2017年度 就職活動に対する保護者の意識調査
子供の就職活動への関わり方・支援 ≫
8割の保護者が、子供の就職活動に対して関心を示す。母親中心のコミュニケーションで進捗状況を把握。
子供の就職活動に対して、8割(80.3%)の保護者が「関心(高い+関心)がある」と回答している。特に、母親は84.9%が「関心がある」と回答しており、父親(78.5%)よりも関心度が高い。
家族の中で就職活動について子供と最も多く話すのは母親(68.1%)であった。就職活動に関するやりとりについては、より社会人としての情報が豊富そうな父親とのやりとりが多いイメージがあったが実際には「就職活動について相談を受ける」は父親51.7%に対し母親65.1%、「自己分析を手助けするために話を聞く」でも父親37.8%、母親51.0%と、母親の方が多い結果であった。そのほか「就職活動についての進捗を都度聞く」父親54.2%、母親72.9%、「どのような職業についてほしいか話をする」父親47.1%、母親59.2%などの質問でも、母親の割合が高くその関係性はやや「干渉気味」と言える。
就職活動に必要なもの(スーツ、鞄、靴)などを購入する際の金銭的な支援方法としては、母親の5割以上が「一緒に選んで買い与えた」と回答し、金銭的な支援においても母親と子供の関係の濃さが目立つ。
子供の就職活動環境への知識 ≫
子供の就活環境は厳しいと感じている保護者が65.5%。
就職活動環境については、6割以上の保護者が「(大変+多少)厳しい環境(65.5%)」と回答し「(多少+かなり)楽な環境(34.5%)」を大幅に上回った。売り手市場と言われる中でも、保護者にとっては、厳しい環境と感じられるようだ。
就職活動で話題となる言葉で知っているものは、「エントリーシート(69.6%)」「エントリー・プレエントリー(23.7%)」などのスタンダードなもの以外に「オワハラ(29.7%)」、「圧迫面接(26.0%)」、「お祈り(19.5%)」などネットやテレビでもよく取り上げられたものが多く、いずれも母親のほうが父親より知っている割合は高かった。
子供の就職先や将来に対する願望 ≫
子供の就職先企業の特徴として望むのは「経営が安定している(44.0%)」こと。「知名度の高さ」との回答は4.8%。
保護者の願望として、「子供が入社する企業はどのような特徴のある企業がよいか」という質問に対し、「経営が安定している」と回答した保護者は44.0%。息子を持つ母親の回答では51.9%で娘を持つ母親の43.8%を8.1pt上回った。逆に2位の「本人の希望や意志に沿っている(36.9%)」は、息子を持つ母親(38.5%)より、娘を持つ母親(41.4%)の回答が2.9pt高かった。
「子供の社会人としてのこれからについて、保護者が望むこと」は、「新卒で入社する会社で正社員として長く勤めてほしい(52.8%)」との回答が最も多かった。「新卒で入社する会社で正社員として長く勤めてほしい」は、親が文系の場合の回答は54.8%で親が理系の49.9%より4.9pt高く、逆に「キャリアを優先して転職をしてもよい」では、親が文系18.2%、理系21.5%で3.3pt理系が上回った。
- 調査・データ 更新日:2017/05/25
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