予定がある企業は54.1%で前年より6.9pt増加
「すでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」は企業は9.7pt増加で44.2%
給与の引き上げについて聞いたところ、初任給の引き上げを行う予定の企業は合計で54.1%で、前年の47.2%から6.9pt増加した。詳細を見ると「現時点ですでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」が全体では44.2%、上場企業では43.9%、非上場企業では44.3%となった。特に非上場企業で「現時点ですでに引き上げており、さらに引き上げを行う予定」と回答した割合は前年より11.2ptと大幅に増加した。初任給の引き上げの動きが上場企業以外にも波及し始めているようである。

- 調査・データ 更新日:2025/02/27
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