インターンシップ・仕事体験の参加率(85.3%)・参加社数(5.2社)はともに過去最高水準/2026年卒 大学生広報活動開始前の活動調査
インターンシップ・仕事体験の参加率は85.3%、平均参加社数は5.2社となり、ともに過去最高水準
2026年卒学生のインターンシップ・仕事体験の参加率は85.3%、平均参加社数は5.2社と、いずれも過去最高水準に達している。(※1)【図1】
参加したことのあるプログラムの開催形式については、「対面が多い」が前年から9.5pt増加し、35.0%となった。【図2】
参加したプログラムの内容として「グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)」(73.5%、前年比1.6pt減)が最多だったが、「会社見学・工場見学・職場見学」(57.1%、前年比7.2pt増)や「実際の現場での仕事体験」(38.9%、前年比5.7pt増)など、より企業のリアルな様子がわかるプログラムへの参加が増えている。【図3】
三省合意によるインターンシップの定義改正(※2)から1年が経ち、タイプ3・4の実務体験を含むプログラムが拡充したことで、対面かつ就業体験型のプログラムに参加する学生が増えていると予想される。
※1:13~15年卒の調査時期は11月、13~23年卒までは「インターンシップ」として聴取
平均値の集計方法が卒年によって異なるため、24年卒以前の結果は参考値
(13年卒:NA、14~24年卒:選択肢式「1~5,6社以上」、25年卒以降:選択肢式「1~20,21社以上」)
※2:文部科学省・厚生労働省・経済産業省『令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります』
3月以降のエントリー予定社数は前年より3.1社減少し10社を下回る8.0社に
3月以降のエントリー(応募)予定社数は年々減少傾向にあり、26年卒では10社を割り、8.0社(前年比3.1社減)となった。文理で比較すると、理系学生のエントリー予定社数がより少なく、文系学生との差は4.2社だった。【図4】
インターンシップに参加した企業について、その後の「採用選考に参加しない」という学生は7割を超えていることから、インターンシップを実施している企業であっても、採用選考の母集団形成が容易ではないことが予想される。【図5】
また、最も良い印象を持ったインターンシップであっても、その企業で働きたいと思わなかった理由を聞くと、「その企業に入社して働くイメージができなかったから(23.7%)」という回答が最多となった。インターンシップでは実務体験を希望する学生も増えていることから、いかに具体的に入社後をイメージできるかが、採用選考応募へのポイントとなるようだ。【図6】
インターンシップ等の選考を通過しなかった場合、「採用選考に参加しない」という学生は半数以上
インターンシップ・仕事体験参加のための選考を設ける企業も多いが、選考を通過しなかった場合、その後の「採用選考に参加しない」という学生は56.6%と半数を超えた。【図7】
採用選考を受けるのをやめようと思った理由としては、「縁がないと感じたから(32.5%)」、「インターンシップ・仕事体験の選考に通らなかったことにより志望度が下がったから(28.4%)」、「採用選考も通らないと思うから(27.7%)」などの回答が多かった。【図8】
インターンシップ・仕事体験の実施は現場での実務経験を伴うため、受け入れる学生数を制限せざるを得ないケースが多い。3月以降のエントリー数減少が予想されることからも、母集団確保のために、一度は自社に興味を持った学生に採用選考に参加してもらえるよう丁寧なフォローアップが必要だろう。
- 調査・データ 更新日:2025/02/21
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