この度、2024年卒の外国人留学生の採用に関する調査を行いました。

2024年卒において外国人留学生の採用した割合は、42.6％

24年卒の採用状況について「採用した（する予定）」が42.6％で、前年から2.3pt減少した。「採用したかったが、できずに終了した」の10.6%をあわせると採用意向があった企業は53.2％となった。また、過去に外国人留学生を採用した企業の半数が24年卒採用を行っている（または試みている）。

採用理由は「国籍を問わず優秀な人材確保のため」が最多で、年々増加傾向

外国人留学生を採用している理由に関して「国籍を問わず優秀な人材確保のため」が73.3％で最多となり、過去2年と比較して増加傾向にあることから、国籍に拘らず優秀な人材を広く採用していることが窺える。また、「外国語の必要な業務があるため」や「インバウンド需要対策のため」が5pt以上減少し、「ダイバーシティ推進のため」が微増していることから、採用目的が変化してきていることがわかる。

求める日本語レベルは日本語能力試験N1～N2が93.1％

外国人留学生に求めている日本語レベルについて、「ビジネスレベル」と回答した企業が51.5％で最多となり、過去2年と比較すると増加した。次いで「会話レベル」が多く、採用要件として日本語能力試験N1～N2を想定している企業が93.1％を占める。また、他の資質・スキルの中でも日本語能力を重視している企業が最も多い。

外国人留学生の入社後の活躍状況は、69.0％が高評価

外国人留学生の入社後の活躍については、「予想以上に活躍している」「十分に活躍している」を合計すると69.0％となり、過去2年と比較すると最多となった。「普通」の18.0％を合わせると全体の87.0％が期待通り、またはそれ以上の活躍をしていることが分かる。

退職までの在籍期間は「5年以上」または「退職していない」で約半数を占める

外国人留学生の入社から退職までの期間について「5年以上」もしくは「退職していない」と回答している企業が49.0％と約半数を占めた。「1年未満」もしくは「2年以上～5年未満」と回答した企業は45.0％で昨年よりも3.1pt減少した。

2025年卒の採用予定は、過去に採用実績がある企業ほど採用を継続

25年卒採用の予定として、採用することが確定している企業（「前年よりも増やす」「前年並み」「前年よりも減らす」）は8.8％に留まり、「未定」もしくは「なし」と回答する企業が91.1％で大半を占めた。 また、過去の採用実績の有無で分けた場合、「実績がない」企業の70.7％が「採用予定なし」と回答している一方で、「実績がある」企業の22.9%が「採用が確定」していて、「採用予定なし（中止含む）」が10.9％に留まることから、採用実績の有無が25年卒の採用検討に大きく影響していることが分かる。

会員限定で資料をダウンロードいただけます！

＼会員の方はこちらから／
調査結果をダウンロードする