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内々定や内定を出す時期は?│業界・企業で異なる理由、2023年卒の状況調査も解説

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一般的に、内々定を出す時期は卒業・修了年度の6月1日以降、内定を出す時期は10月1日以降です。ただし採用スケジュールは、企業や業界によっても異なります。この記事では企業の新卒採用担当者に向け、内々定や内定を出す時期について解説します。2024年卒の採用スケジュールや最新版の学生調査結果もご紹介するため、参考にしてください。
内々定と内定を出す時期は、多くの企業が政府が経済団体等に要請したスケジュールをもとに設定しています。ここでは、内々定と内定を出す時期について解説します。

※参考:2023(令和5)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請│内閣官房
※参考:内定通知書とは?法的な意味や作成時のポイントをご紹介│サポネット
内々定とは、企業が学生に内定を約束した状態です。内閣官房が経済団体等に要請した24年卒の就職・採用活動の日程では、採用選考活動開始は卒業・修了年度の6月1日以降と定められています。採用選考活動開始前の早期の段階で内々定を出すことは、学生の学修環境に強い影響を及ぼす懸念から、実施しないことが推奨されています。
内定とは、就職が決まっている状態のことで労働契約にあたります。内定には法的効力があるため、内定取り消しは「解雇」にあたるため注意が必要です。内閣官房要請の24年卒の就職・採用活動の日程では、正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降に定められており、多くの企業が10月に内定を出します。
2024年卒の採用スケジュールについて、一般的な企業と独自の採用活動を行う企業に分けて解説します。
4年制大学の学生を対象にした、一般的な企業の採用スケジュールは以下のとおりです。

  • 大学1年〜 インターンシップの実施
  • 大学3年3月1日以降 会社説明会の実施、エントリーシート受付開始
  • 大学4年6月1日以降 選考開始、内々定
  • 大学4年10月1日以降 内定式

インターンシップは大学1年から実施できるため、早期から学生と接触し、業界や企業を知ってもらうことが可能です。学生に採用情報が公開できる大学3年3月から広報活動が本格化します。
外資系企業やベンチャー企業は、一般企業よりも早いスケジュールで進める傾向があります。企業によってばらつきはありますが、4年制大学の学生を対象にしたスケジュールの一例は以下のとおりです。

  • 大学3年8月 採用広報活動
  • 大学3年10月 選考開始
  • 大学3年2〜3月 内々定

一般的な企業と比較して、選考開始が4カ月前倒し、内々定が3〜4カ月前倒しで動くことになります。一般的な企業の採用活動が本格化する前に、採用活動が一段落しているケースも少なくありません。
マイナビが2021年に行った「マイナビ 2022年卒 企業新卒内定状況調査」内、「23年卒予定の採用スケジュール」によると、エントリー受付と会社説明会開始時期を大学3年3月にする企業が最多でした。

内々定出しをするスケジュールは、大学3年3月が18.3%、大学4年4月が28.6%、大学4年5月が23.4%、大学4年6月が17.4%と、大学3年3月〜大学4年6月に集中しています。

※参考:マイナビ 2022年卒 企業新卒内定状況調査
学生が学業に専念し、安心して就職活動に取り組めるように政府から経済団体に要請が出されています。しかし、売り手市場で人材獲得の競争が激しくなっていることや、選考のオンライン化が進み、短期間で採用活動が行えるようになったことから、早く内定を出す企業もあります。そのため、業界や企業によって内定を出す時期が異なる状況が生まれています。
とくに内定を出す時期が早い業界は、外資系、マスコミ、ベンチャー、IT・建設業界などです。ここでは、時期や業界の特徴を解説します。
外資系企業では優秀な人材を早めに確保するため、日系企業よりも内定を出す時期が早いことが特徴です。多くの場合、大学3年10月頃から選考が始まり、年内に内定を出します。インターンシップ参加者に内定を出すことも珍しくなく、さらに早い段階で内定を出しています。
放送・出版・新聞・広告といったマスコミ業界は、企業・職種によって採用スケジュールが異なります。たとえばアナウンサー職や技術職など多くの専門職を抱えるテレビ局では、一般的な採用活動が始まる大学3年3月よりも早いタイミングから選考が始まり、なかには大学3年11月から選考を始め、大学3年12〜大学4年3月に内定を出す企業もあります。
ベンチャー企業は、独自に採用スケジュールを組む傾向が強い業界です。大学3年2月から選考を開始し、大学3年3月に内定を出すケースもあります。なかには大学3年10月から選考をスタートし、大学3年12月に内定を出すなど、自社の事業計画にあわせて独自のスケジュールを採用するベンチャー企業も珍しくありません。選考から内定までのスピード感も特徴です。
IT業界・建設業界のような理系学生を採用する業界・職種も、動きが早い傾向にあります。理系学生の就職には、大学や教授からの推薦というルートがあるためです。IT業界・建築業界ともに、早いと大学3年3月以前に内々定を出しています。

理系学生の方が文系と比べて内定獲得の時期が早いのは、こういった推薦制度や近年の理系人材ニーズの高まりから早期囲い込みに拍車がかかっていることも影響しています。
内定を出す時期が遅い業界として、公務員があげられます。ここでは、内定を出す時期や特徴について解説します。
公務員の内定は、秋以降になることが一般的です。地方公務員は大学4年4〜6月に受付、6〜8月に選考が行われます。国家公務員の場合は、総合職は大学4年4〜6月に選考、一般職は6〜9月に選考が実施されます。大学4年6月1日以降に内々定がもらえる一般的なスケジュールと比較して、数カ月遅れで内定を出しています。
自社の内定時期や採用スケジュールを検討するにあたり、意識したいポイントについて解説します。
これまでの採用データを活用すれば、採用活動の振り返りが可能です。たとえば内定辞退が多い場合は、内々定の時期が早い・遅い可能性や、競合他社との条件面の差、内定者の不安を解消できなかったなどの理由が考えられます。課題を把握し、解消するための対策を実施しましょう。
競合他社と採用スケジュールが重なると、自社の選考に参加できない学生が生じます。競合他社のスケジュールや手法をチェックし、会社説明会や選考の日程が重ならないように調整、早めに情報公開をすることが重要です。内定を出す時期も競合他社の状況を見ながら戦略的なスケジュールを組み、より多くの人材確保を狙いましょう。
採用活動を重視するあまり、通常業務に支障が出そうな場合は、採用代行サービスに委託することもひとつの手です。採用代行サービスを利用することで、自社で内定時期・採用スケジュールを策定する負担が減るメリットがあります。プロのアドバイスを受けることで、最新のノウハウを活かした採用活動が可能になるでしょう。
内々定・内定を出す時期は企業によって異なりますが、一般的に2024年卒の内々定は卒業・修了年度の6月1日以降、内定は卒業・修了年度の10月1日以降です。採用スケジュールは、過去の採用データや競合他社の動きを参考にしましょう。また最新の企業・学生動向などの情報をもつ、採用コンサルティングへの相談もおすすめです。改善が必要なフェーズにおいて、アドバイスがもらえます。マイナビでも無料でご相談のみも受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。

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  • 人材採用・育成 更新日:2022/09/30
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