25年卒の内々定率は34.3%(対前年比16.2pt増)/2025年卒 大学生活動実態調査(3月1日)
現在就職活動で最も注力していることは、「エントリーシート提出(27.8%)」が最多
先述したように内々定率は大幅に高まったものの、マイナビが実施した「マイナビ企業採用予定調査」によると企業が面接を開始する時期は前年と同様に3月が40.6%(対前年比3.9pt減)と最多で、内々定出しの開始は3月が31.1%(対前年比5.4pt増)であり、全体的にやや前倒し傾向はあるものの、広報活動開始後に採用活動を行う企業が大半である。
25年卒学生に「現在就職活動で最も注力していること」を聞いたところ、「エントリーシート提出(27.8%)」が最多となっている。内定保有者に限定しても、最も注力しているのは「面接(28.9%)」で前年と同程度の割合だ。【図2】 「エントリー(プレエントリー含む)」などの選考前の活動割合が前年から減少するなど、採用選考に参加する時期が前倒しになっている状況は読み取れるが、就職活動が本格化するのはこれからであると言える。
企業選択のポイントは「待遇面が良い」が最多、「社風」「安定性」が続く
就職先として企業を選ぶ際のポイントとして最も当てはまるものを1つ選んでもらったところ、最も多かった回答は「待遇面(給与、休日休暇制度含む)が良い」で22.8%(対前年比4.5pt増)だった。昨年最多だった「社風や働く社員が良い・良さそう」が2番目に多く22.6%(対前年比6.1pt減)となった。【図5】上位2項目についてはほぼ同じ割合であり、待遇の良さと社風の良さの両方が企業を選ぶうえで重要なポイントとなるようだ。
またそれぞれの項目を選んだ理由を聞くと、「待遇面の良さ」を選んだ人は「心身の健康の必要性」について言及する声が多く見られた。また、「社風や働く人の良さ」と「安定性」を選んだ人は「長く勤めたい」という声が多いことが共通していた。
「待遇面(給与、休日休暇制度含む)が良い」を選んだ人の理由
◆残業はできるだけしたくない、するとしても残業分の給料は全て出る(みなし残業や固定残業による給与体制は避けたい)企業が良いから。また、土日はしっかり休んで、できるだけ体調を崩しにくい環境で働きたいから。
◆長く続けていくためには、給料、そして給料は高いけど労働環境が厳しすぎて体力的に辛いとなってはいけないので休日制度、この二つは大切だと思います。
◆今後、退職するまでその企業に勤める可能性があるのならば、給与や休日の確保は最重要であると考えているから。ワークライフバランスを一番としているため、苦しくなく働けるようにしたい。
- 調査・データ 更新日:2024/03/11
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