2025年卒大学生公務員のイメージ調査
公務員を志望しなくなった理由として、公務員試験に関するものが減少
公務員になりたいと思ったがその後志望しなくなったのはなぜか聞くと、24年卒の理由2位であった「他の業界や仕事などに興味を持ったから 」が31.5% で1位となった。ただし回答率は昨年よりも8.1pt減少している。昨年の理由1位だった「十分な試験対策ができないと思ったから」も24年卒の40.2%から25年卒では23.7%と、16.5pt減少した。その他にも「試験の難易度や倍率が高く、受からないと思ったから」が15.6pt減、「スケジュール上、民間企業への就活と両立できないと思ったから」が7.6pt減となっている。特に公務員試験を理由としたもので回答率の減少幅が大きかった。 反対に回答率が大きく増加したのは「自分の理想としている仕事内容と違うことが分かったから」で、24年卒の10.9%から25年卒では19.0%と、8.1pt増加した。【図3】
このような変化があった背景のひとつとして、学生の自己分析や業界・企業研究への取り組みがより活発になったことが挙げられるだろう。早期から理解が進んだことにより、他業界・仕事への興味や公務員試験のハードルなどの<早い段階で判断できる要因>が減少し、<判断に時間のかかる要因>が増加していると推測される。
どのようにすれば公務員になりたい気持ちが高まると思うか「堅苦しいイメージが払拭されれば」5.7pt減少
就職先として公務員を「考えたがやめた」「もともと考えていない」学生に限定して、どのようにすれば公務員になりたい気持ちが高まると思うか聞いたところ、これまで最も回答の多かった「堅苦しいイメージが払拭されれば」が24年卒の38.1%から5.7pt減少し、25年卒は32.4%で3位となった。上位回答は1位が「仕事内容について知る機会があれば」(36.0%)、2位が「公務員の待遇が改善されれば」(33.3%)という結果となった。「公務員の待遇が改善されれば」は22年卒では18.2%であったが、年々回答率が増加している。公務員に対する堅苦しいイメージが払拭されてきたというポジティブな面もある一方で、待遇についてのネガティブなイメージが強くなっているようだ。【図4】
- 調査・データ 更新日:2024/02/19
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